帝人(株) 、および帝人グループでパラ系アラミド繊維「トワロン」を生産・販売しているテイジン・アラミドB.V.(オランダ・アーネム市)は、10月3日~6日に京都で開催された「EcoBalance2016」(第12回エコバランス国際会議)において、「EcoBalance Award for Best Business Practices」を受賞した。
「エコバランス国際会議」は、製品やサービスのライフサイクルにおける環境負荷低減を目指した研究・調査などについて講演や発表が行われる会議で、隔年で開催されている。今回の開催では「持続可能性のための責任あるバリューチェーン」をテーマに、ポスターセッションを含め350を超える発表が行われた。
このたび受賞の対象となったのは、環境配慮や経済価値における顧客利益向上のための手法である「Customer Benefit Model (CBM) 」(*)と、それによるタイヤコードの環境負荷低減に関する評価事例。この事例は、タイヤコードの使用素材をレーヨンから「トワロン」とPET(ポリエチレンテレフタレート)の複合材に置き換えて、タイヤの重量やゴムの使用量を半分以下に低減し、CO2排出量を大幅に削減することによって生産から廃棄に至るまでの環境負荷を低減するというもので、生産者・使用者の双方の視点から、ライフサイクル全体におけるCO2排出量や経済価値を比較していることが高く評価された。
(*)「Customer Benefit Model (CBM) 」: テイジン・アラミド と蘭Ecomatters社が共同開発した、製品のトータルバリューチェーンにおける環境配慮や経済価値などの顧客利益を比較する方法で、第三者機関である蘭TÜV Rheinlandに認定されている。
帝人グループは、自社の持つ高機能素材や技術を駆使することにより、高い機能性と環境負荷低減を両立させるソリューションの提供を継続し、今後も地球環境保全に貢献していきます。
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【環境負荷低減】帝人とテイジン・アラミド、「EcoBalance Award」受賞
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