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【熱可塑性ポリエステル】ユニチカ、アジア圏など海外向けに「ユニレート」の導電グレードを投入

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ユニチカ(株)の樹脂脂事業は、熱可塑性ポリエステル樹脂積層板「ユニレート」の拡大に注力している。ユニレートは、電気絶縁材料として国内で順調に需要が拡大しているが、今後は中国、韓国をはじめとするアジア圏を中心とした海外においても需要の伸長が見込まれる。同社は、この状況に対応するため、湯にレートの新規銘柄(導電グレード)を市場に投入するとともに、海外に向けた積極的な販売体制を整えることにより、新規用途・新規顧客開拓を進める。

2016 10 21 unitika

ユニレートCV

1.新規銘柄「ユニレートCV」の開発背景について

 ユニレートは、ガラス繊維、マイカ(雲母)等を混練(コンパウンド)したポリエステル樹脂をシートに成形し、複数のシートを重ねて熱プレスを施した板状の製品。従来の熱可塑性材料や熱硬化板材料などにはない特徴があり、電気絶縁材料として主に製造工程内治具などに使用されている。

 これまでユニレートは標準・難燃・帯電防止の3グレードを展開することで顧客ニーズに応えてきたが、近年、電子部品や精密部品などを製造する顧客から導電性能を有する材料(表面抵抗率104Ω~108Ω/□)の要求が高まり、新たに導電グレードである「ユニレートCV」を開発し市場投入した。


2.「ユニレートCV」の特徴

1)優れた導電性能
表面抵抗率104Ω~108Ω/□と十分な導電性能を有する。

2)寸法安定性、高剛性
ポリエステル樹脂が主原料であるため、他材料と比較し吸水率が低く、寸法安定性に優れる。

3)優れた低反り性
独自生産技術の加熱積層製法により、加工による反りの発生が極めて少ない。


.今後の展開について

 導電グレード「ユニレートCV」については、市場投入により電子デバイス搬送パレット、半導体製造装置機構部品の用途に対し採用拡大を進めていく。

 また、ユニレート全体では電子、電機分野の伸長が見込まれる中国を中心としたアジア圏に、基板検査治具、メカトロニクス機構部品等の顧客開拓や用途開拓を進めることで、3年後には売上高10億円、海外売上高比率30%程度を目指す。


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