リンテック(株)は、米国の機能性フィルムメーカーであるVDI, LLC(David Bryant社長、本社:米国ケンタッキー州、以下「VDI社」という)の全持分を取得することについてVDI社と協議してきたが、10月19日開催の取締役会において、リンテックの米国持株会社であるLINTEC USA Holding, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州、リンテック100%子会社)を通じてVDI社の全持分を取得することを決議し、2016年10月28日(現地時間)にVDI社出資者と譲渡契約を締結する。
リンテックグループは、2014年4月にスタートさせた3か年の中期経営計画「LIP-2016」において「攻めの経営と間断なきイノベーションで成長軌道を取り戻す」ことを基本方針に掲げており、今後も経済発展が見込まれる国や地域で事業規模を拡大するための「グローバル展開のさらなる推進」や、事業戦略をスピーディ-に実現するための「戦略的M&Aの推進」といった重点テーマに取り組んできた。VDI社は、米国・ケンタッキー州に製造拠点を持ち、国内外に向けて金属蒸着フィルムやスパッタリングフィルムなどの機能性フィルムの製造・販売を行っている。VDI社の買収により、リンテックグループが製造するウインドーフィルムをはじめとする機能性フィルムとの相乗効果が期待でき、今後の事業拡大と業績向上に大きく貢献するものと判断した。これまでリンテックグループにはなかった同社の優れたメタライジング技術を生かし、新たな分野での事業展開につなげていく考え。
↧
【機能性フィルム】リンテック、米国VDI社を買収
↧