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【フタロシアニン顔料】DIC、インドネシアに「顔料技術センターアジアパシフィック」設立

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 DIC(株)は、インドネシアの100%子会社であるPT.DICグラフィックス(PT.DIC Graphics、本社:ジャカルタ)で主にフタロシアニン(ブルー)顔料を生産するカラワン工場内に、製品開発のスピード化および高付加価値化を目的とした「顔料技術センターアジアパシフィック」を2018年1月に設立した。
 フタロシアニン顔料は、印刷インキや塗料およびプラスチック向けに多用されている汎用ブルー顔料。新興国の生活水準向上に加え、グローバルな環境意識の高まりや差別化・ブランドの統一感といった意匠性の高度化を背景として、自動車・インフラ用途の塗料向けやパッケージ用印刷インキ向けに需要が続伸している。
 同工場は、自社製クルード(顔料中間体)から顔料までの一貫生産体制を強みとし、2012年からはグループ一丸となったプロジェクトとして、グローバルにフタロシアニン顔料事業の生産最適化による競争力向上および生産基盤の確立を実現しながら、生産能力を拡張してきた。
 DICグループでは、日本および米国に有機顔料の研究施設を有しているが、東南アジア地域において初となる同センターの設立により、アジアを含めたグローバル市場を対象とした高付加価値製品の製品開発など、製造部門と技術部門とのさらなる連携強化が期待できる。
 有機顔料においてグローバルトップシェアを誇るDICグループは、グローバルに汎用製品の供給体制を整えるとともに高付加価値製品の製品開発を充実させることで、リーディングカンパニーとしての地位をより磐石なものにしていく。


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