IIoT(Industrial IoT)分野における技術商社である(株)リンクスは、このほど、プリント基板設計、製造会社である(株)アイティエスエンジニアリング(ITSE)を買収。(株)リンクスアーツとして新たに発足し6月25日から、エンベデッド・ビジョン事業の本格的な展開を開始する。
リンクスは、これまで画像処理関連製品、3次元センサー、制御システム等の分野における各種製品を提供することで、スマート工場をはじめ工場内におけるIIoTの実現をサポートしてきた。一方、ITSEは、これまでプリント基板の設計や製造、画像処理技術を中心とした各種装置の設計・製造を行ってきた。リンクスは、今回ITSEの買収のより、設計、製造を含めたサービスを展開することが可能となる。
昨今、エンベデッド・ビジョン技術の進展により、ドローンや監視、スマートホーム、各種サービスロボット、自動運転など、社会の様々なシーンで利用される新サービスが続々と誕生している。しかし、これらの新サービスに必要な要素技術は複雑で、かつ技術の進化が継続的に起こっており、サービスの提供企業が要素技術の習得に十分な時間を割くことができないのが現状。リンクスでは、このような課題を抱える企業に対し、これまでに培った画像処理におけるノウハウを活かして、エンベデッド・ビジョン活用に関するコンサルテーションや、ボードの設計、製造を含めたトータルソリューションを提供する。これにより、顧客企業は自社が提供するアプリケーションの開発のみに集中することが可能となり、早期にサービスを市場に投入することができるようになる。