DIC(株)は、テレビなどに使用されるTFT液晶材料の分析および評価などを目的として、「ファインケミカル技術センター 韓国」を設立した。2017年2月に開業しているが、新たな評価設備などを導入することで、2018年4月から本格的に稼動を開始した。
DICグループは、テレビ向けTFT液晶において、長年培った技術とグローバルに豊富な実績を有している。2016年からは、国内に加えて中国での生産も開始し、BCPの観点からも供給体制を整えた。
TFT液晶は、テレビの販売台数が減少しつつも大型化による面積拡大により、需要は堅調に推移している。一方、有機ELの台頭や量子ドット、マイクロLEDといった次世代技術の新出により、フラットパネルディスプレイ(FPD)業界は大きな変革期を迎えている。
このたび、主要需要地の1つであり、FPD市場の最先端分野を牽引する韓国に設立することで、4Kおよび8Kといった製品トレンドをいち早く捉え、解像度アップや輝度向上、色域拡大といった市場からの要求に材料メーカーとして応えていく。
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【FPD】DIC、韓国にTFT液晶の分析および評価を行う「ファインケミカル技術センター」設立
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