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【茶殻リサイクル】伊藤園、ミズノと共同で表面温度上昇抑制効果があるField Chip「Greentea」を開発

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 (株)伊藤園と、ミズノ(株)は共同で、伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」を活用し、表面温度上昇抑制効果があるField Chip「Greentea」を開発した。Field Chip「Greentea」は、茶殻を配合した樹脂で出来ているためゴムチップ特有の匂いがない。このField Chip「Greentea」を充填材として使用したロングパイル人工芝「MS Craft AG」を、5月28日(月)からミズノスポーツプラザ千住内の「あそりーとAFTER SCHOOL」屋外広場に導入した後、ミズノが7月2日(月)から全国で販売開始する。

2018 05 25 itoen

 Field Chip「Greentea」は、ロングパイル人工芝サッカー場1面で全量使用した場合、「お~いお茶」525ml PETボトル約43万本分の茶殻を配合しており、黒ゴムチップの充填材と比較して表面温度の上昇を約7℃抑制する。また、茶殻にはお茶の樹木(植物)が吸収した二酸化炭素が蓄えられているため、茶殻をリサイクルした同製品はサッカー場1面あたり、大気中にある約4.3t-CO2の二酸化炭素を削減できる計算となる(※2)。なお、約4.3t-CO2はサッカーボールに換算(※3)すると約12000個分になる。

 (※1)約8000m2

 (※2)ヤナコHCNコーダー MT-700HCN型(ヤナコ分析工業(株)製)により炭素量を測定

    参考「茶殻リサイクルシステムの環境面でのメリット」

    https://www.itoen.co.jp/csr/recycle/concept/

 (※3)直径70cmのサッカーボール(体積 約179594cm3)を用いて、理想気体(標準状態)で計算

■伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」

 伊藤園では、「お~いお茶」をはじめとする日本茶飲料の販売拡大に伴い、製造過程で排出される茶殻の量も年々増加している(2016年度の排出量は約59600トン)。そうした中、2000年から茶殻などの飲料残渣を工業製品などに有効利用する研究開発を推進しており、畳や建材、樹脂製品、「お~いお茶」のペットボトル用段ボールなど、約100種類の茶殻リサイクル製品を開発している。

■ミズノの環境活動

 ミズノを中心としたミズノグループでは、「持続可能な社会」を実現するために地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであると認識し、25年以上にわたり資源の有効活用、CO2排出量や環境汚染物質など環境負荷低減に向けた取組みを進めてきた。

■環境を切り口にした取り組み

 今回、伊藤園の「茶殻リサイクルシステム」のコンセプトである「お茶をお客様の身近な製品へ活用する」という想いのもと、両社の「地球環境に配慮した製品づくり」、「廃棄物の削減とリサイクルに努める」という考え方が合致し、子供やスポーツ選手などに安心して使用できるように、茶殻を配合したField Chip「Greentea」の共同開発に至った。同製品の発売により、ステークホルダーとともに、サステナブルな社会の実現に一層貢献していく。


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