
なお、DNPは今年度中に「バイオマテックPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム」の販促物も認定を取得する予定。
【DNPの植物由来包材とエコマーク認定取得について】
DNPは、環境負荷が低く持続可能性に配慮した多様な包装材の開発に注力しており、2010年には植物由来原料を一部に使用した「バイオマテック PEフィルム」を、2012年には「バイオマテック PETフィルム」を世界に先駆けて開発した。
これらの製品は、石油の代わりに、サトウキビから砂糖を精製した際の副産物(廃糖蜜)や、とうもろこしなど植物由来の原料を一部に使用することで、石油の使用量を削減している。また、植物は生育する過程で二酸化炭素(CO2)を空気中から取り込んでいるため、石油由来のプラスチックフィルムと比べて、温室効果ガスを製品のライフサイクル全体で削減できる。
エコマークは、さまざまな製品・サービスのうち、原材料調達から、生産、廃棄までのライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められ、基準を満たした商品につけられる“環境ラベル”。エコマークを表示すれば、環境に配慮した商品であることを生活者にアピールすることができる。
今回DNPは、「DNP植物由来包材 バイオマテック」シリーズのうち「バイオマテックPEフィルム」の販促物でエコマーク認定を取得した。「バイオマテックPEフィルム」を使用する企業は、自社製品の包装材でエコマーク認定を取得(*)する際の認定作業を簡略化することができる。
*エコマーク認定の取得には、バイオベース合成ポリマー含有率がプラスチック成型品の場合で25%以上、ラミネート包装材の場合で10%以上が必要となる。
【今後の展開】
DNPは、「DNP植物由来包材 バイオマテック」シリーズで、2017年度で30億円の売上を目指す。
なお、本年10月4日(火)~7日(金)に東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK2016(2016東京国際包装展)」のDNPブースで「DNP植物由来包材 バイオマテック」を出展する。