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【軟包装印刷】ミヤコシ、間欠搬送システムでジョブチェンジを短縮した LED-UVオフセット印刷機「VAR18B」披露

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 (株)ミヤコシは、2月21日、同社の製造会社である宮腰精機(株)にてオープンハウスを実施し、軟包装用間欠式LED-UVオフセット印刷機「VAR18B」をお披露目。展示機は、3月に、共押出多層インフレーションフィルムの成膜メーカーで、食品・医療・工業分野用の包装材料を手掛ける四国化工(株)に設置・納品される。

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握手を交わす宮腰 亨社長と入交正之社長

 VAR18Bは、四国化工の小ロット軟包装印刷向けに開発されたもので、四国化工の入交正之社長は「当社でもこれまで軟包装印刷を行ってきましたが、長い間、溶剤によるオペレーターの健康問題が気がかりでした。VAR18Bは何よりも環境負荷が低いこと、また多品種小ロットへの対応が非常に優れており、現時点でまったく不満がありません」と述べた。

 軟包装は、メーカーや商品によって天地サイズがミリ単位で異なり、グラビアやフレキソで印刷する場合はジョブごとにシリンダー(もしくはスリーブ)を交換する必要があり、手間と時間がかかる。また、シリンダー(スリーブ)の保管スペースも確保しなくてはならない。VAR18Bは、ミヤコシ独自の間欠搬送システムの採用により、こうした課題を解決している。

 通常、オフセット輪転印刷では、印刷天地寸法は版胴の周長と同様で、ジョブ交換の際は版胴、ブランケット胴、圧胴をまとめて交換する。これに対し、VAR18Bの間欠印刷は、周長約610mmの版胴に、印刷長さが256.8~460mmまでの印刷版を貼り付けて印刷する仕組みで、天地寸法が異なるジョブの印刷が、版交換と印刷機のセッティングのみで可能(約10分)。例えば最大印刷長さの460mmの場合、約150mmの「余白」が生じるが、印刷ユニットの前後に取り付けられたステップバックローラによって瞬時に余白分が戻る(流れ方向の逆に動く)ことにより、各色のユニット間で印刷ずれが生じない。ミヤコシは「間欠オフセット機による軟包装印刷の実現は、おそらく世界初」と最先端の開発成果であることを強調していた。

 VAR18Bのさらなる詳細は、今後の『コンバーテック』にて紹介する見込み。


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