BASFジャパン(株)は、持続可能性に貢献するポリアミド 6 である 「Ultramid® Mass Balance(ウルトラミッド マスバランス)」を主原料としたフィルムが、大日本印刷(株)(以下 DNP 社)のポリアミドフィルム包装材に採用されることを発表した。フィルムは興人フィルム&ケミカルズ(株)(以下 KJFC社)によって製造される。この取組は認証スキームの確立を含め、3社の協力により実現した。
BASF の Ultramid® Mass Balance は、ドイツの第三者認証機関のTÜV SÜD(テュフズード)による認証を伴う「マスバランス・アプローチ」を用いて、生産工程の初期段階で、製品に必要な化石原料を再生可能原 料に置き換えて製造されている。日本でUltramid® Mass Balanceが採用されるのは今回が初めて。
包装材業界では近年、消費者や消費財メーカー各社から、より持続可能な社会に貢献する包装材が求められている。一方、包装材で重要な役割を果たすポリアミド 6 は、その製造において再生可能資源を使用することは困難と考えられてきた。再生可能資源での代替が難しいカプロラクタムを原料としていることが主な理由。こうした中、BASF は生産工程の更に初期の段階、つまり、スチームクラッカーからポリアミドを製造する過程に再生可能原料を使用する「マスバランス・アプローチ」を導入することで、Ultramid® Mass Balance を開発し、2014 年より提供している。
BASF の「マスバランス・アプローチ」について
BASF の「マスバランス・アプローチ」では、BASF の生産フェアブント(統合生産拠点)の第一段階で、化石原料とともに再生可能原料が使用される。その後、再生可能原料の量が「マスバランス方式」に基づき特定のマスバランス製品に割り当てられる。生産フェアブントで化石原料の替わりに使用された再生可能原料投入量と、BASF のマスバランス製品出荷量は厳密に管理され、第三者認証機関である TÜV SÜD によって認証されている。これにより、認証された製品には、化石資源使用量削減や温室効果ガスの排出量低減に寄与し、持続可能性に貢献するという付加価値が加わる。
原料から包装材に至る全生産工程での認証取得を目指すマスバランス方式では、再生可能原料から最終製品に至る全バリューチェーンでの一貫した原料管理システムが欠かせない。DNP社の包装材開発においては、ポリアミド 6 を提供する BASF が、既に TÜV SÜDの認証を取得している。ポリアミドフィルムについては KJFC 社、およびそのフィルムを使用したポリアミド包装材については DNP 社が現在監査を受けており、原料から包装材に至るまでの全生産工程(バリューチェーン)において TÜV SÜD の認証取得を目指している。定期的な第三者機関による監査を必要とするこの原料管理システムにより、DNP 社は、製品の生産に必要とされる化石原料の 100%が、生産過程において再生可能原料に代替されたことを証明することができるようになる。
BASF ジャパン 副社長執行役員の石田博基氏は次のように述べている。
「この度、三社協業による革新的な次世代の包装材の開発に寄与するこ とができ、大変うれしく思います。Ultramid® Mass Balance は、従来と同等の製品性能を維持しながら、化石資源の使用量削減や温室効果ガスの排出量低減へのソリューションを提供することを可能にしました。BASFは、化学メーカーとして、次世代の包装材開発および包装材業界の持続可能な発展にこれからも貢献してまいります」
3 社の取り組みおよび BASF の「マスバランス・アプローチ」の詳細については、2016 年10月4日~7日まで東京ビッグサイトにて開催される「2016 東京国際包装展」において展示される。
なお、BASF の「マスバランス・アプローチ」を適用したポリアミドは、従来品と同様に、フィルムの他、エンジニアリングプラスチック、繊維、モノフィラメント用途等にも使用可能。
BASF の Ultramid® Mass Balance は、ドイツの第三者認証機関のTÜV SÜD(テュフズード)による認証を伴う「マスバランス・アプローチ」を用いて、生産工程の初期段階で、製品に必要な化石原料を再生可能原 料に置き換えて製造されている。日本でUltramid® Mass Balanceが採用されるのは今回が初めて。
包装材業界では近年、消費者や消費財メーカー各社から、より持続可能な社会に貢献する包装材が求められている。一方、包装材で重要な役割を果たすポリアミド 6 は、その製造において再生可能資源を使用することは困難と考えられてきた。再生可能資源での代替が難しいカプロラクタムを原料としていることが主な理由。こうした中、BASF は生産工程の更に初期の段階、つまり、スチームクラッカーからポリアミドを製造する過程に再生可能原料を使用する「マスバランス・アプローチ」を導入することで、Ultramid® Mass Balance を開発し、2014 年より提供している。
BASF の「マスバランス・アプローチ」について

原料から包装材に至る全生産工程での認証取得を目指すマスバランス方式では、再生可能原料から最終製品に至る全バリューチェーンでの一貫した原料管理システムが欠かせない。DNP社の包装材開発においては、ポリアミド 6 を提供する BASF が、既に TÜV SÜDの認証を取得している。ポリアミドフィルムについては KJFC 社、およびそのフィルムを使用したポリアミド包装材については DNP 社が現在監査を受けており、原料から包装材に至るまでの全生産工程(バリューチェーン)において TÜV SÜD の認証取得を目指している。定期的な第三者機関による監査を必要とするこの原料管理システムにより、DNP 社は、製品の生産に必要とされる化石原料の 100%が、生産過程において再生可能原料に代替されたことを証明することができるようになる。

「この度、三社協業による革新的な次世代の包装材の開発に寄与するこ とができ、大変うれしく思います。Ultramid® Mass Balance は、従来と同等の製品性能を維持しながら、化石資源の使用量削減や温室効果ガスの排出量低減へのソリューションを提供することを可能にしました。BASFは、化学メーカーとして、次世代の包装材開発および包装材業界の持続可能な発展にこれからも貢献してまいります」
3 社の取り組みおよび BASF の「マスバランス・アプローチ」の詳細については、2016 年10月4日~7日まで東京ビッグサイトにて開催される「2016 東京国際包装展」において展示される。
なお、BASF の「マスバランス・アプローチ」を適用したポリアミドは、従来品と同様に、フィルムの他、エンジニアリングプラスチック、繊維、モノフィラメント用途等にも使用可能。