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【リチウムイオン電池用セパレータ】宇部興産、設備増強決定

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宇部興産(株)は、車載用リチウムイオン電池の需要増大に対応するため、堺工場(大阪府堺市)におけるセパレータの製造設備の増強を決定した。
 今回の増強計画は、堺工場において現在建設中の新規設備に続くもので、2018年4月完工予定。この増強により、宇部ケミカル工場と堺工場での生産能力は合計2.5億m2となる。
 宇部興産は1994年に宇部ケミカル工場(山口県宇部市)でセパレータの生産を開始し、リチウムイオン電池市場の伸張に応じて同地区で段階的に能力増強を実施してきた。
 2013年には新たに堺工場(大阪府堺市)での生産を開始し、国内に2つの製造拠点を設けることで、供給の安定性を図りながら需要の増大に対応してきた。
 リチウムイオン電池は、ハイブリッド自動車(HV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)などの車載用途で大きな成長が期待されており、実需も立ち上がりつつある。また、定置蓄電用途や産業用途などへの展開も更に進むことが見込まれる。
 宇部興産のセパレータは乾式製法を特徴として、既に車載用として多くの採用実績を有している。また、2011年に設立した日立マクセル(株)との合弁会社である宇部マクセル(株)(京都府乙訓郡)では高機能塗布型セパレータを生産しており、トヨタ自動車(株)の4代目プリウスのリチウムイオン電池にも採用されるなど、国内外市場の伸びとともに着実に販売数量を伸ばしている。
 宇部興産は、今年度からの中期経営計画においてセパレータ事業を「積極拡大事業」と位置づけており、需要増大にタイムリーに対応し能力増強を図ることで、拡大基調にある車載用途でのプレゼンスをより強固なものとしていく。2020年頃までには合計3億m2へと能力を段階的に引き上げていく予定。

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