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【サスティナブル】ダウ・ケミカル、政府、NGO、大学および研究機関と連携しフィリピンにおける持続可能性の課題を解決へ

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ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーは、フィリピンのセブ島における持続可能性プロジェクトを開始した。プロジェクトには、世界16カ国25カ所の生産拠点を代表するダウの40名の従業員が参加し、NGO、社会起業家、大学および政府機関と連携し、セブ島が直面する喫緊の課題の解決に取り組む。ダウは、清潔な水へのアクセスや高品質な農作物の生産量拡大と商品化に向けた支援など、6つのプロジェクトに注力する。
 「専門技術を持つダウの多様な人材と、NGOや政府そして研究者が持つノウハウを結集させることにより、地域社会が直面する重要な課題やニーズに対する解決策を導くことが可能になります。このような連携を通じてダウは、地域社会において企業が果たす役割の再定義に尽力していきます」と、ダウの会長兼CEOであるアンドリュー・リバリス氏は述べている。
 6つのプロジェクトチームが今年4月に形成された。ダウの従業員は、現地セブ島における1週間の滞在期間中に、現地の地域社会が直面する課題に取り組む。
1. ブヒサン流域において、手頃なコストで安全な水を十分に利用できるよう、清潔な水へのアクセス向上を図る。安全な水は、飲料水としてだけでなく、現地の人々の生計の基盤になっている観葉植物の生産にも役立てられる。
2. 豚肉製品や乳製品のブランディング、マーケティングおよび包装のソリューションを確立することで、都市部で生活する貧困層にも手の届く製品の競争率向上を図る。
3. 農業を専攻した卒業生の就職率向上のために、海外の大学や組織との間で世界的な連携関係やネットワークを構築する。また、さまざまな産業と連携することで、共同研究や製品開発を促進する。
4. 太陽光発電やボイラーによるハイブリッド乾燥機の開発を通じて、地元経済および輸出先の消費者に受け入れられるドライフーズ製品の生産と商品化を促進する。
5. 農家を対象とした技術教育を通じて、高品質な作物の生産量拡大や収穫後損失の低減、会計リテラシーの向上を支援する。
6. セブ市全域の河川復旧の試験ケースとして、チナゴ川の水質や水量評価のための資金調達や方法論を提案する。
 これらのプロジェクトは、「地球市民」としてのダウの使命に合致するものであり、ダウの「リーダーシップ・イン・アクション(LIA)」プログラムや、分野横断的な連携を通じて持続可能性の高い地球や社会への移行を促すというダウの自社目標である「2025年持続可能性目標」に沿うもの。
 フィリピン・セブ島のプロジェクトへの参加は、アジア太平洋地域におけるダウの事業戦略を支えるとともに、従業員自らがリーダーシップ能力を開発する機会を提供する。従業員は新しい視座を獲得するとともに、製品や技術を通じて人々にどのような影響を与えうるのかを学ぶ。また、社会的利益や企業価値の実現に向けて他の関係者と連携する中で、ダウのリーダーたちは、新たなビジネス機会やより良き地球市民の姿について、明確なビジョンを備えるための機会を与えられる。
 2013年の開始以来、LIAプログラムには159名の従業員が参加しており、これまでにガーナのアクラやエチオピアのアディスアベバ、インドネシアのスラバヤの地域社会の発展に向けて29のNGOと連携している。
 「リーダーシップ・イン・アクションは、未来のリーダーへの投資です。彼らは、将来のダウ、そしてダウが支援する地域社会における将来の活力の源となります。ダウは、地域社会において企業が果たす役割を再定義するという目標を掲げていますが、将来を担うリーダーは、地域社会が直面する重要な課題やニーズについて深く理解することが求められているのです」と、ダウの人事担当副社長であるジョアンナ・セーデルシュトレーム氏は述べている。

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