信越化学工業(株)は、苛性ソーダの国内向け販売価格を改定し、1kg当たり8円以上の値上げを、2016年10月1日出荷分から実施する。
同社の苛性ソーダ事業は、昨年来の市況の下落に伴い、採算が急速に悪化している。一方で、国内の需給バランスは需要が回復傾向にある中、今春から始まった電解各社の定期修理中に複数のプラントで問題が相次いで発生し、逼迫感が高まっている。
また、海外市況は2013年より、日本港渡しで300ドル/t前後で推移してきたが、昨今では上昇傾向にある。需要は今後も豪州アルミナ向けやアジア地域で伸張し続けることが予想され、供給会社においては大型の増設計画はないことから、今後も海外では需給が逼迫した状態で推移すると思われる。
同社としては、電解事業のあらゆるコストの低減に努めているが、現状の価格水準で採算を確保することは困難な状況にある。
同社の苛性ソーダ事業は、昨年来の市況の下落に伴い、採算が急速に悪化している。一方で、国内の需給バランスは需要が回復傾向にある中、今春から始まった電解各社の定期修理中に複数のプラントで問題が相次いで発生し、逼迫感が高まっている。
また、海外市況は2013年より、日本港渡しで300ドル/t前後で推移してきたが、昨今では上昇傾向にある。需要は今後も豪州アルミナ向けやアジア地域で伸張し続けることが予想され、供給会社においては大型の増設計画はないことから、今後も海外では需給が逼迫した状態で推移すると思われる。
同社としては、電解事業のあらゆるコストの低減に努めているが、現状の価格水準で採算を確保することは困難な状況にある。