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【不織布】クラレリビング、コロナ放電式帯電防止タイプ「エレブレイク」を開発、10月から発売開始

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クラレリビング(株)は、ポリプロピレン製の不織布に導電性長繊維<クラカーボ>(*)を複合したコロナ放電式帯電防止不織布<エレブレイク>を開発し、2016年10月から販売を開始する。
 同社は、主に生地に織り込まれたり、編み込まれて使用される導電性長繊維を、独自のプロセスにより、不織布の製造時に直接複合することに成功した(特許出願中)。
 帯電防止性能を有する導電性長繊維を不織布に直接複合したことにより、織布などの生地では採用が難しかったディスポなどの用途への展開が期待される。同社では、静電気対策が必要とされている産業用途から生活用途まで幅広い分野への展開を目指す。
*導電性長繊維<クラカーボ>:クラレトレーディング(株)が開発した導電性カーボンを練り込んだ特殊断面構造のポリエステル繊維で、帯電防止に高い効果を発揮する。
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    <クラカーボ>の断面図(左)と、<エレブレイク>を使用した保護服(右)

1.開発の背景
 ポリプロピレン製の不織布は、産業用途から生活用途までさまざまな分野で使用されているが、静電気を帯びやすいという課題があった。対策として吸湿性を付与することで帯電を軽減できるものの、冬場のような湿度の低い環境下では十分に機能を発揮できないことがあった。

2.新製品の特長
 (1)湿度依存性がなく、低湿度の環境下でも効果を発揮する帯電防止機能
 (2)製品から発生する静電気に起因する爆発を防止する機能(JIS T8118合格)
 (3)製品から発生する静電気に起因するゴミの付着、まとわりつき、パチパチ感を低減
 (4)多層構造不織布によるバリア性・通気性・柔軟性

 主な用途は帯電防止保護服、帯電防止エプロン、梱包材料、養生布、風呂敷、収納用品、フィルターなど。販売開始時期は2016年10月で、初年度販売目標は1億円。

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