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【パラ系アラミド繊維】帝人、「テクノーラ」の増産稼働開始

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 帝人(株)は、松山事業所で生産しているパラ系アラミド繊維「テクノーラ®」の生産増強を進めていたが、このたび全ての対応を完了し、稼働を開始した。
 「テクノーラ」は、帝人が独自技術により開発し1987年に商業生産を開始したパラ系アラミド繊維で、今年で生産30周年を迎える。特に耐衝撃性、耐疲労性、耐湿熱性、耐薬品性などに優れ、伝動ベルトやホースなどのゴム補強や地盤補強など、過酷な条件下における用途展開が進んでおり、近年はほぼフル稼働での生産を続けている。「テクノーラ」の需要は2014年度以降さらに拡大しており、「テクノーラ」ならではの用途を中心に、引き続きグローバル市場において成長が予想されている。こうした需要拡大や市場成長を背景として、帝人は2016年3月に「テクノーラ」の生産増強を決定していた。
 このたびの「テクノーラ」の生産増強により、帝人は多様化するグローバル需要への対応力を強化していく。また、今後も製品技術の開発を推進し、顧客とともにソリューションの開発に取り組んでいく。
 アラミド事業本部長のゲーテ・W.フレデリクス氏は次のようにコメントしている。
 このたび「テクノーラ」の増産体制が整ったことにより、当社のグローバル需要への対応力はますます強靭なものとなりました。「テクノーラ」は、30年にわたって多様な市場で実力を発揮してきた当社独自の高機能素材です。今後も、海底油田掘削機材用途など、より高い特性が求められる分野での採用拡大に向けて開発を推進していきます。
<生産増強の概要>
工場所在地:帝人(株)松山事業所(北地区)内(愛媛県松山市北吉田町77番地)
増強規模:対増強前比約10%
投資額:約15億円
着工時期:2016年6月


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