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【経営統合】OKI、プリント配線板事業会社2社を経営統合、高付加価値プリント配線板市場でトップシェアを目指す

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 OKIは、OKIグループのプリント配線板(PCB)事業会社であるOKIサーキットテクノロジー() (社長:西村 浩、所在地:山形県鶴岡市、以下 OTC)と沖プリンテッドサーキット() (社長:森丘 正彦、所在地:新潟県上越市、以下 OPC)を経営統合し、202141日に新会社を設立する。今回の統合では、OTCが存続会社としてOPCを吸収合併する。
 高多層・高品質なPCB事業を展開する2社を統合し、営業・技術・製造リソースの融合と最適化による事業基盤強化と事業規模拡大をはかる。技術力と新商品開発スピードの向上、商品ラインアップ強化と設計段階からの一貫受注の拡大により競争力を向上させることで、成長が続く国内の高付加価値PCB市場でトップシェアを目指す。
 OKIは、高度な生産技術と品質保証力を活かしたハイエンド型EMS(生産受託)事業を成長分野の1つと位置付けている。そのキーコンポーネントのひとつであるPCBへのOKIの取組みは1965年からはじまり、2015年には世界初の102層基板製造を実現するなど、優れた技術力による大型・高多層基板で高い評価を受けている。国内PCB市場では、低価格な低層板の需要が減少する一方で、高い技術力が必要で高付加価値な大型・高多層板市場は成長を続けており、EMS事業成長のためには、PCB事業のさらなる拡大にむけた事業体制の強化が必要と判断した。
 経営統合する2社のうちOTCは、発熱部品対策を施した高放熱配線板や高屈曲性を有したフレックスリジッド配線板など、特殊な要求にも対応する高い技術力をもち、航空宇宙・通信基地局用途などにおける高品質・短納期・少量多品種対応を特長にPCB事業を展開している。またOPCは、高多層積層や高精細穴あけの高い技術と多様なシミュレーション技術により、半導体検査装置・高速伝送装置などに用いられるPCBを生産している。
 多種多様なお客様の要求に応じてきたOTCの柔軟な対応力と特殊かつ熟練の技能、そしてOPCが長年培った高い生産技術とシミュレーション力を融合することにより、それぞれの設計・製造技術だけでは難しかった高難度のPCBが実現できるようになる。新会社はこれを強みに、上流である設計段階からの一貫受注を拡大することで、高付加価値PCB市場におけるシェア拡大を目指す。

oki20201019


【合併後新会社の概要】
 設立:202141日(予定)
 商号:OKIサーキットテクノロジー株式会社
 所在地:山形県鶴岡市宝田一丁目1568
 代表者:未定
 主な事業内容:プリント配線板、電子装置および電子部品の開発、設計、製造、販売
 資本金:4.8億円(沖電気工業株式会社100%
 従業員数:739

 


【IJ】AGFA、PRINTING United Allianceから2つの「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」獲得

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 AGFA(本社:ベルギー モーツェル)はPRINTING United Alliance(*)から2つのプロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
 プロダクト・オブ・ザ・イヤーは先進的かつ特色のある最新機器、ソフトウェア、消耗品に与えられる賞として認知されており、今回受賞したのはアグフアのワイドフォーマットUVインクジェット(IJ)プリンタ「Oberon RTR3300」(Roll to Roll UV部門/80in.以上)と「Jeti Tauro H3300」(高生産UVハイブリッド/フラットベット部門)の2製品。
 「今回、2つのプロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞したことは我々が革新的で優れた技術をお客様に提供し続けたことに対する貢献を証明するものと捉えています」とデボラ・ハッチソン氏(米国アグフア/マーケティング担当役員)は述べている。
 アグフアは2014年に初めてプロダクト・オブ・ザ・イヤーにエントリーして以来、合計14個の賞を受賞している。
 今回受賞した2製品の特長は次の通り。
Oberon(オベロン) RTR3300
 最高150m2/時の3.3mロール専用IJプリンタ。ターポリン、メッシュ、ファブリックなど様々なロールメディアを効率良く、かつ高生産で出力できる。最大1.6m幅のロールメディアを2本搭載可能なデュアルロールオプションを搭載。投資コストを抑えながら、ロール印刷の効率化を実現する。
 また専用に開発されたUV LEDインクは様々なメディアに対応し、少ないインク消費量で高濃度印刷が可能なため、インクのコストダウンに貢献する。さらに、環境に配慮した製品に与えられるGREENGUARDゴールド認定を取得しており、学校や医療施設といったデリケートな屋内環境での使用にも適していることが承認されている。
SnapCrab NoName 2020 10 20 7 25 11 No 00 R

Jeti Tauro(ジェットアイ・タウロ) H3300
 最高453m2/時を誇り、ロール・ボードメディア双方に対応するハイエンド・ハイブリッドUV IJプリンタ。最新の高解像度ヘッドを採用し、1200dpiの最高水準の印刷品質を保つ。また、IJデジタルプライマーにより様々な印刷基材に対して優れたインク密着性を発揮するほか、自動給板装置により生産の全自動化を実現する次世代型プリンタ。Oberonと同様にJeti Tauro用のUVインクもGREENGUARDゴールド認定を取得している。
SnapCrab NoName 2020 10 20 7 25 29 No 00 R

* PRINTING United Allianceは、2020年5月にSpecialty Graphic Imaging Association(SGIA)とPrinting Industries of America(PIA)が合併し設立された団体。アメリカで最大かつ最も包括的な会員制の印刷協会であり、世界最大のグラフィックアート団体およびグラフィックコミュニケーション業界の発展に貢献する技術・科学・教育機関。

【油吸着シート】帝人、モーリシャス沖で発生した重油流出事故に対し油吸着材を無償支援

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2020 10 20 teijin 帝人(株)は、貨物船「WAKASHIO (わかしお)」がインド洋のモーリシャス島沖で座礁したことにより流出した 燃料油の除去作業を支援するため、帝人グループで繊維素材および製品を製造・販売する帝人フロンティアが展開している高性能油吸着材「オルソーブ」500㎏(油吸着量約 10トン分)を、現地で環境回復に取り組む(株)商船三井を通じて、モーリシャス共和国政府へ寄贈することを決定した。

■「オルソーブ」について
製品概要:油吸着シート
素 材:ポリプロピレン繊維不織布
特 徴:自重の約 20 倍の油を吸着でき、ちぎれにくく、油のふき取り作業も可能

【抗ウイルス】シナネンゼオミック、 銀系抗菌剤「ゼオミック」練り込み樹脂についてウイルス減少率99.99%以上を実証

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2020 10 21 sinanen シナネンホールディングス(株)の子会社で、銀系抗菌剤の製造・販売を行う(株)シナネンゼオミックは、無機系銀系抗菌剤「ゼオミック®」を添加したPP樹脂プレートの抗ウイルス試験において、A型インフルエンザウイルス(H3N2)でウイルス減少率99.99%以上の抗ウイルス効果が実証されたことを発表した。
 無機系銀系抗菌剤「ゼオミック®」は、銀イオンが微生物の代謝系の酵素の働きを阻害することで抗菌効果を発揮する。無機系の抗菌剤は有機系の抗菌剤と比較して、一般的に安全性が高く、耐久性、耐熱性にも優れているため、日常生活における家電、食品衛生、インテリア、建材、繊維、日用雑貨、化粧品、医療用具等、幅広い用途で使われている。
 昨今の新型コロナウイルスをはじめ、冬のウイルス感染症の代表格であるインフルエンザウイルスやノロウイルスなどのウイルスは、飛沫感染や接触感染により伝搬すると考えられている。ウイルスによる感染症の拡大被害を抑制するために、今後は今まで以上に日常の衛生面において、安全・安心な生活環境づくりが求められている。
 そこで、今回、(一社)日本繊維製品品質技術センターの協力の元、「ゼオミック®」の抗ウイルス効果の実証調査を行い、「ゼオミック®」を練り込んだプラスチックの抗ウイルス効果を確認した結果、ウイルスを99.99%以上減少させる抗ウイルス効果が実証された。
 これまでにも、コーティング、繊維後加工などの各製品に添加した場合の抗ウイルス効果は既に確認しており、A型インフルエンザウイルス(H3N2)とネコカリシウイルス(ノロウイルス代替)に対する良好な効果を確認してたが、製品ニーズの高いプラスチック練り込み用途においても適用可能であることが実証された。
 代表的なウイルス対策の一つにエタノール等の除菌スプレーが挙げられるが、噴霧時のみの効果に限定される。一方、「ゼオミック®」は無機系材料であり、耐熱性が高く、揮発分解もしないために、長期に渡って安定した抗ウイルス効果を持続することが特徴。また、白色粉末のため、素材の色を生かすことができ、様々な製品用途に適用可能である。

【調査概要】
試 験 機 関: 一般社団法人日本繊維製品品質技術センター

調 査 期 間: 2020年5月~7月
検 体: PP樹脂プレート
試験ウイルス:  A型インフルエンザウイルス(H3N2)
調 査 方 法: ISO 21702(プラスチック及び非多孔質表面の抗ウイルス活性の測定)

【酢酸セルロース真球微粒子】ダイセル、界面活性剤に代わる、環境にやさしい「BELLOCEA®」を用いたピッカリングエマルションを開発

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 (株)ダイセルは、酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA🄬🄬」 を用いたピッカリングエマルションを開発した。

2020 10 23 daicel

【左 図1:顕微鏡で拡大した BELLOCEA®】【右 図2:ピッカリングエマルションの光学顕微鏡画像。
「BELLOCEA®」が乳化液滴の周りに配列し、ピッカリングエマルションを形成している】

 「BELLOCEA®」が乳化液滴の周りに配列し、ピッカリングエマルションを形成している。 ピッカリングエマルションとは、液体同士、もしくは液体と気体が接する面(界面)に固体の粒子を吸着させることで、 液体の乳化(ねばりけのある状態)を安定させる技術。乳化には界面活性剤と呼ばれる物質を使用するのが一般的だが、ピッカリングエマルションによる乳化は、界面活性剤よりも乳化している物質が分離しにくい(安定性が高い)とされる。
 酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA®」は、当社の長年の主力製品である酢酸セルロースを独自の技術で加 工した真球状の微粒子。酢酸セルロースは自然に存在する「酢酸」と、植物由来の「セルロース」を原料とした 環境にやさしい素材で、土壌やコンポスト(廃棄物中)のほか、海洋でも生分解されることが確認されている。
 同社はこのたび、BELLOCEA®をピッカリングエマルションに応用することに成功した。BELLOCEA® は、ボディクリームやクリームファンデーションなどへ配合することで、高い乳化安定性と柔らかな肌触りを付与する。同社は、天然由来で環境にやさしい BELLOCEA®によるピッカリングエマルションを、界面活性剤に代わる サステナブルな乳化法として、化粧品業界などに展開していく。
 また同社は、この開発に関して、2020年10月21日から開催の国際化粧品技術者会連盟学術大会「The 31st IFSCC Congress 2020 Yokohama」で発表している。

【合成木材】積水化学工業、欧州における鉄道枕木向けFFUの生産工場設立

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 積水化学工業(株)の環境・ライフラインカンパニーは、オランダにおいて、ガラス長繊維強化プラスチック発泡体「FFU」製まくらぎの生産工場設立を決定した。これにより、FFU製まくらぎの生産能力はこれまでの1.8倍に拡大する。
 同社が製造する「FFU」は、軽量でありながら、耐久・耐候性、加工性に優れるなど、天然木材とプラスチックの長所を兼ね備えた合成木材。1974年の発売以降、さまざまな用途に展開してきたが、鉄道の枕木用途に採用されてから今年で40年を迎える。現在、日本国内において多くの鉄道会社に採用されているが、海外においても、2003年に初受注を獲得。以降、鉄道大国であるドイツ、イギリスなど需要の拡大が見込まれる欧州を中心に事業規模を拡大してきた。
 同社では、2017年、EBA(ドイツ連邦鉄道庁)の認証を取得。現在では欧州各国をはじめ、アメリカ、オーストラリア、中国など世界31カ国で販売実績がある。
 また、近年、環境配慮から高品質な木材の調達が難しくなっていることに加え、木材の防腐剤として使用されるクレオソート油が、発がん性の危険からEUで使用禁止(鉄道分野は2023年から)となったことから、木製枕木の代替品として樹脂製まくらぎの導入が世界中で進んでいる。同社のFFUにおいては、特に軽量・高耐久が求められる分岐部や橋梁部分での採用が拡大している。
 現在、FFU製まくらぎは、ほぼ全量を日本の滋賀栗東工場で生産しているが、海外市場の需要拡大により生産能力の向上や納品期間の短縮が必要となってきた。そこで、海外における鉄道分野最大の需要地である欧州に生産工場を設立し、さらなる事業拡大とグローバル化を推進することとした。
 工場は、オランダに所在する環境・ライフラインカンパニー管轄のグループ会社、SEKISUI ESLON B.V.内に新設(延床面積4,400m2)、FFU製まくらぎの原木を生産する。また、市場・顧客ごとに製品仕様が異なるため、販売先の近傍で加工パートナーと提携し、欧州における需要に対応する。
 今後、2021年度上期に新工場建築工事開始、2022年度下期から生産を開始する。
 欧州での生産開始により、海外鉄道会社からのさらなる採用拡大を図り、2030年度にはFFU製まくらぎを柱とする機能材事業の海外売上高で100億円を目指す。
<SEKISUI ESLON B.V.の概要>
 所 在 地:Metaalweg 7,6045 JB, Roermond, The Netherlands
 設  立:1974年9月
 資 本 金:1,000千ユーロ
 代 表 者:取締役社長 Paul Koopman
 事業内容:塩ビ雨樋その他建材の製造・販売
エスロンネオランバーFFUについて
 FFUはFiber reinforced Foamed Urethaneの略。熱硬化性樹脂発泡体(硬質ウレタン樹脂)をガラス長繊維で強化したもの。鉄道分野以外にも、建築・土木分野、車輛・船舶、工場・水産施設、スポーツ・公園施設など幅広い用途に採用されている。
SnapCrab NoName 2020 10 24 14 39 20 No 00 R

【ボイラ制御最適化システム】郵船出光グリーンソリューションズの「ULTY-V plus」、台湾プラスチック社が採用

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 出光興産(株)が日本郵船グループと出資する郵船出光グリーンソリューションズ(株)※は、台湾プラスチック社(Formosa Plastics Corporation、本社:台湾 台北市)と、ボイラ制御最適化システム「ULTY-V plus (アルティ ヴイ プラス)」6基の納入契約を締結した。「ULTY-V plus」は国内では約100基の導入実績を有すが、海外への納入決定は今回が初。
 「ULTY-V plus」は、AI(人工知能)を活用することで、燃料投入量調整や蒸気圧力調整などの一連の動作を「自己計測」「自己分析」「自己判断」で行う完全自己完結型制御システム。発電所や工場で使用されるボイラに装備することで、最適な運転を実現する。今回の「ULTY-V plus」の導入により、台湾プラスチック社は、約1.0%の燃料量削減(6基合計の燃料量削減量:約90千トン/年)と6基合計でCO2削減換算量:約234千トン/年となる見込みで、経済性向上と環境負荷低減が期待できる。
 台湾プラスチック社は、出光興産と機能化学品事業で提携関係があり、今回の納入先となる麦寮工場で稼働中の石炭火力発電ボイラにて「ULTY-V plus」の評価を行ってきた結果、燃焼効率向上による燃料使用量削減効果を実証した。
※国内および中国・台湾・ベトナムなどへの「ULTY-V plus」販売強化を目的として2019年3月設立
 出  資:出光興産(株)、郵船商事(株)、日本郵船(株)
 事業内容:ボイラ制御最適化システムに関する販売事業、改良開発事業、コンサル事業

【Packaging】カルビー、「じゃがりこ」の海外展開を本格化

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2020 10 26 calbee カルビー(株)は、独自の製法で“はじめカリッとあとからサクサク”の心地よい食感が楽しめる人気商品「じゃがりこ」の発売開始から2020年10月23日で25周年を迎えた。
 この節目の年に、「じゃがりこ」(中国名は「土豆棒」)の中国での展開を本格化する。すでに、2020年9月より、中国向け商品として3品(『じゃがりこ 色拉味 (ポテトサラダ味)』『じゃがりこ 海苔黄油味(のり塩バター味)』『じゃがりこ 扇貝黄油醤油味(ほたてバター醤油味)』)を新発売し、今後更なるキャンペーン等の販促を強化していく計画だ。

- 経緯 -
 発売25周年を迎えたロングセラーの「じゃがりこ」は、独自の製法で“はじめカリッとあとからサクサク”の心地よい食感が特長で、世代・性別を超えた幅広い層に親しまれている商品。同社固有の技術と培ってきたマーケティングノウハウを活用し、日本国内では年間約4億個を生産※1し、認知率は99%※2の人気ブランドとして成長を続けている。
 一方、中国市場は2017年から越境ECサイトで「フルグラ」を中心に販売を開始し、その後中国国内の小売店舗や一般ECサイトでも販路を拡大して成長を続けてきた。その中でスナックは「じゃがポックル」や「Jagabee」といったブランドが先行して人気を博している。これまで「じゃがりこ」は、ECを中心に展開していたが、この度、さらなるブランドの浸透に向けて、より現地消費者のニーズに合うように味を作り込み、パッケージも新たに、満を持しての発売に到った。
 発売にあたって、中国で実施した消費者調査では、日本で生産された高品質な国民的人気のスナック菓子との高い評価がある一方で、従来の商品について「味が薄すぎる」といったご意見も寄せられた。それらの結果を踏まえ、
・パッケージには「日本製造」の表記を目立つ位置に入れ、日本発祥の「じゃがりこ」であることがイメージしやすいデザインにした。
・日本で定番の「サラダ」味にマヨネーズ風味を加えて味付けし、酸味が後引く味わいに仕上げた。お湯を加えてポテトサラダとしても楽しめる。試食されたお客様より、「今年のナンバーワン菓子!」「食べ終わった瞬間、幸せでいっぱい」等の声があった。
 同社は、5カ年の中期経営計画(2020年3月期~2024年3月期)の中で、海外売上高800億円を掲げています。この目標達成に向けては、中国を含む海外重点地域でのカルビーブランドの構築、収益基盤の確立が重点課題となる。
※1:「とうもりこ」「えだまりこ」等含む
※2:カルビー調べ(2020/1/31~2/4、n=2511)


【機能紙】機能紙研究会、「第59回機能研究発表・講演会」を12月1日~2021年1月29日まで参加費無料でオンライン開催

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 特定非営利活動法人 機能紙研究会では、機能紙産業およびその関連産業に関する技術の紹介、機能紙産業の普及と会員相互の交流を図ることを目的として、毎年秋に講演会を開催している。第59回となる今年度は、当初、2020年 11月5日~6日に、福岡市にて開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないことから、現地で予定していた行事は全て中止し、代わりに、講演会のみをオンデマンド配信することにした。今回のメインテーマは「新たな機能紙の提案に向けて」で、講演は、2020年12月1日~2021年1月29日まで無料で視聴できる。
 講演概要は次の通り、
(1)会長挨拶 特定非営利活動法人機能紙研究会 内村浩美会長
(2)特別講演(60分)
 テーマ:「水処理および有機溶媒分離に関する神戸大学先端工学研究センターの取り組み」
 講演者: 神戸大学 大学院 先端膜工学センター センター長 松山秀人 氏
 要 旨:講演では、膜を用いた水処理及び有機溶媒分離に関する先端膜工学研究センターの取り組みを紹介したい。世界的な水不足を解決する手段としては、膜技術がその根幹をなすものと言え、膜を用いた水処理は現在多くの関心を集めている。RO膜に代わる新しい水処理法である正浸透膜(Forward Osmosis Membrane, FO膜)法について言及する。また、膜分離技術を有機溶媒系での液相分離に応用できれば、蒸留法に比べて大幅な省エネルギー化が可能となる。ここではこのような膜による有機溶剤の直接分離についても紹介する。
(3)特別講演(60分)
 テーマ:「ナノセルロースビークル:NCV~セルロースナノファイバーを使った自動車と新素材開発~」
 講演者:京都大学 生存圏研究所 生物機能材料分野 教授 矢野浩之 氏
 要 旨:バイオエコノミーという新しい経済概念があります。地球環境や生物圏に負荷の少ない人間の経済活動の追求です。その未来型の社会、経済活動では、石油資源由来のプラスチック素材だけでなく、鋼鉄もガラスもCO2排出の少ない高性能の植物資源材料に代わります。本講演では、セルロースナノファイバーを使った自動車:NCVに関する話を中心に、未来型の大型産業資材、CNFと私たちの生活の関係について紹介します。
(4)一般講演(30分)
 テーマ:「マイクロ流体紙基板分析デバイス(μPAD)作製と応用」
 講演者:慶應義塾大学 理工学部 教授 チッテリオ ダニエル 氏
 要 旨:マイクロ流体紙基板分析デバイス(μPAD)は、活発な研究分野である。セルロースの繊維構造からなる紙は、毛細管現象によるサンプル溶液の流動、分析試薬の固定化、分析対象物との相互作用に重要な役割を果たす。ここでは、簡単なユーザー操作と応答検出に焦点を当てμPADを解説する。分析対象は、タンパク質、金属イオン、小分子など幅広い。紙基板、分析試薬、分析対象物の間の界面は、μPAD の
分析性能に寄与している。
(5)一般講演(30分)
 テーマ:「セルロース素材で環境配慮型製品(セロファン/サフロン/ビスコパール)」
 講演者:レンゴー(株)中央研究所 商品開発第二部 部長 杉山公寿 氏
 要 旨:セロファンは100年以上前に開発された透明なセルロースフィルムである。サフロンは紙や不織布にビスコースを塗布または含浸したのちに再生処理を施した複合シートである。ビスコパールはビスコース液滴を球状に固め、再生した素材である。本講演では、それぞれの特徴と用途、環境配慮型製品として注目を集めている事例を紹介する。
(6)一般講演(30分)
 テーマ:「シート状素材『CNF成形体』の開発~製造技術と用途開発~」
 講演者:大王製紙(株)新素材研究開発室 室長 大川淳也 氏
 要 旨:CNFとパルプ繊維を複合化し、シート状に成形加工した「CNF成形体」は、CNFが50~95%と高配合率であり、汎用プラスチック材料を大きく上回る力学物性を有する。また、CNFとパルプ繊維のみで設計されているため、より環境に調和した材料であると言える。本講演では、「CNF成形体」の製造技術開発、および用途展開事例として、卓球ラケット部材開発、米国レースに参戦した電気自動車への実装について紹介する。
(7)一般講演(30分)
 テーマ:「芭蕉和紙を用いた地域活性化への取り組みについて~廃棄物から機能性材料へ~」
 講演者:愛媛大学 紙産業イノベーションセンター 准教授 福垣内 暁 氏
 要 旨:愛媛県大洲・内子地方では、古くより、バショウの葉をお盆の棚飾りとして利用する文化があるが、葉以外は利用されず廃棄されている。本研究者は、廃棄されるバショウの茎を繊維化しシート状に加工することで太い繊維と細い繊維が混在した風合いの良い紙が得られることを発見し、これを“芭蕉和紙”と命名した。この新しい和紙が地域の新たな伝統産業となるよう目指す取り組みについて和紙の特性とともに紹介する。
(8)一般講演(30分)
 テーマ:「インフルエンザウイルス吸着機能を持つ硫酸化糖鎖フィルター」
 講演者:北見工業大学 工学部 バイオ環境化学科 教授 吉田 孝 氏
 要 旨:無水糖モノマーの開環重合による立体規則性硫酸化糖鎖の高い抗HIV性を初めて見出し、そのメカニズムなどを研究している。天然糖鎖カードランを硫酸化したカードラン硫酸に長鎖アルキル鎖を導入し、メンブレンフィルターに疎水的相互作用によりコーティングした。このメンブレンフィルターのインフルエンザウイルス吸着性を調べ、ウイルスは1/8~1/64に低下し除去能力が高いことが分かった。フィルター細孔はウイルスよりはるかに大きく、硫酸基による(−)電荷とウイルス表皮タンパクの(+)電荷との静電的相互作用と推定した。合わせて硫酸化糖鎖の抗ウイルス性メカニズムについても発表する。
(9)一般講演(30分)
 テーマ:「SDGs を推進する世界最高水準のナノファイバー製造技術の紹介とCOVID-19の対策」
 講演者:信州大学 繊維学部 国際ファイバー工学研究所 教授 金 翼水 氏
 要 旨:様々な分野で注目されているナノファイバーの大量生産技術による現在の動向を紹介する。近年、新たな用途として開発されたアウトドア分野を始め衛生材品、果物の袋、センサーなどのナノファイバーの商品を中心にナノファイバーの特徴を解説する。特に現在 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が、世界各国に拡大し、9月23日現在の段階で2300万人以上の感染確認と98万以上の死亡者が報告されて
いる中でのナノファイバーならではの解決案をさぐる。
(10)一般講演一(30分)
 テーマ:「極細繊維による新しい価値創造;脇役から主役へ」
 講演者:三井化学(株)ヘルスケア事業本部 不織布事業部 副部長 才本芳久 氏
 要 旨:「不織布」は、従来私達の生活様式に密接に関わる産業資材の1つとして挙げられる。代表製品は、オムツなどの衛生材料であり、肌へのやさしさ、密着性などの特性改良により、不織布は単なる汎用品ではなく、高機能商材へと変わった。一方、工業用不織布はコスト重視の面もあり、安価な材料(脇役)の風潮が否めない。本講演では、衛生材料で培った種々の機能を工業用材料としての性能へと活用し、
オムツで主役の不織布を工業用材料としても主役となる製品設計を進めており、その概要について説明する。

■参加申込方法等
 「オンデマンド配信参加申込書」に必要事項を記入の上、E-mail にて、申し込むこと。参加申込書は、ホームページよりExcelデータを入手することが可能。
 会費は無料だが、参加申込は必要。
 講演内容を記載した会誌(№59号)をご希望の方は、有料(5000円・学生3000円)。
 参加申込者には、11月25日以降、申込書に記載のE-mailアドレスに、講演動画視聴用URLとパスワードを送信する予定。
 配信期間中は、何度でも視聴することが可能。

【サーキュラーエコノミー】ダウ、中国大手洗剤ブランドの立白と中国初のリサイクル可能なPE単一素材の洗剤用パッケージを商品化

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 ダウは、同社のテンターフレーム2軸延伸用INNATETMTFポリエチレン樹脂(TF-BOPE)が、中国の大手洗剤ブランドである立白(Liby)の、タブレット洗剤のパッケージに採用されたことを発表した。このマテリアルリサイクル可能なPE単一素材パッケージを使用した製品は、中国の大手eコマースのTmall.comで販売している。この提携により、2035年までに包装用ダウ製品の100%を再利用またはリサイクル可能にする、というダウの新たなサステナビリティゴールの達成に向けた取り組みが、より加速することになる。
SnapCrab NoName 2020 10 27 17 11 41 No 00 タブレット洗剤用のパッケージのマテリアルリサイクルを可能にする取り組みは、ダウ、LibyおよびFujian Kaida社との協力により実現した。ダウのINNATETMTF-BOPEは、既存のマテリアルリサイクルの工程で再利用可能な、単一素材(オールポリエチレン)の素材であること、輸送中の漏れを低減する高靭性など優れた物性、商品棚でのアピール力や手触りの良さを実現する光学特性を備えていることが評価されて選択された。大手包装メーカーであるFujian Kaidaが、Libyのタブレット洗剤用のパッケージを製造する。
 ダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチック事業部アジア太平洋地域コマーシャルバイスプレジデントのバンバン・キャンドラ氏は、「Libyと提携し、マテリアルリサイクルが可能な洗剤パッケージのパイオニアになれることを嬉しく思います。中国は近年、地球に優しく持続可能な環境の実現を加速させ、プラスチック廃棄物への取り組み方を変化させています。今回の提携は、数百万世帯が使用する洗剤パッケージのリサイクル性とサステナビリティ向上に向けた重要な一歩です。当社は先進的な研究・開発能力を通じて、Libyのようなブランドオーナーがサーキュラーエコノミー(循環型経済)のループを実現し、より環境に優しい地球、より良い未来に向けて行動を起こし、持続可能な社会へのコミットメントを果たすための一助となるべく尽力しています」と述べている。
 Libyの研究開発センターでゼネラルマネジャーを務めるチョウ・リーピン(Zhang Liping)氏は、「中国の大手洗剤メーカーであるLibyは、高品質の洗剤と天然素材へのこだわりで消費者の信頼を勝ち取ってまいりました。現在、市場に出回っている洗剤パッケージのほとんどはマテリアルリサイクルできないため、当社はプラスチック廃棄物の削減・除去に取り組む必要性を感じています。INNATETMTF-BOPEを使ったPE単一素材包装を通じて、ダウと共にこの挑戦に乗り出し、パッケージの環境への影響を最小限に抑えられることを誇りに思います。これは、広東省発展改革委員会が最近、プラスチック製品の制限や使用禁止に関する新規則を発表するなど、政府がサーキュラーエコノミーを推進している状況を考慮すると、とりわけ時宜を得たものとなります」と述べている。
 Fujian Kaidaのゼネラルマネジャーであるグオ・タオ(Guo Tao)氏は、「ダウ、Libyと共に、中国初のリサイクル可能なPE単一素材の洗剤パッケージの導入をサポートできることに胸が躍る思いです。ダウのINNATETMTF-BOPEとDecro社のフィルムにより、Liby向けのマテリアルリサイクル可能なパッケージづくりのための優れた設計ソリューションが提供されました。Kaidaでは、環境保護と環境に優しい製品づくりを優先しており、この度の共同活動は、パッケージのライフサイクル管理を変えるために、コラボレーションと全体的な取り組みの重要性を示す良い機会となります」とコメントしている。
 ダウは今年7月初め、テンターフレーム2軸延伸用(TF-BOPE)フィルム用のポリエチレン樹脂をINNATETM高精度樹脂シリーズに加える、革新的かつ画期的なブランド拡張を発表した。INNATETMTF-BOPEは、高性能で使いやすく、マテリアルリサイクル可能な包装材料に対する世界的な業界ニーズに対応するための製品。
 INNATETMTFは、「リサイクル可能なデザイン」ソリューションとして認知されており、ブランドオーナーが開発初期段階からパッケージのリサイクル性を考慮できるようにする。
 ダウは、2025年サステナビリティゴールの一環として、バリューチェーン全体の主要なステークホルダーと協力し、革新的で持続可能なパッケージ用のソリューションを促進することで、プラスチック業界の健全かつダイナミックな発展の推進に取り組んでいる。INNATETMTF-BOPE樹脂は、加工業者、ブランドオーナー、小売業者に、マテリアルリサイクル可能であると同時に必要とされる特性を有する革新的なパッケージ用のソリューション。これは、従来のポリエチレン製品と比較して、優れた物性を備える同樹脂特有の分子構造により可能となった。
■立白(Liby)について
 Liby は、中国の家庭用洗剤のトップブランド。1994 年の創業以来、同社の製品は消費者の高い評価を得てきた。ホームケア分野のリーダーとして、Liby は世界規模の技術を集めた「中国軽工業グリーン洗剤(China Light Industry Green Detergents)」の主要研究所と業界の学者・専門家を擁しており、国内同業他社の2~5倍となる98件の特許を取得している。Libyは、中国の洗浄およびケア業界の標準づくりの一翼を担い、その多くの策定を主導または参画している。
■Fujian Kaida について
 KAIDA GROUPは、軟包装、原材料フィルム、射出成形、医療機器包装の専門企業。10年以上の発展を通じ、中国で影響力のある軟包装企業となった。11のグラビア印刷ライン、2つのフレキソ印刷ライン、13のドライラミネーションおよび無溶剤ラミネーションライン、1つの二重ダイヘッド付押出ラミネーション生産ライン、100以上の製袋ライン、11のPEフィルムブローイングライン、20を超える射出成形ライン、2つのカバー製造ラインがあり、さらに食品、医薬品、日用化学薬品、電子機器などの分野で、健康と環境を守る最高品質の包装を顧客に提供するための10万レベルのGMPクリーンワークショップを有している。BRC、BV、ISO9001などの世界基準認証を得ており、同社製品は、多くの国内技術賞を受賞し業界で高い評価を得ている。中国の東部と南部および海外にもオフィスを擁している。

【超小集電】トライポッド・デザインの中川 聰CEO、「未来の電気~電池がいらない世界」を描く。FUTURE BRAIN LABの設立も発表

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 FUTURE BRAIN LAB(フューチャー・ブレイン・ラボ)がプレス・カンファレンス「未来の電気~電池がいらない世界がくる!?~」を、2020年10月26日、東京・パレスホテル東京で開催した。元東京大学工学系大学院特任教授で、現在はトライポッド・デザイン(株)のCEOを務める中川 聰(プロダクトデザイナー/デザイン・エンジニア/デザインコンサルタント)氏が登壇。さらに、特集されたTV番組でナレーションを担当した、キャスターの近藤サト氏や、(株)センシングネットCEOの冨塚ももこ氏、同社CTOの小林 靖氏が事業の説明、技術の解説を行った。
SnapCrab NoName 2020 10 27 17 38 41 No 00 R
 中川氏は、未来の電気エネルギーは“エナジー・ハーベスト”の革新的テクノロジーになると考え、川底や砂浜といった自然の中、さらには普段の生活の身の回りにある様々な物から集電することを開発した。エナジー・ハーベストとは、身の周りにあるわずかなエネルギーを電力に変換して活用することを目的とする技術。すでに太陽光発電や風力発電などのマクロなエネルギーで活用されているが、中川氏はこれまで社会的に実用化されてこなかった小さなエネルギーを集める「超小集電」に着目。これを使って、 電気供給が得られない自然環境や災害などの非常時における通信のための自律型電力をどう得るかということにも興味を持っている。現在、この“超小集電”でLEDライトを点灯させるだけでなく、センサーやマイクロコンピュータを動かすことにも成功している。
 「電気は身近な存在として我々を生かしてくれています。そして我々も“生きている”だけで体の中に電位が発生しています。もともと自然の中には電気的な関係値があるんです。その中で電位の差があって、それをうまく調整すること、そういう環境を作ることによって、電圧(電気)が生まれる。そういうことを、今までの概念以外のところまで拡張させたのが今回の超小集電。例えると、もともと地図には載っていなかったが、マイクロテクノロジーの進化によってスコープが出来たことによって発見することができたということです。最近では、我々の血液でも電気を集めることができないかという研究段階まできています」と、超小集電によって、電力がいろんなところから集めることができ、多くの目的で使用できることが可能だと考えられるようになった。
 企業が連携して先進的な研究をしていくために、「FUTURE BRAIN LAB(FBL)」を設立した。このFBLは、ニューヨークのブルックリン地区に拠点を置き、新たな発想やデザインを生み出すであろう多くの才能によって築かれる「知的出島」となる存在。この事業に賛同し、参加する企業の募集も始まっている。
 連携するのは企業だけでなく、大学の研究室など、教育研究機関との連携も予定しているという。「東大で教えていた時に感じたのは、“How To Do(どのようにするか)”という技術をいかに高度に身に付けるかというのは大事なことなのですが、“What To Do”、それをどう社会に生かすか、自分のテーマとして見出せるかというのも大事だということ。いろんな目的に利用できますが、特に大事だと思ったのは、コロナ禍という今の状況ということもあり、“命の問題”なんです。研究機関とも連携して、医療にも生かすことができればと思っています」
 FBL事業は5つのテーマ「情報と社会」「生命と健康」「自然と環境」「感性と芸術」「人材と教育」を提案しながら、企業や教育研究機関と連携して、“未来の電気”の活用を提案・実現していく。11月9日(月)・12日(木)にFBL企業参加説明会を開催することが決定。他に、11月より約3日間の人材養成講座(全4回)の開催も予定されている。
<公式ホームページ>
 https://www.sensingnet.co.jp

■中川 聰(Satoshi Nakagawa)氏のプロフィール
 プロダクトデザイナー/デザイン・エンジニア/デザインコンサルタント、トライポッド・デザイン(株)CEO/元東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻特任教授。東京大学で新たな研究講座を立ち上げ実践的研究の深耕に着手する一方、企業参加型の研究会「期待学研究会」を主宰し、現在も100社を超える参加企業の関心を集めている。センサーとセンシングの新しい概念「SUPER SENSING」を構築し、活動を進めている。10月27日、名古屋大学医学部客員教授への就任が発表された。

【Printing】SCREENグラフィックソリューションズ、Horizon Innovation Parkに「Truepress Jet520HD mono」を世界初展示

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 (株)SCREENグラフィックソリューションズ(以下、SCREEN GA)は、(株)ホリゾンが本社びわこ工場内に開設するショールーム「Horizon Innovation Park」に、ロール式高速モノクロインクジェット印刷機「Truepress Jet520HD mono」を世界初展示する。Hunkeler社の前後装置およびホリゾン社の「Smart Binding System」とインライン接続し、多品種・小ロットの無線綴じ書籍のオンデマンド生産を体現する。一連のデモンストレーションでは、ソリューションプラットフォーム「EQUIOS」を中核とした各工程間の連携により、オペレーターの操作や作業負担を極限まで減らした、印刷・製本工場のオートメーション化を紹介する。SCREEN GAは、必要なときに必要な分だけ印刷・製本するブックオンデマンドの推進により、大量返本・大量廃棄が問題となっている書籍・出版物のロス削減に貢献する。
主な展示内容
(1)ロール式高速モノクロ印刷機「Truepress Jet520HD mono」
 ロール式高速インクジェット印刷機「Truepress Jet520HDシリーズ」のモノクロ専用モデル。最大解像度1,200×1,200dpiの高精細印刷を実現し、独自開発インク「Truepress ink SC(SCインク)」を搭載。オフセットコート紙への直接印刷を可能にする。
(2)EQUIOS Bookソリューション
 ソリューションプラットフォーム「EQUIOS」は、受注入稿システムやMIS、断裁・製本などの後加工システムと連携し、生産ライン全体の自動化を実現。人手を介さずに、仕上がりサイズやページ数の異なる書籍を効率的に生産できるた、印刷・製本工場のオートメーション化を強力に推進する。
<紹介する主なソリューション>
●受注情報の用紙の種類・仕上がりサイズなどを基に、共通のロール紙で生産可能なJobをグループ化。多品種・小ロットを1つのロールにまとめて生産することで、用紙替え・印刷準備の作業を効率化
●入稿単位ではなく、送付先単位に並べ替えて印刷・製本することで、配送作業を省力化
●リアルタイム検査システムと後加工機の連携により、生産ラインを止めることなく、自動的に不合格品を取り除き、検品作業を効率化
(3)ネットワークサポート「TRUST Network Service」
 トラブル発生時の的確な障害切り分けや、装置状況の見守りによる予防保守、稼働実績の分析、サポート情報の提供など、各種サービスを組み合わせたSCREEN独自のオンライン・サポートプログラム。ログ情報をタイムリーに回収・可視化・分析できるBI(ビジネスインテリジェンス)ツール「Dynamic Dashboard」の新機能をはじめ、基材およびインク使用量からコスト計算を行う「Job Support Tool」、機器の状態を「見える化」し、トラブルの予防や早期解決につなげる「ヘルスチェック&アドバイザー機能」などの参考展示を行う。
SnapCrab NoName 2020 10 27 20 59 10 No 00                「Horizon Innovation Park」に展示する無線綴じ書籍のオンデマンド生産ライン、右手前がTruepress Jet520HD mono

【Printing】ホリゾンとSCREENグラフィックソリューションズ、印刷工場のスマートファクトリー化に向けたAIソリューションの共同開発に合意

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 (株)ホリゾン(株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)はこのほど、印刷工場のさらなるスマートファクトリー化を実現するために、人工知能(AI)を活用したソリューションを共同で開発することに合意。2022年1月以降、エンドユーザーへの導入を目指す。
 近年、印刷物において多品種・小ロット・短納期の要求が高まっており、印刷・製本工程の効率化や稼働率の向上などが大きな課題になっている。その一方で、生産現場においては装置自体や設置環境に起因するもの、印刷データ、オペレーターのスキルによるものなど、多種多様なトラブルが発生しており、生産工程の効率化を妨げる大きな要因となっている。そうしたトラブルの解決や生産性向上につながる条件設定などは、長年の経験を持つ現場スタッフにより処理されることが多く、スタッフの高齢化や後継者の育成などが問題となっている。
 こうした業界の動向を背景に両社は、デジタル印刷機と後加工機のノウハウを学習し、オペレーションを最適化するAIエンジンの開発に向けて合意。AIやIoTなどの先進ソリューションを提供している(株)SCREENアドバンストシステムソリューションズと協力し、ホリゾンの「iCE LiNK」とSCREEN GAの「TRUST Network Service」に集積される生産ラインの稼働データをAIで分析。生産ラインの条件設定の最適化やトラブル解決策の提案、操作補助などをAIが行い、オペレーターを支援することで、誰もが簡単かつ効率的にオペレーションできる生産環境の提供を目指す。
 両社は今後、デジタル印刷によるスマートファクトリーの実現に向けたさまざまなソリューションを提供していくとともに、印刷工程と後加工工程を統合的に捉えた視点から技術開発を行っていくことで、より印刷業界に求められるサービスを提供していく。
SnapCrab NoName 2020 10 28 7 41 18 No 00 R■ホリゾンの堀 英二郎代表取締役社長のコメント これからの印刷・製本工場にはスマートファクトリー化が欠かせません。弊社ではいち早く1990年代後半から、数値情報を機器側で受けて機器を稼働させており、今回のAIによる情報解析もその具現化に向けた取り組みの1つです。数値を統計的解析し、これまで人の経験に頼っていた微調整レベルのセットアップやトラブルの未然防止などにAIを活用することで、印刷から製本まで分断なく一元的に稼働させ、管理できるシステムとして提案できると考えています。このたびの両社協業の開発が印刷業界の発展と先進性に貢献できることを心より願っています。■ホリゾンについて ホリゾングループにおいて、開発から製造までの機能を持ち、製本関連の4工程の機器(紙折り機・製本機・丁合機・断裁機)を世界に向けて生産するトップメーカー。製本機器だけでなく機器をつなぐワークフロー製品にも力を注ぎ、プリセット情報を数値データで受け取り、遠隔地で稼働進捗を確認できるシステム「iCE LiNK」を手掛けている。多品種・小ロット生産が求められ、オートメーションによる省人化を目指す印刷業界に向けて、フレキシブルに最適なソリューションで応えている。■SCREENグラフィックソリューションズの柿田高徳代表取締役 社⻑執⾏役員のコメント デジタル時代の生産は、人・環境・工程が相互に関係しており、1社単独の取り組みではスマートファクトリー化は実現しません。中でも、生産性に直結するデジタル印刷と後加工のシームレスな連携は特に重要な取り組みの1つです。両社の持つ専門的な知見を融合し、データとAIを活用することで生産システムを進化させ、人材のダイバーシティー化、廃棄物の削減といった社会的な要請に応えるとともに、印刷業界が目指すマスカスタマイゼーションの実現を推進していきます。■SCREENグラフィックソリューションズについて (株)SCREENホールディングスの主要なグループ会社の1つで、印刷関連機器における世界のトップメーカー。長年培った画像処理技術とインクジェット技術で、トランザクション・商業印刷からラベル印刷、軟包装用など幅広くラインアップされたデジタル印刷機やワークフロー製品「EQUIOS」の他、RIPやCTP製品なども手掛けている。

【地域活性化包括連携協定】SCREENホールディングス、収穫米を京都府内の児童養護施設に寄付

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 (株)SCREENホールディングスはこのたび、京都モデルフォレスト運動への参画をきっかけに取り組んだ米作りによる収穫米540kgを、京都府より紹介された京都府内にある8つの児童養護施設に寄付した。
 同社グループは、2017年12月に(公社)京都モデルフォレスト協会、京都府、亀岡市、および亀岡市宮前町宮川区とともに「京都モデルフォレスト運動」に参画し、「森林の利用保全に関する協定」を締結した。地域の人々との協働による森林保全活動や、さまざまな交流を通じた里地里山保全活動に取り組んでいる。
 また、2020年1月には、京都府と「地域活性化包括連携協定」を締結し、今回の取り組みはこれらの一環として、宮川区の人々と協働で収穫した米を寄付したもの。
 同社グループではサステナブル経営の推進に努めており、2016年には「国連グローバル・コンパクト」に署名。さらに、SDGsの実現に向け、次世代育成や環境保全、京都文化の維持・伝承、スポーツ振興など、地域の課題に積極的に取り組んでいる。今後も京都にルーツを持つ企業として京都府との連携を強化し、社会に貢献していくとしている。
SnapCrab NoName 2020 10 28 7 53 40 No 00 R                                                社会福祉法人青葉学園への寄付の様子

 

【PESU】BASFの「Ultrason E 3010 MR」、デロンギ社のコーヒーマシン抽出ユニットの上部ピストンに採用

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 BASFのポリエーテルスルホン(PESU) は、180℃までの耐熱性・耐蒸気性を備え、機械的特性と長時間にわたる温度変化に対する寸法安定性にも優れており、コーヒーマシンの耐久性に貢献する。家電メーカーDe'Longhi(デロンギ、本社:イタリア)は、新型コーヒーマシン「Magnifica(マグニフィカ)S ECAM 22」の抽出ユニットの上部ピストンに、BASFのPESU、Ultrason®(ウルトラゾーン)E 3010 MRを使用している。Ultrason® E 3010 MRは食品との接触、安全性、加工性、および組み立てに関するデロンギの厳しい要件を満たしている。射出成形グレードは、特に複雑な部品の成形を容易にするために最適化されている。有害物質を含まず、温度に依存しない機械的特性の組み合わせにより、Ultrason® E 3010 MRは、コーヒーマシン用として使用されているポリエーテルイミド(PEI)のような素材にまさる性能を発揮する。
 デロンギは、コーヒー抽出中に発生する高圧と高温の蒸気に、マシンの耐用年数期間中に耐えられるピストン用の素材を必要としていた。Ultrason® E 3010 MRは、過熱蒸気に繰り返し耐え、さらに透明性と高い機械的強度を大幅に維持できるため採用された。様々なISO規格に従った試験を実施した結果、Ultrason® E 3010 MRは、134℃までの加熱蒸気による滅菌を2000回繰り返した後にも、優れた機械的特性を維持し、ストレスクラッキングに対する高い耐性も実証された。こうした特性により、BASFのシミュレーションツールUltrasim®(ウルトラシム)を用いた金型流動解析を行い、成形部品に最適な金型の開発が可能になった。
BASFのUltrasonRデロンギのコーヒーマシン抽出ユニットの上部ピストンに採用 R 高性能熱可塑性樹脂Ultrason® E 3010 MRは食品接触に関する欧米の規定に準拠しており、有害物質を含んでいない。「私たちは、この新しいコーヒーマシンの重要な構成部品に使用されているUltrason®の特長を高く評価しています」とデロンギの欧州プラスチック原料バイヤー、Ruena Moro氏は述べている。「コーヒーマシンの心臓部である抽出ユニットの性能向上に大きく貢献しています。上部ピストンは、優れた連続使用特性が求められ、負荷のかかる環境にさらされる複雑な技術部品なのです」。
 高粘度のグレードは射出成形によって成形できる。上部ピストンのような、薄肉で長い繊細なねじ部分を持つ複雑な形状の部品を製造することも可能で、流動長の長い製品もボイド無しで充填することができる。Ultrason®の卓越した機械的特性により、ピストンをねじで抽出ユニットにしっかりと取り付けることができる。「家電製品に対する需要はさまざまで、妥協できません」と、BASFのUltrason®グローバルビジネス開発担当のジョージ・グラッセル氏は述べている。「このような複雑な部品に対する厳しい要求を満たすべく、デロンギと協力したことを誇りに思います。当社のUltrason®のポートフォリオを使用することにより、耐久性と安全性を備えた家電製品に理想的な素材と、信頼ある高品質素材の供給および技術サービスをお客様に提供できることを実証できたのです」。
 Ultrason®は、ポリエーテルスルホン(Ultrason® E)、ポリスルホン(Ultrason® S)、ポリフェニルスルホン(Ultrason® P)を含む、BASFのスルホン系樹脂製品群の登録商標。この高性能素材は、電子機器、自動車、航空宇宙産業にとどまらず、ろ過用メンブレンや、温水や食品と接する部品にも使用されている。Ultrason®ブランドは、その優れた特性により、熱硬化性樹脂、金属、セラミックの代替として利用することができる。


【リサイクル】コーセー、『雪肌精』のプラスチック容器回収を全国のイオングループ33店舗に拡大

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2020 10 28 kose (株)コーセーは、スキンケアブランド『雪肌精』を対象に2020年9月より一部で取り組みを開始していたプラスチック容器の回収プログラムを、2020年11月1日より、イオングループが展開する全国の「イオン」「イオンスタイル」33店舗にて開始する。
 『雪肌精』は、「あなたが美しくなると、地球も美しくなる 雪肌精」をブランドメッセージとし、雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトをはじめとするサステナビリティ推進活動に長年にわたり取り組んでいる。2020年9月16日にはブランド初のリブランディングを実施し、ブランドの中核を担う新シリーズとして発売した「クリアウェルネス(※1)」では商品設計そのものにも随所に地球環境への配慮を取り入れるなど、当社のサステナビリティ推進活動を牽引するブランドとして位置づけている。
※1 2020年6月26日発行 ニュースリリース https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2020/06/20200626.pdf

 それに連動し、同社初の取り組みとして 2020 年 9 月より同社のコンセプトストア「Maison KOSÉ※2」にてプラ スチック容器の回収プログラム「SEKKISEI Earth Beauty Program※3」を実施しているが、この度、その取り組 みの幅を広げることとし、全国の「イオン」「イオンスタイル」33 店舗にて、展開を開始する。
※2 2019 年 10 月 31 日発行 ニュースリリース https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2019/10/2019103101.pdf
※3 2020 年 8 月 26 日発行 ニュースリリース内、「雪肌精リサイクルプログラム」から名称変更

 取り組み主旨に賛同する顧客は、『雪肌精』をはじめとするコーセーブランドの使用済みの スキンケア容器※4 を、「イオン」「イオンスタイル」の化粧品売場に持参し、コーセーコーナー内に設置さ れた、『雪肌精』オリジナルの回収ボックスに入れる。
 リサイクルにあたっては、テラサイクルジャパン合同会社(本社:神奈川県横浜市、アジア太平洋・リージョナ ル・マネージャー:エリック カワバタ)が運営する回収プログラムを活用、各店舗から回収した容器は、その回 収量に応じてポイントとして変換され、回収協力者へ還元される。
 そのポイントを、雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトのパートナーである有限会社「海の種」(代表:金城 浩二、所在地:沖縄県読谷村)へサン ゴ育成活動費用として寄附することで、サンゴ礁の再生、ならびに地球環境保全へとつなげていく予定。 地球の恵みの受ける『雪肌精』として、今回のプラスチック容器のリサイクルプログラムを通じて、限りある貴重な資源を大切に、より一層、資源の持続可能な循環型社会の実現に貢献していく。
※4 プラスチック容器に限る

【フレキソ印刷】FFP Packaging Solutions、Asahi PhotoproductsのAWP版で印刷した作品で2020年度EFIAアワード「最優秀賞」受賞

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<東京 (日本) およびブリュッセル (ベルギー)、2020年10月07日>フレキソ印刷感光性樹脂版開発のパイオニアであるAsahi Photoproducts(旭化成)は、同社のAWPフレキソ版による印刷作品で、FFP Packaging Solutions社が2020年度EFIAアワードの「最優秀賞 (Best in Show)」を受賞したことにを明らかにした。
 高品質なAsahi PhotoproductsのAWP™-1.14mm フレキソ版を使用したFFP社の作品は、「フィルムフレキソ-リバース・プリント・ワイド」部門で金賞を受賞した。FFP社の作品「ジューシー・ミート・カンパニー、およびラージ・ビーフ、イージー・クック・パウチ」は、鮮やかでスムーズなハイライトと高いベタ濃度を実現し、CMYKでの優れたデザインと最高品質の印刷技術において、EFIAアワードの選考者より、非常に高い評価を獲得した。
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 FFP社の印刷開発マネージャーであるPaul Hesketh氏は、「EFIAアワードで今年度の『最優秀賞』を受賞したことを大変嬉しく思います」と述べている。FFP社は軟包装印刷の分野において50年の経験を持ち、また早い段階でフレキソ版の内製化を始めたことで、他の印刷会社に比べて様々な優位性を有している。
 Hesketh氏は次のように説明する。
 「フレキソ版の内製を行うにあたり、優れた製版技術を持ちつつ、当社の品質向上に協力して頂けるサプライヤーを見つける必要がありました。当社のAsahi Photoproductsとの関係性は、安定的に高品質な製品を供給する当社の戦略の支えとなっています。当社は、およそ5年前にAsahi PhotoproductsのAWP™ 4835P水現像版製版装置を購入しており、社内でAWP™フレキソ版を内製しております。当社は、市場に出ているフレキソ製版技術をくまなく調査した結果、Asahi Photoproductsの水現像版であるAWP™を採用することに決めました。AWP™はインキ転移性に優れ、さらに高いベタ濃度を安定的に出すことができるため、高品質なデザインに最適と言えます。AWP™フレキソ版で印刷した製品印刷品質は非常に高く、当社では『Platinum Print』という商標の下で顧客に提供しています」

【サステナブル】資生堂、グローバルプロジェクト「SBAS」でカネカ生分解性ポリマー PHBHを採用

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2020 10 29 shiseido (株)資生堂が世界88の国と地域で展開しているブランド「SHISEIDO」は、サステナブルな活動や製品開発を通じて、ビューティーカンパニーならではの社会価値を創造するグローバル プロジェクト「Sustainable Beauty Actions(サステナブル・ビューティー・アクションズ)」を始動する。
 同プロジェクト「Sustainable Beauty Actions」(以下SBAS)は「SHISEIDO」が提唱するサステナビリティの考え方である「MOTTAINAI(リサイクルやリユース)」、「HARMONY(社会や環境との調和)」、「EMPATHY(共鳴)」という3つの柱で構成されており、サステナブルでより美しい世界を実現するための具体的なアクションをそれぞれの柱に沿って行う。
 2020年11月19日(木)よりブランド初の旗艦店である、SHISEIDO Global Flagship Storeで、店で顧客のボトルを詰め替えるという新しいアルティミューンのレフィル(詰め替え)サービス「アルティミューン ファウンテン」を開始するとともに、世界で初めてカネカ生分解性ポリマー PHBH(R)を化粧品容器に採用した「アクアジェル リップパレット」を2020年11月1日(日)より、同店舗で数量限定で発売する。

【抗ウイルス・抗菌水性塗料】日本ペイント、可視光応答形光触媒を採用した「PROTECTONインテリアウォールVK-200」発売

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 日本ペイントホールディングス(株)のグループ会社で、建築用塗料を手掛けている日本ペイント(株)は、可視光応答形光触媒を採用した、室内用抗ウイルス・抗菌水性塗料「PROTECTONインテリアウォールVK-200」を10月28日に新発売した。
 新商品は、可視光応答形光触媒を採用した従来品と比較し、低価格、かつ塗りやすさを向上させた製品。さらに、塗料中に揮発性化合物をほとんど含まず(超低VOC設計)、安全で環境にやさしい水性塗料として、幅広く抗ウイルス・抗菌対策をサポートする。
 この塗料は可視光応答形光触媒を採用しており、室内の照明に反応し、塗膜表面に付着したウイルスや菌を99%※以上抑制し、また低臭気のため、室内で安心して使える。なお、塗膜が傷ついたり、はがれたり、表面に過度な汚れが付着しない限り効果は継続する。
 日本ペイントホールディングス(株)では、抗ウイルス・抗菌機能を備えたプロダクトブランドとして、「PROTECTON」ブランドを2020年9月に立ち上げた。「PROTECTONインテリアウォールVK-200」はその第2弾製品。また、同製品は、DIY・家庭用塗料としても発売を計画している。
 今後、業務用から、DIY・家庭用まで、幅広い抗ウイルス・抗菌塗料ラインナップを「PROTECTONシリーズ」として揃えて、顧客に安心・安全を届けていく。
2020 10 29 nipponpaint
【対象製品の概要】
名称 :「PROTECTONインテリアウォールVK-200」

​販売会社 : 日本ペイント株式会社
発売日 : 2020年10月28日
効果:①抗ウイルス・抗菌性  ②低臭気
用途:業務用 室内用塗料(かべや天井等)
販売ルート:塗料販売店など
DIY・家庭用は11月下旬にニッペホームプロダクツ株式会社より発売予定
 

※JIS R 1756 バクテリオファージQβでの試験結果
全てのウイルスや菌、あるいは特定のウイルスや菌に対する効果を保証するものではありません。また、病気の予防や治療効果を示すものではありません。空間での直接の効果を示すものではない。
※室内の空気中のウイルスを抑制するものではない。
※抗ウイルス・抗菌性能は、塗膜が傷ついたり、はがれたり、表面に過度な汚れが付着しない限り効果は継続する。なお、「塗膜が傷ついたり」には通常の経年劣化による塗膜のはがれ等も含まれる。
※上記の製品は、医療品や医療機器などの医療を目的としたものではありません。また、上記の製品は表面に付着したウイルスを抑制するものであり、感染予防の効果を示すものではない。
※被塗物の形状、素地の状態、気象条件、施工条件により性能に差異が生じることがある。

【PBT樹脂】東洋紡、「プラナック」の第三者認証登録内容が一部不適合

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 東洋紡(株)が製造販売しているポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂「プラナック®」は、米国の第三者安全科学機関である Underwriters Laboratories(以下、「UL」)によって 一部認証を受けているが、ULが不定期に実施する同商品の認証に関する確認試験時に、実際に販売する商品と異なる組成のサンプルを提出していたことにより、ULに認証登録されている性能値に対して、実際に販売している商品の性能値が一部適合していないことが判明した。
 同社からの報告に基づいて ULが調査を行い、不適合の内容を確認した結果、同商品の UL認証は10月28日以降、順次取り消されることになった。
 これまで同商品が使用された最終製品に関しては、事故の報告等は受けていないが、安全性や商品の性能にいて顧客の協力を得て調査を継続していく。また、同件の背景や原因等について、 第三者による調査を開始している。
 同社は事態を重く受け止め、品質管理体制の見直しと強化に早急に取り組み、再発防止に努める。
 なお、同件による業績への影響は現時点では不明。開示すべき重大な影響が見込まれると 判断した場合には、速やかに報告する。

・PBT 樹脂「プラナック®」について
スイッチやコネクターなどの電子部品に採用されている樹脂。2010 年、他社からブランド名を含め事業譲渡を受け、製造・販売している。

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