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【複屈折フィルム】東洋紡、「コスモシャインSRF」に10億円投資し生産能力を倍増、17年度の売上高目標は150億円

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東洋紡(株)は、液晶ディスプレーの偏光子保護を主用途とする、超複屈折フィルム「コスモシャインSRF」の生産ラインに10億円を投資し、生産能力を増強し、17年度の売上高は150億円を目指す。
 コスモシスモシャインSRFは、ポリエステルフィルムでありながら、複屈折による着色(虹むら)を解消したフィルム。液晶ディスプレーの偏光子保護フィルムとして、韓国、台湾で採用されており、大手偏光板メーカーでの本格採用が決まった。フラットディスプレー市場は引き続き拡大していることから、早急に生産能力を拡大し、 偏光子保護フィルムの世界シェア25%を目標す。
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      液晶ディスプレーの構造

【投資の内容
・生産開始:16年末から17年初め
・投資額:約10億円
・場所:敦賀事業所内
・内容:既存設備の改造を行い、コスモシャインSRFの生産ラインを犬山工場の1ラインから、敦賀事業所を加えた2ラインに倍増する。

【コスモシャインSRFについて】
 従来、複屈折が起きるポリエステルフィルムは、液晶セルの部材としては使用が難しいとされていたが、逆転の発想と東洋紡の生産技術により製品化に成功した。通常、偏光子保護フィルムにはTACフィルムが使用されるが、その透湿性から過酷な使用環境における問題が指摘されていた。コスモシャインSRFは、ポリエステルの機能を生かした、透湿性やコスト面ともに優れたフィルム。

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          複屈折により発生する虹むら

【コスモシャインSRFの特長】
(1) 延伸フィルムでありながら、複屈折による着色(虹むら)を解消する
(2) 液晶から発せられる光を、より自然光に近い状態へ変換(偏光解消)する
(3) さまざまな素材との優れた接着性を有する

【医薬品包装】創包工学研究会、9月16日に第64回講演会「医薬品包装に関する課題・提案・希望」開催

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創包工学研究会では、来る9月16日(金)、午前9時30分~午後4時30分まで、フォーラムミカサ エコ 7Fホール(東京都千代田区内神田1-18-12  内神田東誠ビル)において、第64回講演会「医薬品包装に関する課題・提案・希望」を開催する。
 医薬品メーカーでは、より高品質で使い勝手の良い包装を供給すべく、たえず改良・改善を図っているが、関係業界の正しい情報を把握することがかなり困難なため、限定された情報に基づいて研究・開発をせざるを得ず、品質向上・合理化検討も一部では思うに任せない状況が続いている。そこで、医薬品に密接に関わっている方々に、「医薬品包装に関する課題・提案・希望」と題する全体テーマのもと、斯界の権威者を招き、講演会を開催することにした
 プログラムは次の通り。
(1)09:30~10:30
 テーマ:医療機関から医薬品包装に希望すること
 講 師:落合慈之氏(NTT東日本関東病院 名誉院長、東京医療保健大学 学事顧問)
 要 旨:薬剤の包装やラベル表示について、我々医療職や患者は、アプリオリに、メーカーから提供されたものをそのまま受け入れて、その使用に当たっている。しかし、実際に現状は最善なのか。医療現場として感じる不都合や不満、より安全かつ効率的にこれらを扱うための工夫や要望はないのか、薬剤部、病棟スタッフ、さらには患者にもアンケートを行って見るつもりである。医療におけるトレーサビリティ確保の視点も加え、考察する。
(2)10:30~11:30
 テーマ: 一般消費者から医薬品包装に望むこと
 講 師:戸部依子氏(NACS消費生活研究所所長)
 要 旨:消費者の一人として、医薬品等の包装・容器には、他の製品と同様、わかりやすさと安全性を期待している。たとえば、内容物の品質の保持はもちろん、選択時、あるいは使用時の識別性、用法・容量を守りやすい形態などである。また、昨今では、健康や栄養を訴求したり機能を有する食品もあり、医薬品等との識別性や使用方法の違いについて、消費者の正しい理解と利用が求められている。このような現状にあって、医薬品等の包装・容器の役割も技術的な側面だけではなく、より適切に使用するためのメッセージの発信なども求められているのだと考えられる。消費者、患者の立場から、皆さまと一緒に考えたい課題を提起する予定である。
(3)12:30~13:30
 テーマ:卸売業における医薬品包装とバーコードの活用について
 講 師:鈴木竜太氏(東邦ホールディングス(株)開発本部システム企画室室長)
 要 旨:医療用医薬品においては70年代からコード化が始まり、80年代からはJANコードの活用を進めてきている。2000年以降は、変動情報のバーコード化が叫ばれているが、後発品の増大とその管理の必要性から、法的な整備も最終段階を迎えている。本講演会では、医薬品を取扱う上での自動認識の進展と実際の運用に伴う問題点について、卸売業者の視点で解説する予定である。
(4)13:30~14:30
 テーマ:医薬品受託メーカーにおける医薬品包装の課題と展望
 講 師:落合 誠氏(ダイト(株)生産本部 包装製造部 包装技術室 部長代理)
 要 旨:医薬品包装工程の委受託において技術的側面から委託側・受託側が留意すべき点を紹介するとともに、固形製剤(おもにPTP包装)の受託製造において課題となる包装仕様や設備仕様の相違と対応例、および医薬品包装の今後の展望などを述べる。
(5)14:45~16:30
 テーマ:医薬品メーカーと包装機械・材料メーカー間の課題と展望
 講 師:吉田八郎氏(創包工学研究会理事)
 要 旨:医薬品包装は、医薬品・包装機械・包装材料メーカーの連携と技術の結集が必須である。そこで、PTP包装を例に設計から実用段階において、3者の間に発生する問題点を想定し考察を加えたい。またGMP・バリデーションのPIC/Sへの移行が想定される。PIC/S-ガイドラインのうち、3者の連携に強い関連性を持つAnnex15(適格性評価とバリデーション)について、関わりが強いと思われる項目を抽出し若干の考察を加えたい。
 参加費は27,000円/人(消費税込み)。

【軟包装グラビア】日本印刷学会グラビア研究会、9月8日に第10回ミニシンポジウム「パッケージングにおける最新デジタル印刷技術」開催

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(一社)日本印刷学会 技術委員会 グラビア研究会では、来る9月8日(木)午後1時~4時まで、印刷博物館グーテンベルク・ルームにおいて、第10回ミニシンポジウム「パッケージングにおける最新デジタル印刷技術」を開催する。
 デジタル技術の進歩は、留まることを知らない。不可能を可能にするデジタル印刷技術は、パッケージングをどのように変えていくのか。drupa 2016が開催された年でもあり、最新の情報を盛り込んでデジタルとグラビアの関わりに着目し、今回の企画に至った。
主催:(一社)日本印刷学会 技術委員会 グラビア研究会
日時:2016年9月8日(木)13:00~16:00(受付開始は12:45から)
会場:印刷博物館 グーテンベルク・ルーム(B1F)
   東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル
   JR・地下鉄 飯田橋駅から徒歩13分
 プログラムは次の通り。
(1)13:00~13:40
 「パッケージングにおけるデジタルの流れ」(40分)
 講 師:ジーエーシティ(株) 堀本邦芳 氏
 要 旨:drupa 2012でHPがIndigo 20000を発表してから軟包装のデジタル化の流れは加速した。すでに先行してIndigo WS6600で2013年に行われたShare a Cokeキャンペーンでは欧州35カ国の各国で150名のよくある First Name を用いて、10億枚を超えるカスタムラベルを作成し、350mLと1Lボトルに貼り込んだ。大型化したIndigo 20000はその生産性を飛躍的に拡大した。これで軟包装もデジタルの流れができ、drupa 2016で、他の大手デジタル印刷メーカーがこの市場に参入を開始した。
(2)13:40~14:20
 「食品パッケージ用グラビア印刷の課題-VOCと小ロット-」(40分)
 講 師:富士特殊紙業(株) 杉山仁朗 氏
 要 旨:「VOC」削減を目的とした『水性グラビア印刷』が、自社総印刷数量の8割を超えた現状と、当社だけではなくグラビア印刷業界が抱える小ロット多品種の課題、その突破口として開発した『デジタル印刷』と『水性グラビア印刷』を融合させた『FUJI・M・O®』を、開発秘話を交え紹介する。
(3)14:30~15:10
 「drupa 2016でのLanda Nanographyの進化は?」(40分)
 講 師:(株)小森コーポレーション 吉川武志 氏
 要 旨:2012年のdrupaで初出展して以来、Nanography 技術を熟成してきたLanda社。drupa 2016の直前から多くの情報を流し始め、会場での動態プレゼンは完全予約制で毎回満席。ブースでは4年前のコンセプト機から実用機への進化を実機デモでアピール。その実態と新情報について説明する。
(4)15:10~16:00
 「印刷博物館のガイドツアーおよびVRシアター(上演「絢爛 安土城」)

定  員:48名(定員になり次第締切)
締  切:9月2日(金)。印刷博物館内の施設を使用する都合上、当日参加は不可
参 加 費:1名5,000円(日本印刷学会 個人会員・賛助会員、関東グラビア協同組合会員、全国グラビア製版工業会連合会会員)、その他は1名8,000円。参加費は当日会場受付にて支払うこと。
申込方法:日本印刷学会のHPから申し込むこと。
申 込 先:(一社)日本印刷学会 事務局
      〒104-0041 東京都中央区新富1-16-8
      TEL.03-3551-1808、FAX.03-3552-7206
      E-mail nijspst-h@jspst.org
               URL http://www.jspst.org/

【Touch Taiwan 2016】DIC、台湾で開催されるタッチパネル・光学フィルム展示会に出展

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DIC(株)は、8月24日~26日にかけて台北世貿南港展覽館4樓 (台北市南港區經貿二路1號)で開催される「Touch Taiwan 2016(International Smart Display & Touch Panel Exhibition 2016)」に出展する。同展は、世界のタッチパネル・光学フィルム関連産業展示会において、唯一、国際見本市連盟(UFI)認証を獲得した展示会であり、台湾ディスプレイ産業連合総会(TDUA)、台湾電子設備協会(TEEIA)、台湾TFT LCDパネル協会(TTLA)、台湾フラットディスプレイ材料・素材産業協会(TDMDA)、展昭国際展覧公司が共催する。台湾をはじめ、日本、アメリカ、欧州、中国、香港、マカオなどの主要メーカーが一堂に会す最先端の展示会。
 DICは、タッチパネル各部に使用される液晶材料、ウレタン接着剤、工業用粘着材料、ハードコート塗材などをパネル展示する。
 展示品は次の通り。
(1)液晶材料
 TFT-LCD用n型液晶材料
 パッシブLCD用n型液晶材料
(2)ウレタン接着剤
 電子機器アッセンブリー用反応性ホットメルト接着剤「TYFORCE FC-1000」
 電子部品接着用反応性ホットメルト接着剤「TYFORCE Exp. FC-5000」(開発品)
(3)工業用粘着材料
 車載用各種光学フィルム
 クリア系反射防止粘着フィルム「LUMISTAR」
 AG系反射防止粘着フィルム「LUMISTAR」
 FPC固定用両面粘着テープ「FRTシリーズ」(耐反発性向上)
(4)機能性塗装材
 帯電防止性付与ハードコート塗材「GRANDIC PCシリーズ PC16-8031、PC16-7211、PC15-9282
 高耐久防汚性ハードコート塗材「GRANDIC PCシリーズ PC15-7301S、PC14-4162」

【PETフィルム】帝人、米国デュポン社から日本国内およびインドネシア合弁会社の持分取得。帝人デュポンフィルムは帝人フィルムソリューションに社名変更

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(株)帝人とE. I. du Pont de Nemours and Company(以下「米国 デュポン社」)は2000年よりポリエステル(PET)フィム事業を統合し、世界7カ国で合弁会社を設立してグローバルに事業運営してきた。しかし、中国経済の減速等伴う需要低迷や中国メーカーの台頭による市場構造変化により、近年、同事業を取り巻く環境は厳しさを増し、事業構造の転換が急務となっている。
 既に国内事業ついては、2016年9月を目途に国内生産拠点を宇都宮事業所に集約し、高付加価値用途への集中を図る構造改革を進めているが、更に将来の成長に向け事業運営の柔軟性と意思決定の迅速性を向上するため、国内合弁会社ならびにインドネシア会社のデュポン持分を取得することに合意した。
 国内合弁会社(帝人デュポンフィルム(株))については、(株)デュポンより即日持分を取得し、インドネシア子会社(P.T.Indonesia Teijin DuPont Films)についても米国デュポン社より規制当局の承認後速やかに持分を取得することで、各々100%子会社とするこを合意した。
 100%子会社となる上記2社については、 今後、帝人グループ内での迅速意思決定のもと、ポリエステル以外の高機能素材の活用を図るとともに、帝人グープの他素材との融合・複合化や、外部との協業を通じた新規ビジネス開拓を推進し、更なる収益力向上に努めていく。
 なお新しい社名は、国内は「帝人フィルムソリューション(株)」、インドネシアは「Indonesia Teijin Film Solutions」となる予定。

【バリア研究会】10月31日・11月1日に東京で基礎講座を開催

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(一社)バリア研究会(事務局:神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1、明治大学理工学部応用化学科永井一清研究室内)は、1031日(月)、111日(火)の両日、明治大学駿河台キャンパス(東京都千代田区神田駿河台1)紫紺館3階会議室において2016年度 一般社団法人バリア研究会 第14回基礎講座」を開催する。新しくバリア関連の業務に従事した人や、新入社員、品質管理部門の社員研修等を対象に、バリア技術の基礎、特に理論や分析評価方法に特化して、大学の講義90分で6コマ分(約四半期分)で講義を行う。参加費は、社会人1万円、学生および会員は無料。申し込み締切は10月24日(月)。問い合わせ・メールはnagai@meiji.ac.jpまで。

【プログラム1日目】
日時:2016年10月31日(月)13:00-17:20(途中10分程度の休憩を2回)
講師:信州大学繊維学部准教授 平田雄一氏【バリア研究会】10月20日・21日に大阪で基礎講座開催
教科書:本会監「バリア技術 第2章バリア性の理論
※テキストを用いて大学の授業形式で講義する。当日までに、テキストを1回は読むこと。板書を書き写すようにノートを持参。
2.1 物質移動の分類
2.1.1 ガスと蒸気の定義
2.1.2 多孔材と非多孔材

2.2 多孔材中の物質移動
2.2.1 Poiseuille 流れとKnudsen 流れ
2.2.2 表面拡散
2.2.3 複合流れ
2.2.4 毛管凝縮

2.3 非多孔材中の物質移動
2.3.1 非多孔材における物質移動の駆動力
2.3.2 Fick の法則
2.3.3 非定常状態と定常状態
2.3.4 溶解拡散機構
2.3.5 溶解性
2.3.6 拡散性
2.3.7 温度依存性
2.3.8 結晶化度の影響

2.4 多層材中の物質移動
2.4.1 有機層と有機層
2.4.2 有機層と無機層
2.5 複合材中の物質移動
2.5.1 有機相と有機相
2.5.2 有機相と無機相
質疑応答

【プログラム2日目】
日時:2016年11月1日(火)10:00-11:45、12:45-16:10
(午後、途中10分程度の休憩を1回、16:20-17:00に講義に関する追加の質問)
講師:明治大学理工学部教授 永井一清氏
教科書:「バリア技術」第1章バリア技術理論
※テキストを用いてゼミナールの様な輪講形式で行う。受講者に順番にテキスト本文を読んでもらい、講師が解説を加えていいく。当日までに、テキストを1回は読むこと。板書を書き写すようにノートを持参。

4.2 透過度測定
4.2.1 測定法の分類
4.2.2 圧力法
4.2.3 容積法
4.2.4 キャリアガス法
4.2.5 カルシウム法
4.2.6 カップ法
4.2.7 電極法
質疑応答
講義に関する追加の質問

【筐体】リタール、小田原プロダクトサポートセンター開設

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産業用・IT用 耐震ラックを主力製品とする筐体のトップサプライヤーであるリタール(株)は、製品出荷体制の刷新を目的とし、2016年8月22日に「小田原プロダクトサポートセンター」を開設した。
 同センターは東名高速道路大井松田ICより車で10分の好立地にあり、施設内には最新の検査、加工設備を配し従来に増して高品質な製品を短納期で届けることができる。これに伴い、境カスタマーセンターは、2016年8月10日をもって閉鎖し、8月22日までに全ての業務を小田原プロダクトサポーセンターに移管する。

【水性塗料】BASFジャパンコーティングス事業部、ネッツトヨタ東埼玉・白岡センターにて「マイネッツキッズ」塗装体験イベント支援

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BASF(本社:ドイツルートヴィッヒスハーフェン)の日本法人、BASFジャパン(株)(本社:東京都港区、代表取締役社長:ヨルグ-クリスチャンシュテック)のコーティングス事業部は、 8月21日(日)にネッツトヨタ東埼玉(株)(埼玉県川口市、代表取締役社長:飯塚素久)の白岡センターにて開催された「マイネッツキッズ」内の塗装体験イベント「ネッツワークス」を、水性塗料を提供している塗料会社としてサポートした。
 同イベントは、ネッツトヨタ東埼玉としては初めての開催で、車の修理を体験する「板金体験」、車の色を比較する「比色体験」、実際の車に塗装を行う「塗装体験」などを通じて、子どもたちに「車の修理工場」の仕事を体験してもらった。
 当日は、子供たち約60名(20名×3回のセッション)が参加し、ハート型や飛行機、星型のモチーフなどを利用し、塗装した。
 ネッツトヨタ東埼玉へ塗料を供給しているBASFジャパンは、環境にやさしく、健康に配慮した水性塗料の販売を促進しており、環境に配慮して地域に愛されるボディショップを目指す同イベントを全面的にサポートしている。同イベントで塗装された車は、クリア塗装が施され完成する。当日はネッツ東埼玉の「マイネッツキッズ」では、キッズカートやキッズエンジニアなど地域の住民に開放したイベントも実施した。
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【産学連携】東海大学、ニコンインステックと協力しイメージング研究センター開設

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 東海大学は、(株)ニコンインステックと産学連携包括協定を締結し、湘南キャンパス12号館1階に東海大学イメージング研究センターを開設。8月9日に同協定の締結式を実施した。
 同センターは、外部の企業・研究者も利用可能な、産学連携型の研究施設。東海大学は、(株)ニコンのインストルメンツ事業(マイクロスコープ・ソリューション事業部、産業機器事業部)の国内販売会社であるニコンインステックと協力し、同センターに、基礎研究から製品開発まで幅広く対応できる最先端のバイオ関連装置と産業関連装置を多数導入し、イメージング分野において様々な共同研究を実施していく。

【導入機器一覧】

◎ニコン製
共焦点レーザースキャン顕微鏡「A1R」
白色干渉顕微鏡「BW-S507」
X線/CTシステム(3D計測)「XTH225ST」
実体蛍光顕微鏡「SMZ25」
実体顕微鏡「SMZ1270i」
実体顕微鏡「SMZ745T」
細胞チェック用倒立顕微鏡「Ts2」
細胞チェック用倒立蛍光顕微鏡「Ts2R」
正立蛍光顕微鏡「Ni」
◎日本電子製
卓上電子顕微鏡「JCM-6000(EDS付属)」

【自動車】BASFと中国・同済大学による共同調査、中国の1995年以降に生まれた世代が好む色は「黒」

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2016 08 23 BASF RBASFと同済大学(中国・上海)のデザイン&イノベーション学部が共同で実施した調査で、中国の1995年以降生まれの世代の間では「好きな色は黒」であることが明らかになった。今回の研究では同済大学に通う1995年以降生まれの100名の学生を対象に、自動車産業の重要なトレンド指標である「ライフスタイル」「色」「車の好み」の調査を行った。今回の調査結果の分析をさらに進め、BASFが毎年行っているカラートレンド予測に反映させる予定。
 BASFコーティングス事業部アジア・パシフィックのチーフカラーデザイナーである松原千春氏は次のように述べている。
 「私たちは自動車産業のお客様に対して、塗料サプライヤーとして、また色のエキスパートとして自動車における毎年のカラートレンドのような最新の色の情報提供だけでなく、最終消費者の分析など、付加価値のあるサービスも提供しています。自動車産業にとって中国は重要な市場です。そのため、中国の概念や価値観に基づいた自動車やカラーデザインの好みに関する見識をお客様へ提供しています。同済大学は中国の主要な大学の1つであり、国際志向の優秀な学生が集まっており、今回の調査で同済大学と協業できたことは、私たちにとって非常に大きな価値があります」
 同済大学デザイン&イノベーション学部の准教授、Wenqing Yang氏は次のように述べている。
 「今回の調査対象として選ばれた学生は、中国における将来の中流階級を代表しています。十分な教育を受け、成熟した考えを持ち、強い文化的意識を持つ人たちが、将来の消費者像を形作っていきます。彼らのライフスタイルや、車、色の好みを理解すれば、今後の自動車トレンドに影響を与える彼らの消費者としての好みや行動を予測することができます。今回はBASFと初めて取り組みましたが、私たちはBASFの色に対する情熱に深い感銘を受けました。今回の共同プロジェクトは双方にとってメリットがあり、今後のコラボレーションも楽しみにしています」
<主な調査結果のハイライト>
「好きな色は黒」:控えめで知的、シック、落ち着いていてスタイリッシュ
 昨年はローズゴールドのスマートフォンが爆発的に売れたが、少なくとも今回の調査では「ピンクが好まれる」とは限らないことが示されている。
 回答者が好きな色として選んだのは黒であり、これは控えめで知的、シック、落ち着いていて、スタイリッシュなイメージを表している。  1995年以降生まれの世代は、彼らよりも年上の世代とは異なり、黒を高級感やステイタスシンボルとしては見ていない。
価格に次ぐポイントは外観 : エコカーが人気
 自動車の種類では、依然としてSUV(スポーツ用多目的車)が特に女性回答者の間で人気がある。また、男性回答者の約20%がスポーツカーを好むという結果となった。さらに、自動車の購買決定を行う際に環境保護を重視する傾向が高まっていることから、従来のガソリン車よりも、エコカー(電気自動車やハイブリッドカー)が好まれることも明らかになった。
 自動車の購買決定に最も影響するポイントは価格であり、それに次いで僅差で外観が決定要因になると示している。
 1995年以降生まれの世代にとって、現在のライフステージでは価格はコントロールできない要素であるため、色を含む自動車のデザインという意味での外観が、重要な意思決定要因になっていると考えられる。

 BASFでは今回の調査結果をもとに、将来の自動車の消費者が購買決定をする際にデザインがもたらす影響について予測を行っていく。

【エネルギー】三井化学、大阪石油化学、大阪ガスのLNG冷熱を利用した省エネプロジェクトがIPEEC第1回国際トップテンに選出

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三井化学(株)、その100%子会社の大阪石油化学(株)(以下「OPC」)および大阪ガス(株)が共同で導入した「エチレンプラントとLNG冷熱の融合による大規模省エネプロセス」が、このほどIPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)の第1回国際トップテン事業「省エネ優秀事例(Best Practice: BP)」に選出された。この省エネプロセスは、エチレンプラントにおいて世界で初めて大規模にLNG冷熱を利用した省エネルギープロセスとして2010年10月から運用を開始している。3社は今後も、生産活動にともなう環境負荷を低減し、GHG(温室効果ガス)の削減に取り組んでいくとともに、省エネ技術の向上と拡大推進に貢献していく。
■IPEECトップテン事業とは
 IPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)は、急増するエネルギー需要やそれに伴う地球温暖化問題を背景に、省エネ促進の情報交換や政策の共有に向け、IEA(国際エネルギー機関)に加盟していない主要エネルギー消費国を省エネルギーの国際的な枠組みに組み込むことを目的に2009年発足しました。加盟国は: 豪、欧州連合、伊、南ア、ブラジル、仏、日本、韓国、カナダ、独、メキシコ、英、中国、印、露、米。
 省エネトップテン事業は、IPEEC主催による、各国の優れた省エネ事例や技術を選出・表彰する事業で、2016年6月27日に開催されたIPEEC政策会議(北京)にて、省エネ優秀事例(Best Practice: BP)と省エネ優良技術(Best Available Technologies: BAT)の選考結果(第1回トップテン事業)を公表、さらに2016年6月30日のG20エネルギー大臣会議(北京)にてリーディングプログラムの1つとして取り組まれた。
■エチレンプラントとLNG冷熱の融合による大規模省エネプロセスとは
SnapCrab NoName 2016 8 24 6 51 23 No 00 R LNG(液化天然ガス)は、輸送、保管のために、気体である天然ガスを超低温(-160℃)に冷却することによって液体にしたもので、蒸発させて天然ガスに戻る際に周囲から熱を奪うことで冷却する能力(冷熱)を有している。
 三井化学大阪工場内にあるOPCのエチレンプラントでは、ナフサ(粗製ガソリン)等を高温で熱分解した後、分解ガスを冷却することによりエチレン、プロピレンなどの基礎原料を分離精製している。三井化学大阪工場に隣接する大阪ガス泉北製造所より、-160℃のLNGをOPCエチレンプラントに受け入れ、LNGが保有する冷熱を効率的に回収利用することにより、大幅なCO2削減を実現した。
 なお、この省エネプロセスは、「平成23年度省エネ大賞『経済産業大臣賞』」(財団法人省エネルギーセンター主催、経済産業省後援)を受賞している。

【PP】昭和電工とJXエネルギー、サンアロマーを完全子会社化

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昭和電工(株)JXエネルギー(株)ならびにライオンデルバセルグループ(以下「LYB」)は、このたび、3社が出資する合成樹脂ポリプロピレンメーカーであるサンアロマー(株)の株式の50%にあたるLYB持分を、昭和電工ならびにJXエネルギーが取得することについて、3社間で最終合意した。
 本株式取得にあたっては、2016年8月31日に両社(昭和電工およびJXエネルギー)が出資するエスディーケイ・サンライズ投資(株)(以下「SSI」)が、LYBより株式を取得する。また、本株式取得後、2016年11月1日付で、サンアロマーを存続会社とする吸収合併方式により、SSIとサンアロマーは合併する予定。なお、サンアロマー・LYB間の技術・マーケティング・販売等に関わる提携は、これまで通り継続する。
 昭和電工、JXエネルギー両社にとって、ポリプロピレン事業は、オレフィンチェーンの中核をなす事業の1つ。今回の株式取得を契機に、サンアロマーとの連携を一層強化することにより、ポリプロピレン事業の競争力強化を図っていく。
<サンアロマー(株)の概要>
名称: サンアロマー(株)
所在地: 東京都品川区東品川2-2-24
代表者の役職・氏名: 代表取締役社長 西川 直規
事業内容: ポリプロピレン(PP)およびPP系高機能性樹脂の開発・製造・販売
生産能力: 年産408千トン(大分:281千トン、川崎:127千トン)
資本金: 6,200百万円
設立年月日: 1999年6月1日
大株主および持分比率:エスディーケイ・サンライズ投資(株)50%(同社持株比率:昭和電工(株) 65%、JXエネルギー(株) 35%)、ライオンデルバセルグループ 50%
発行済株式数: 17,600千株
決算期: 12月

【Package】日本食品包装協会、10月20日に第50回食品包装シンポジウムを開催

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(一社)日本食品包装協会は10月20日(木)、北区王子・北とぴあの7階第2研修室で、「食品包装の羅針盤 生活者インサチト・イノベーション 〜ホンネで働くホントの生活者の秘密を解き明かす〜」をテーマに、「第50回食品包装シンポジウム」を開催する。これまで「羅針盤」シリーズでは、「全員参加型社会」「IoT(Internet of Things)」などを考察してきましたが、いずれも中心にあるのは「生活視点」であり、生活者インサイト(行動原理や意識構造による購買行動の核心)を強く意識し把握することをテーマに設定し、食品包装の新たな価値を創造する。午前は3人の専門家が講演し、午後はパネリストと参加者との間でディスカッションを行う。申し込み締め切りは10月13日(木)もしくは定員50名に達した時点。

スケジュールは以下の通り。
9:20〜9:30 開会挨拶 (一社)日本食品包装協会 小國盛稔 副理事長

9:30~10:20
演題:「共感力」あるパッケージとは?
講師:キリンビバレッジ(株) マーケティング本部 部長代理 瀧澤奈美氏
要旨:食品のパッケージは、その保存性と利便性の向上を軸に日々進化を遂げてきたが、様々なヒット商品のパッケージには、その時代を映す「選ばれる理由」が必ずある。バブル崩壊後からSNS時代の今に至る、人の心を掴む「共感力」あるパケージとは何か?を探る。

10:25~11:15
演題:「情報を「わかりやすく」伝えるために
講師:(社) ユニバーサルコミュニケーション デザイン協会 事務局長 三村一夫氏
要旨:高齢化社会では重要な情報を「わかりやすく」伝えることが求められ、また食品表示法の改定により表示情報も増えている。大切な情報を「わかりやすく」伝える技術を、事例をもとに紹介する。

11:20~12:10
演題:森永製菓「1チョコfor1スマイル」の取組みに関して
講師:森永製菓(株) 菓子食品マーケティング本部 チョコレートカテゴリー マネージャー 八木 格氏
要旨:森永製菓で実施している「1チョコfor1スマイル」の取組み概要、2008年から実施しているカカオ豆産地の国々の子どもたちの教育環境改善や、支援を通じ収穫したカカオを使ったチョコレートの発売など。

12:10~13:30 昼食・休憩(80分) 質問票回収⇒コーディネーター、パネラーに配布

13:30~13:45 コーディネーター所感 ジェイパックワールド(株)代表取締役社長 宝坂健児氏

13:45~16:30 パネルディスカッション 宝坂健児氏、瀧澤奈美氏、三村一夫氏、八木 格氏、日本食品包装協会 理事長 石谷孝佑氏

16:30~16:40 閉会挨拶 日本食品包装協会 シンポジウム企画委員会 委員長 浅利 勉氏

参加費は会員1名1万6000円、一般12万5000円。申し込み・問い合わせは、日本食品包装協会事務局(TEL.03-3669-0526FAX.03-3669-1244)まで。

【SRIインデックス】日立化成、「FTSE4Good Index Series」に13年連続で採用

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日立化成(株)はこのたび、世界の主要なSRI(社会的責任投資)インデックスの1つである「FTSE4Good Index Series(以下、FTSE4Good)」に採用された。
 FTSE4Goodは、ロンドン証券取引所の100%出資子会社であるFTSEグループが、環境、社会、ガバナンスに関する世界基準(GRIガイドライン*)を満たす組織を構成銘柄としたインデックス。日立化成は、2004年以来13年連続で採用されている。
*組織がサステナビリティ報告書を作成するための報告原則、標準開示項目および実施マニュアルを提供
 日立化成グループは、企業がステークホルダーの信頼を得て持続的な成長を続けていくためには、CSR経営を推進していくことが不可欠であると考えている。
 同社では、このたびのFTSE4Goodへの継続採用を励みとし、コンプライアンス (法令遵守、企業倫理の徹底)、コーポレート・ガバナンス (企業統治)、環境保全活動、社会貢献活動などを一層強化するとともに、新製品開発や事業活動を通じて豊かで活力のある社会の実現に貢献していきたいとしている。

【写真印画紙】富士フイルム、2016年10月以降全世界で値上げ

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 富士フイルム(株)は、写真印画紙の価格改定を2016年10月以降、ワールドワイドで実施する。
 写真印画紙の需要が減少する中、富士フイルムは、高品質な写真印画紙を市場に安定的に供給していくために、生産効率向上や経費削減などコスト吸収に努めてきた。しかし、今後も需要減少が継続するとみられることから、下記内容で価格改定を実施する。
1. 対象製品 : 写真印画紙
2. 価格改定の内容 : 10%以上の値上げを予定
3. 実施時期 : 2016年10月以降
 なお、具体的な時期、値上げ率については、各国市場の事情を勘案した上で決定する。

【人工知能】Appierのチハン・ユーCEO、アドテック東京インターナショナルでAIの未来を語る

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 prw PI4fl 43fbRJ8T RAI(人工知能)テクノロジー企業のAppier(エイピア、以下Appier、本社:台湾、共同創業者/CEO:チハン・ユー)は、2016年8月23日、上智大学で開催されたソートリーダーシップ会議「ad:tech Tokyo International 2016(アドテック東京インターナショナル2016)」において、「Building a better world with AI」をテーマとしたセッションに参加した。日本でもAIに対する注目度が増す中、ITジャーナリストの湯川鶴章氏を司会に迎えてのセッションでは、さまざまな解釈がされるAIについての基本的な整理、10~15年後のAIの展望、より良い世界の実現に向けたAIの役割など、最新のトピックが取り上げられ、AIを発展させるハブとしてのアジアへの期待をチハン・ユーが語った。
AIの定義
 AIは人々の大きな関心を集め、次なる主要テクノロジーとしてもてはやされている。ロボット工学、自動車、あるいは碁をはじめとする伝統的なボードゲームなど、2016年に入ってからAI関連のニュースはさまざまなメディアのヘッドラインを飾った。しかし、こうした個々の話題はともかくとして、AIの正確な定義とは何なのか。そしてAIは、起業家、企業、テクノロジストに何をもたらすのか。将来におけるAIの意義について議論する前に、しばしば区別されずに用いられるAIのいくつかの重要なコンセプトについてチハン・ユー氏が説明した。
 IoTは、AIと関連付けて用いられることが多いもう1つのキーワード。チハン・ユー氏は、「簡単に言えばAIは、人や動物のインテリジェンスを必要とするようなタスクを実行できる、先進的なコンピューターシステムである。つまりAIは、インテリジェンスの証拠と見なされる意思決定や思考の仕方をコンピューターに教えられる。一方、『モノのインターネット』を意味するIoTは基本的に、コンピューター、スマートウォッチ、ヘッドフォン、煙探知機をはじめとする家電など、相互に接続する、あるいはインターネットに接続する、あらゆるデバイスを指す」と説明した。インターネットに接続するAIシステムの例として、チハン・ユー氏はeコマースサイトによく見られるレコメンドサービスを挙げた。
 さらに、チハン・ユー氏は、ビッグデータ、マシーンラーニング、AIの関係をケーキ作りに例え、「ビッグデータは単なる巨大な情報セットであり、AIに不可欠な材料。大きな情報セットとしてのデータだけでは、それほど役に立たない。ケーキの材料を一度にボウルに入れるのと同じことである。砂糖、卵、小麦粉はそれぞれ食べられるが、間違いなくおいしくはない」と説明した。材料をボウルに入れて混ぜ合わせたら、それに手を加える必要がある。ここで必要になるのが「マシーンラーニング」プロセス。「ブレンダーですべての材料を混ぜ合わせるとケーキの生地ができるように、コンピューターはマシーンラーニングによってあらゆる情報を処理し、パターンを見いだし、『学ぶ』のである。こうしたすべてのプロセスから生まれるのがAIというケーキ」。
AIの現在と未来
 15年以上前にAI分野でキャリアをスタートさせたチハン・ユー氏は、AIテクノロジーの台頭、成長、多様化を目の当たりにしてきた。チハン・ユー氏はAIを躍進させた要素は2つあると考えている。1つは、利用可能な情報(データ)の増加であり、もう1つはコンピューターの処理能力の向上。「情報の増加と演算能力の向上により、AIシステムがルールを学べるようになった。その結果、AI分野の多様化が進み、ロジスティクス、ビジネス、マーケティングといった幅広い業界でAIが利用されるようになった」。
AIは人間にとっての脅威か
 AIテクノロジーが急激に進歩し、注目を集めるようになった反面で、AIへの懸念も高まっている。将来的にAIが人間の仕事を奪い、人間より高い知性を持つようになれば、脅威の存在になるのではないかというものだ。しかしチハン・ユー氏は、「どんなイノベーションにもこうした懸念はつきもの。新しいテクノロジーやイノベーションが実現するたびに、人は専門性の高い仕事に移行できるようになった。AIは、むしろ人がクリエイティブになれる機会を増やし、仕事を減らすのではなく、増やす役割を果たしている」と述べた。
 さらにチハン・ユー氏は、AIに対する懸念は非常に誇張されているとして、「実際には、スタンドアロンのAIシステムの導入は容易ではない。そうしたシステムを効率的に動かすのは難しい。世界では、インタラクティブなAIシステムや、人とAIのインタラクションに依存したシステムが主流になってきている」と語った。人との対話を中心に置いたシステムは導入が容易なだけでなく、パフォーマンスも高いという特長がある。「何故なら、私たちが生活し、仕事をする環境は常に変化しており、その中で生き抜くためには、創造性と柔軟性という人間にしかない2つの能力が不可欠だから」。
AIはより良い世界の実現に役立つか
 AIは、人間の仕事の一部を肩代わりすることになるであろう。しかし、どちらかと言えばAIは、変化の少ない日常的なルーティンワークに適しており、AIによって人々はむしろそうした業務から解放され、より高付加価値の仕事に就くことができるとチハン・ユー氏は述べた。また、AIは多くの業界や産業に影響を与え、業務の効率や精度を高めることで人々の生活を楽にできると付け加えた。例として挙げたのが、医療と教育という2つ。
 例えば、先進的なロボット工学およびデータ主導型インテリジェンスとAIを組み合わせることで、医療を大きく前進させることができる。AI支援型診断システムは迅速かつ正確な診断を可能にし、AI支援型医療モニタリングは日常的な介護の効率を向上させる。AIが制御する「外骨格ロボット」の開発が世界に大きな衝撃を与えたのは言うまでもない。特に日本では、医療分野でAIの可能性を模索する研究が進んでいる。
 教育は、AIが大きな影響を与えられるもう1つの分野。例えば、生徒の成長を追跡できるAIシステムは、教師が改善すべき部分を特定し、一人一人に高度な学習体験を提供する上で役立つ。AIアプリケーションで稼働するeラーニングは、個々の生徒の理解度に応じた対応が可能であるため、各自のペースで学ぶことができる。また、従来の学校に代わる学習機会が生まれることで、物理的に学校に通うことが難しい人たちをはじめ、世界中で多くの人が教育を受けられるようにもなる。
 世界中でAIの利用が進めば、医療と教育のコストが低減され、誰でも、どこにいても、安価な医療や教育を受けられるようになるであろう。
AIを育てるのは日本とアジア
 チハン・ユー氏は、スタンフォード大学とハーバード大学という世界のAI研究をリードする2つの大学で学び、そのまま米国で「リトルドッグ」などのプロジェクトに取り組んでいたが、台湾に戻ってAppierを設立することを選んだ。米国で過ごした後、再びアジアに軸足を移す決心をしたことについて、チハン・ユー氏は次のように語っている。「アジアにおけるハードウェアのサクセスストーリーの影には、HTCやAsusなどの有名ブランドを支えたソフトウェアエンジニアたちがいた。今でもアジアにはそうした人材が豊富である。さらに、インターネットの普及によって台湾ではソフトウェアが主要産業になりつつある。(アジアに帰ってAppierを設立した大きな理由は)アジアの優秀な人材を活用し、彼らが世界を目指す動きに応えたかったから。そうすることで、彼らが自分自身のアイディアやイノベーションを実現できるよう後押しできればと思っている」。
■ad:techについて
 アドテックは世界の主要都市で開催される国際マーケティングカンファレンス。広告主、エージェン シー、ソリューションプロバイダー、メディアなど、各ジャンルのマーケターが集まる。日本では 2009 年に ad:tech tokyo を初開催、今年で 8 回目を迎える。2015 年は、全セッションを英語で行う「アドテック東京インターナショナル」を初開催。世界各国からスピーカーが集まるとともに、日本から世界に対して新たな形で情報発信するカンファレンスとして好評を 博した。
■Appier 共同創業者/チハン・ユーCEOについて
 Appierの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のチハン・ユー氏は、ハーバード大学とスタンフォード大学の研究室に在籍した経歴を持ち、AI(人工知能)、ロボティクス、機械学習の分野で多数の研究論文を執筆してきた。米国特許を2件取得しており、彼の博士論文は、マルチエージェントAI分野の最優秀論文賞にも選ばれている。直近では、2016年3月に、世界経済フォーラムの「2016年度 ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出された。彼のリーダーシップによって、創業時5人しかいなかったAppierは、アジア各地にオフィスを構えるグローバルカンパニーへと成長した。
 チハン・ユー氏は、ハーバード大学でコンピューターサイエンスの博士号を取得している。ハーバード大学在学時は、ワイス応用生物学エンジニアリング研究所と共同で、ポリオ患者の歩行を支援する自己適応型ロボティクスシステムを開発した。ハーバード大学入学以前には、スタンフォード大学で修士号を取得しており、ここではDARPA Grand Challengeで優勝したプロトタイプ「Stanley」の開発チームに参加し、Googleロボットカープロジェクトの礎を築いてきた。
 Appier創設以前には、インテリジェントモバイルおよびソーシャルゲームの開発を専門とする独立系ゲームスタジオPlaxieを創業し、運営していた経験もある。Appier創業者でCEOのチハン・ユー氏は人工知能研究の分野においてハーバード大学とスタンフォード大学の研究室に在籍した経歴を持ち、彼の博士論文は同分野の最優秀論文賞に選ばれた。また、Googleが発表したことでも話題を呼んだロボットカーの基となる自動運転車をスタンフォード大学の研究チームとともに開発した。Appier創設以前はソーシャルゲーム開発会社を運営していた経験もある。
■Appierについて
 2012年設立のAppierは、AI(人工知能)を活用し、マルチデバイス時代における企業の成長と成功を支援するテクノロジー企業。Appierの研究開発チームは、AI、データ分析、分散処理システム、マーケティングの経験を有するコンピューター科学者とエンジニアの熱意あふれるメンバーによって構成されている。社員は、グーグル、楽天、ヤフー、インテルのほか、ハーバード大学やスタンフォード大学の有名なAI研究グループの出身。Appierは台北に本社を置き、東京、シンガポール、シドニー、ホーチミン、マニラ、香港、ムンバイ、デリー、ジャカルタ、ソウルのアジア全域に計11の拠点を構え、500を超える世界中のブランドと代理店にサービスを提供している。詳細はwww.appier.com/jp/ を参照。

【病理診断支援システム】東大発ベンチャーのLPixel、世界初生体組織の立体構造情報と人工知能を活用したシステム開発へ

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エルピクセル(株)(以下「LPixel」)は、経済産業省「平成28年度戦略的基盤技術高度化支援事業」にて、(株)TCK他との協同プロジェクト「レーザーアブレーション技術を用いて生体組織の構造解析を高速かつ低価格で実現するナノレベル3D構造解析システムの開発」(以下、本プロジェクト)が採択された。「戦略的基盤技術高度化支援事業」とは、精密加工・バイオなど12種類の特定ものづくり基盤技術の向上に繋がる研究開発、その事業化に向けた支援をすることを目的とした経済産業省の取り組み。
 近年、医療現場での病理診断や再生医療の進歩とともに、医師は膨大な数の診断と向き合うこととなった。特に標本作製から診断まで高度なスキルが要求される病理診断では対象となる画像が増え続け、全国に約2300人(医師全体の1%未満)[2] の病理医をはじめ病理診断従事者の作業負担の増加が問題視されている。
 本プロジェクトでは、 ナノレベルの分解能で生体組織の観察を可能とするために主に電子顕微鏡、レーザーアブレーションシステム、3次元画像判定用エンジンで構成されるシステムを開発する。試料スライスから画像取得までを全自動で実施でき、組織の撮像に伴う損傷を最小限に抑え、短時間かつ大量の切片画像を取得する。さらに切片画像から3Dイメージを構築し、一部ディープラーニングも用いた病理医の診断をサポートする診断支援システムの構築を目指す。
 本プロジェクトの中でLPixelは、長年のバイオメディカルイメージング分野の研究で培ったノウハウを活かし、3次元構築と3次元画像判定用エンジンの開発を担当する。本開発課題で取り組むレーザーアブレーション技術を用いた撮像装置と組み合わせることで、病理診断の標準化・効率化を促進し、病理分野の発展に大きく寄与することが期待される。
[1] サンプル表面にレーザーを照射することにより照射箇所のマテリアルを擺脱する技術
[2]一般社団法人日本病理学会  http://pathology.or.jp/senmoni/board-certified.html
  厚生労働省  http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/14/dl/kekka.pdf

【K 2016】ソルベイ、軽量化ソリューション、3Dプリント技術、持続可能性の進歩を披露

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<ベルギー、ブリュッセル、2016年8月25日>ソルベイは来る10月19日~26日まで、ドイツ・デュッセルドルフで開催されるプラスチック・ゴムの世界最大の展示会「K 2016」に出展し、最先端の軽量材料、3Dプリント技術、持続可能性ソリューションの最新情報を発表する予定。ソルベイは、ホール6、ブースC61で「More Protection, More Freedom, and More Future」をテーマに展示を行い、新製品、顧客の革新的な用途、製造に関する最新情報、業界トレンドの主要ポイントを紹介する。また、複合材料、添加剤安定化ソリューション、特殊化学事業を扱うCytec社の買収が先ごろ完了したことを受け、今後の戦略転換に関する見通しも明らかにする。
 ポリマー化学や複合材料製造の進歩は加速しており、自動車から航空機関連までのさまざまな業界で、かつては想像もできなかった軽量化のチャンスが生まれている。展示会では、そうした重要なトレンドの幅広い戦略的展望について、ソルベイの専門家が解説する。
 K 2016で紹介する製品や技術は、ソルベイの高機能ポリマーから、成長するTegraLite材料技術まで、多岐にわたる。ソルベイの高機能ポリマーは、現在の小型化ターボチャージャー付き自動車エンジンで金属の代替材料となるもの。TegraLite材料技術では、燃料消費量の削減と効率の向上を実現し、航空業界向けにコスト効率の良い軽量化ソリューションの開発を加速させることを目指している。また、業界のパイオニアであるMatti Holztberg氏が設計し開発する、自動車レース用のPolimotor 2オールプラスチックエンジンに関する最新情報も紹介する。
 ソルベイは自動車業界に特化した新たなTechnyl製品として、熱管理用途向けの耐熱性高機能ポリアミド6.6(PA6.6)の新シリーズを紹介する。
 ソルベイが取組む軽量化に関する詳細は、ソルベイのSpecialty Polymers global business unitでBusiness Manager for TransportationであるSandra McClelland氏が、K 2016の期間中にプレゼンで紹介する。軽量化をテーマとする10月21日に、Plastic Europeのブース(C40、ホール6)で講演を予定している。McClelland氏は、米国化学工業協会のPlastics Division Auto TeamでChairpersonでもあり、高機能ポリマーにより自動車が軽量化され、CO2排出量削減の効果が得られていることにスポットを当てる。
 ソルベイの積層造形ソリューション(3Dプリントなど)についても、K 2016で大きく取り上げる。特殊ポリマーを活用した積層造形の進展のほか、Technyl Sinterlineポリアミド(PA)パウダー製品群に加わった新製品も紹介する。これらの新製品は、3Dプリント用途向けに特別に設計されたもので、少量の3Dプリント試作品の作成、予測可能な性能シミュレーション、機能試験などに対応できる。
 持続可能性もK 2016の注目テーマで、ソルベイにとっても重要なテーマ。ソルベイはMove 4earthプロジェクトをもとに、エコデザイン用途に対応するTechnyl 4earthプレミアムリサイクルソリューションを立ち上げる。Move 4earthは、工業用繊維廃棄物を元の特性に戻すことを可能にする画期的なリサイクルプロセス。このプロセスにより、もとはエアバッグだった工業用繊維廃棄物が、高品質材料に匹敵する性能を備えた高品質のPA6.6グレードに生まれ変わる。
 ソルベイはK 2016で、リチウムイオン電池用のバインダーおよびセパレータに用いられ、安全性と性能を高めることのできる高機能材料も取り上げる予定。また、日光や蛍光灯などの光源に起因するポリマー劣化を防ぐ紫外線(UV)安定化のためのCyasorb Cynergy Solutionsも紹介する。

【銀ナノインク】凸版印刷、第63回カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでブロンズ受賞

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 凸版印刷(株)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下凸版印刷)の企画した脳神経疾患の理解促進のためのツール「Connect Pen & Notebook」(ツナゲルペンとツナゲルノート)が、世界で最も権威のある国際広告賞の「第63回カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」のLions Health(ライオンズヘルス)ファーマ部門でブロンズを受賞した。
 また、同時に、Lions Health(ライオンズヘルス)ヘルス&ウェルネス部門、Cannes Lions(カンヌライオンズ)デザイン部門でもショートリスト(入選相当)に選出された。

■受賞作品について
 「Connect Pen & Notebook」(ツナゲルペンとツナゲルノート)は、そううつ病、てんかん、統合失調症、パーキンソン病などの脳神経疾患の啓発を目的として制作されたもの。これらの病気は、脳の神経がうまくつながらず、伝達の不調を起こしていることが一因と考えられていることから、脳の伝達不調を印象的に訴求するために、脳を電子回路に置き換えて表現した。
 「Connect Pen & Notebook」(ツナゲルペンとツナゲルノート)は、銀ナノインクという導電性のあるインクを材料に使用。ノートには疾患の説明と、その説明に連動した未接続の電気回路が印刷されている。使用者は銀ナノインクを充填したペンで未接続部分の配線を描いてノートの回路をつなぎLEDを点灯させながら、疾患、脳の伝達不調に対する理解を深めていく。
 テクノロジーとクリエイティブの融合が注目されている中で、機能性インクという印刷テクノロジーと、啓発メッセージ、デザインというクリエイティブを掛け合わせた作品として企画した。

toppan20160825 1左から「Connect Pen & Notebook」(ツナゲルペンとツナゲルノート) ノートの回路をつないでLEDを点灯

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ファーマ部門ブロンズトロフィーと「Connect Pen & Notebook」(ツナゲルペンとツナゲルノート)


■受賞作品にかかわる活動について

 「Connect Pen & Notebook」(ツナゲルペンとツナゲルノート)は、昨年、カンヌライオンズとならぶ国際広告賞であるクリオヘルスケアで評価を受け、その継続活動として新しく2つの取り組みを行った。
 ひとつが、学びの場で使用することによる理解促進で、初回は東洋大学(東京都文京区)のライフデザイン学部生活支援学科「社会福祉原論(1年生対象)」「精神保健福祉論(2・3年生対象)」(朝霞キャンパス)で実施された。そしてもうひとつが、製造工程の一部を、就労支援施設を運営する特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン(横浜市泉区)を通じて患者さんに依頼する社会復帰支援で、理解促進とともに、課題解決のための具体的なアクションを取り入れた活動として継続している。
 「Connect Pen & Notebook」(ツナゲルペンとツナゲルノート)は、大塚製薬(株)が実施している脳神経疾患啓発活動の一環として、企画、制作されたもの。

・受賞作品名:「Connect Pen & Notebook」 (ツナゲルペンとツナゲルノート)
・広告主:大塚製薬
・企画、コピー、デザイン:凸版印刷 トッパンアイデアセンター
・制作:凸版印刷
・寸法:A4サイズ(210× 297mm) 7ページ
・バッテリー方式:コイン型リチウム電池

■ 「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」について
 「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity)」は、世界で最も権威のある国際広告賞。1954年に創設された世界3大広告賞の一つとして、世界にある数々の広告・コミュニケーション関連のアワードやフェスティバルの中でも最大級の規模となる。フェスティバルにはCannes Lions、Lions Health、Lions Innovation、Lions Entertainmentの4つのアワードがあり、63回目となる本年はデザイン、モバイル、ダイレクトなど合計24部門に4万点以上の応募があった。審査員には世界のクリエイティブをリードするアートディレクターやデザイナーなどで構成され、授賞式は毎年6月にフランス・カンヌで開催されている。

 

【メタロセンポリマー】プライムポリマー、シンガポール現地法人が「エボリュー」の新設プラントの稼働を開始

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(株)プライムポリマーのシンガポール現地法人であるPrime Evolue Singapore Pte.Ltd.(社長:浜田直士、プライムポリマー80%、三井物産(株)20%)は、メタロセンポリマー「エボリュー」の新設プラントの本格稼働を開始した。

■設備概要
 ・製品:メタロセンポリマー「エボリュー」
 ・所在地:シンガポール共和国 ジュロン島 テンブス地区
 ・設備能力:300,000トン/年
 ・製造技術:三井化学(株)のライセンスによるメタロセン触媒を用いた気相2段重合プロセス
 ・主な用途:食品包装などの高機能シーラント用材料

 「エボリュー」は、高強度・密封性・低臭気・低フィッシュアイ・ヒートシール性に優れ、液物包装やパウダー包装などに求められる高機能シーラント用材料として、アジア市場での急速な拡大が見込まれる。同プラントおよび日本国内(市原工場)と合わせて、同社グループの「エボリュー」生産能力は55万トン/年とる。
 同プラントの本格稼働により供給力を大幅に拡大することで、日本を含むアジアのトップポジションを確固たるものにし、「エボリュー」事業の更なる強化・拡大を図る。また、本プラントの本格稼働を通じてシンガポールの化学産業の発展に貢献出来るとしている。

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     プラント外観             エボリューの用途例

■会社概要
 Prime Evolue Singapore Pte.Ltd.
 (1)設立:2012年10月
 (2)資本金:115百万ドル
 (3)出資:(株)プライムポリマー80%、三井物産(株)20%
 (4)主な事業内容:メタロセンポリマー「エボリュー」の製造・販売
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