日本半導体製造装置協会が発表した2016年第2四半期(暦年)の世界半導体製造装置販売高は、前期比26%増、前年同期比11%増の104億6千万米ドルとなり、9四半期ぶりに100億米ドルを突破した。
地域別では、台湾、中国と東南アジアを中心とした「その他地域」が前期比で大きく増加。前期トップの台湾が前期比44%増の27億3千万米ドルで第1位を維持し、中国も前期比41%増の22億7千万米ドルとした結果、第3位から第2位に順位を上げた。「その他地域」も前期比160%増の13億1千万米ドルで第6位から第4位に順位を上げた。一方、韓国が前期比9%減の15億3千万米ドルで第2位から第3位になり、第4位だった日本も前期比15%減の10億5千万米ドルで第6位に後退した。米国は前期比19%増の12億米ドルで前期と変わらず第5位であった。
また、2016年第2四半期の世界半導体製造装置受注高は、前期比27%増、前年同期比17%増の118億9千万米ドルとなった。前期に続いて、受注高が販売高を上回っている。
この統計は、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)と共同で、世界95社以上の半導体製造装置メーカーから毎月提供されるデータを集計したもの。販売・受注高ならびに前期比、前年同期比成長率は下表の通り。
(販売)(単位:10億米ドル)
期/地域 | 2Q2016 4〜6月 |
1Q2016 1〜3月 |
2Q2015 4〜6月 |
2Q16/1Q16 前期比 |
2Q16/2Q15 前年同期比 |
日本 | 1.05 | 1.24 | 1.40 | −15% | −25% |
北米 | 1.20 | 1.01 | 1.55 | 19% | −23% |
欧州 | 0.37 | 0.35 | 0.52 | 5% | −29% |
韓国 | 1.53 | 1.68 | 2.00 | −9% | −24% |
台湾 | 2.73 | 1.89 | 2.34 | 44% | 17% |
中国 | 2.27 | 1.60 | 1.04 | 41% | 118% |
その他 | 1.31 | 0.51 | 0.53 | 160% | 147% |
合計 | 10.46 | 8.28 | 9.39 | 26% | 11% |
(受注)(単位:10億米ドル)
期/地域 | 2Q2016 4〜6月 |
1Q2016 1〜3月 |
2Q2015 4〜6月 |
2Q16/1Q16 前期比 |
2Q16/2Q15 前年同期比 |
合計 | 11.89 | 9.38 | 10.15 | 27% | 17% |
★出所 SEAJ (日本), SEMI(北米、欧州、その他)・SEMIジャパン
★四捨五入したため、合計は地域値の合計と一致しない場合がある