クラレグループのPlantic Technologies Limited(本社:オーストラリア、社長:岡本健三)のPLANTIC(プランティック)」が、「第29回デュポン・パッケージング賞」(主催:米デュポン社)において、その環境適応性、リサイクル性を評価され、ダイヤモンドアワード・ファイナリスト賞を受賞した。
「PLANTIC」は、特殊なデンプンを主成分としたバイオマス由来のバリアフィルム。酸素バリア性が高く、主に肉や魚などの生鮮食品の包装材として使用されている。食品鮮度を保持することで食品ロスの削減につながり、食品産業と環境保全の両面に貢献する。
今回ダイヤモンドアワード・ファイナリスト賞を受賞したPLANTICは、バイオマス由来のバリア層(PLANTIC HPの両側をポリエチレンテレフタレート(PET)でラミネートしたフィルム。PET層が水蒸気をバリアし、PLANTIC HP層が酸素などのガスをバリアし、食肉の鮮度を保持する。
PLANTICは、リサイクルの際にはバリア層のPLANTIC HPの溶解性と生分解性により、通常では分離の難しいPET層の回収が可能で、オーストラリアでは実際にリサイクルされている。
また、PLANTICは、そのリサイクル性に加え、従来の石化燃料プラスチックの約半分のエネルギーでの製造が可能。
今回、上記の環境適応性、リサイクル性が評価され、栄えある「第29回 デュポン パッケージング賞」ダイヤモンドアワード・ファイナリスト賞の受賞に至った。
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【第29回デュポン・パッケージング賞】Plantic Technologies、バイオマス由来のバリア材「PLANTIC」で受賞
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