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【IJ技術】富士フイルム、優れた柔軟性と高耐久性を実現した「UVIQUE技術」を開発

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富士フイルム(株)、皮革・合皮などの基材に対して、優れた柔軟性と高耐久性を実現しながら、高精度に印刷が可能なインクジェット(IJ)技術「UVIQUE(ユビ―ク)技術」を開発した。

2017 07 27 fujifilm

UVIQUE技術で加飾した製品サンプルと、加飾した合皮の拡大図(写真右)

 一般的に、IJ技術は約10000分の1秒の間に、約0.01mmの極小なインク液滴をヘッドから吐出して、基材の表面へ正確に着弾させて画像を形成する。安定的に高精度な印刷をするには、粘度や表面張力などのインクの特性に合わせて、プリンターのヘッドから吐出する液滴の量やスピードを制御する必要がある。

 同社は独自の素材設計技術、処方技術と画像形成技術を応用し、光硬化性ポリマーを独自に配合した新開発のインクを基材に合わせて安定的にIJ吐出し、強靭な膜質を持つ薄いインク膜の形成を実現。基材本来の質感を損なわない高い柔軟性を持つ薄いインク膜と、従来のUVインクに対し約5倍の耐久性を同時に実現した。

 主な特徴は、①印刷画像の膜厚が薄く、基材の風合いを残して印刷することが可能。光沢基材では2017 07 27 fujifilm2「光沢のある美しい仕上がり」が、凹凸がある基材では「基材の形状を活かした仕上がり」が得られる、②基材との密着が強くインク膜の柔軟性が高いため、鞄や靴など延伸が必要な用途に最適、③高耐久性を備え、印刷後すぐに加工することができ、生産性の向上に寄与。

 ヤマハ発動機㈱が今年9月に発売する原付一種スクーター『ビーノXC50D』20th Anniversary Editionの純正シートに本技術が採用されたほか、鞄や靴などのファッション用品、スポーツ用品、インテリアなどの皮革・合皮を利用する分野や、自動車の内装など加飾フィルムを使用した樹脂成型の分野にも展開する予定。

 


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