セイコーエプソン(株)(社⻑:碓井 稔、以下エプソン)は、欧⽶における印刷管理・画像認識ソリューションの最⼤⼿である⽶国Nuance Communications Inc.(本社:⽶国・マサチューセッツCEO:Paul Ricci、以下 ニュアンス社)とグローバルパートナーシップを締結した。 オフィス印刷においては、印刷コスト削減やセキュリティー向上を⽬的に、個⼈認証による印刷管理が普及している。また、特に欧⽶においては、帳票・経理処理などの単純な⼊⼒作業をスキャナーと画像認識技術の組み合わせにより⾃動化するニーズが⾼まっている。こうした背景から、エプソンとニュアンス社はグローバルパートナーシップを締結し、オフィス市場に印刷管理・⽂書管理のソリュー ションを広く提供することを⽬指す。
具体的には、Epson WorkForce Enterprise WF-C20590(国内相当品:WorkForce Enterprise LX-10000F)をはじめとするインクジェット複合機と、ニュアンス社の印刷管理ソリューション 「Equitrac Office/Express」およびスキャンニングソリューション「eCopy ShareScan」とを合わせて販売する。また、⽂書管理の⾃動化に⽋かせないOCR(⽂字認識)の正確性を⾼めるため、 エプソンのスキャニング・アプリケーションに、ニュアンス社の「OmniPage Capture SDK」を組み込む。さらに、PDF作業の⽣産性を向上させるソフトウエア「Power PDF」をドキュメントスキャナー の⼀部機種に同梱。なお、対応するエプソン商品や時期は国・地域ごとに異なる。欧州では 2017年秋から順次同梱・対応していく予定(⽇本国内での対応は未定)。
エプソンの取締役 専務執⾏役員 プリンティングソリューションズ事業部の久保⽥ 孝⼀部⻑は、「エプソンの複合機やスキャナーと、ニュアンス社のソリューションを組み合わせることで、お客様の印 刷や⽂書を、より安全で効率的に管理することができるようになります。ニュアンス社のソリューション とグローバルでのサポートによって、共にお客様の⽣産性向上に貢献できると確信しています。」と本パー トナーシップの意義を強調している。 ニュアンス社のグローバルアライアンス・アンド・ストラテジックマーケティング担当副社⻑である Chris Strammiello⽒も、次のように本パートナーシップに期待を寄せている。「インクジェットイノベーションをビジョンに掲げ、オフィス市場で存在感を増しつつあるエプソンに、 ニュアンスのソフトウエアが加わることで、お客様に従来にない⾼品質・⾼付加価値で環境に優しいソ リューションの提供が可能となります。ニュアンスのソフトウエアとの組み合わせによって、エプソンの お客様は⽂書ワークフローを改善することが可能となり、⽣産性と効率を向上させることができます。 また、組織内外からの不正アクセスから情報を守るため、⽂書セキュリティーをコントロールすることも 可能となります」
エプソンは⻑期ビジョン「Epson 25」において、オフィス印刷の領域を、独⾃のインクジェット技術である「マイクロピエゾ技術」を核に、強みを発揮して成⻑が⾒込める重要な領域のひとつと位置付けている。ニュアンス社とのパートナーシップによって、オフィス印刷におけるインクジェット⽅式の導⼊を加速し、⽣産性向上や環境負荷低減などの価値を顧客に提供していく。