住友化学(株)は、このたび、バイエル社との間でブラジルのダイズ病害防除を目的とした混合殺菌剤開発に関する新たな協力関係を構築することに合意した。
同協力関係に基づき開発される殺菌剤は、住友化学の新規殺菌剤と、バイエル社の保有する殺菌剤とを組み合わせた混合剤で、ダイズの主要病害に対し、新たな防除手段を提供するためのもの。
住友化学の西本 麗代表取締役専務執行役員のは次のように述べている。
「住友化学の新規殺菌剤は、植物病害防除に効果的なソリューションをもたらし、作物の生産性と収益性の向上に役立っでしょう。ブラジルにおいて当社およびバイエル社がそれぞれ開発する混合殺菌剤はダイズ病害防除手段の選択肢を広げ、その高い効果から安定したダイズ生産に寄与するものと考えています」
また、バイエル社の経営委員会委員クロップサイエンス部門責任者のリアム・コンドン氏は次のように述べている。
「今回構築した戦略的協力関係により、ブラジル農業の持続的発展に寄与できると思います。生産者は細菌、ウイルス、カビによる病害および線虫による被害の管理が農業生産の最重要課題であると訴えており、農業用殺菌剤のリードサプライヤーとして、ブラジルの生産者の持続的な生産に資する、幅広い解決策の提供を行っていきます」
住友化学の新規殺菌剤は、幅広い植物病原菌に活性を示し、ダイズさび病といった主要なダイズ病害に高い効果を示すことを確認済。今回の協力関係を通じて、住友化学は、グローバルに新規殺菌剤の開発を継続して進め、バイエル社はブラジルのダイズ病害防除に特化して混合剤の開発を行う。また、住友化学は、独自の混合剤開発もブラジルで進めていく。
住友化学とバイエル社は、それぞれが開発を行う混合剤のブラジルでの登録申請を2017年末に行う予定。なお、これら混合剤の販売は、農薬登録および関連当局の承認取得後に開始される予定。
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【アグリビジネス】住友化学、バイエル社とブラジルにおける混合殺菌剤開発の協力関係構築
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