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【ラベルレス缶】生野金属とスペシャレース、業界初のラベル不要18リットル缶「ラベレス™」を開発

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生野金属(株)は、業界初となるラベルが不要な食油・食品業界向け18リットル缶「ラベレス™」を開発した。ラベレス™は、CO2レーザを照射すると黒色に変色する特殊な感熱顔料を含有した塗料を疑似ラベルとして塗布した18リットル缶で、2018年4月からの販売開始を予定している。

2017 06 13 ikuno

 製造業では、大規模・中小に関わらず、就労人口の減少や人の採用が難しく人手不足が課題となっている。食油・食品工場でも、人の手が掛かる間接業務(ラベルの発注や在庫管理)や手貼り作業等の工程を減らしたいというニーズがあるが、多品種小ロットでは、自動化は難しく、解決策を模索している状況にある。そういった顧客の課題を解決するため「ラベレス™」が誕生した。

 製品化に際し、特殊な感熱顔料を保有するサトーグループのスペシャレース(株)と協業し、金属容器表面に密着し、疑似ラベルとなりうる塗料、及びその塗布技術を開発した。スペシャレースは、あらゆる素材へのダイレクトマーキングを可能にする世界で唯一の「インライン・デジタル・プリンティング(IDP)技術」を保有しており、ラベレス™は、そのIDP技術の日本における製缶業界初の活用事例となる。

 生野金属は、ラベレス™を缶ユーザである食油・食品メーカに納品し、ユーザは、CO2レーザ印字機を活用し、思いのままの可変情報(グラフィック、文字、2次元コード等)を製造工程の最終段階でラベレス™に出力するだけで、ラベル機能を満足することが可能となる。

 缶ユーザは、面倒なラベルの発注業務・在庫管理、製造現場での貼付け作業が皆無となり、コスト低減、業務の効率化、生産性向上と同時に、廃棄物を削減することが可能となる。

ラベレス™採用による缶ユーザのベネフィット

【資材調達部門】

● シールラベルの発注・検収業務が不要になる。

● シールラベルの在庫が皆無となる。

● 新品種のラベル作成や改編が、缶ユーザ自社で可能となり、併せて、ラベルサイズを統一すること

ができ、ラベルのデータ管理がPC上で容易に行える。

● 多品種小ロットであればあるほど、現状のラベルよりも、大幅なコストダウンが図れる。

【製造部門】

● 品種替えによるラベルロールの交換が不要になり、品種替え時間の短縮が図れる。

● ラベル貼付機の保守・メンテナンス費用が不要になる。

⇒ CO2レーザ印字機は、基本的にメンテナンスコストゼロ。

 なお、77日(金)に東京国際フォーラムで開催される「ラベルフォーラムジャパン2017にで、サトーホールディングスの松山一雄代表取締役社長兼CEO IoT 時代のパーソナライゼーションを実現する、革新的なインライン・デジタル・プリンティング(IDP)」のタイトルで講演を行う。


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