日本包装学会は、来る6月30日(金)午前10時から午後4時半まで、きゅりあん6F大会議室(東京都品川区東大井5-18-1)において、第73回シンポジウム「包装における副資材の役割と機能」を開催する。
プログラムは次の通り。
10:00~11:00
テーマ:「帯電防止剤の作用とその影響因子」
講 師:花王(株) テクノケミカル研究所 第2研究室第3グループ 宗和利樹 氏
要 旨:帯電防止剤は産業界のプラスチック成形品にはなくてはならない添加剤である。僅かな添加量で作業性及び外観を向上させることができるが、帯電防止剤能を発揮させるには様々な条件が必要であるため、効果的に発現させるための因子について述べる。また、情報材料で有効である反応型帯電防止剤についても紹介したい。
11:10~12:10
テーマ:「包装用ホットメルト接着剤」
講 師:新田ゼラチン(株) 接着剤事業部 生産部開発チーム チームリーダー 山野上 豪 氏
要 旨:ホットメルト接着剤(HMA)は、加熱して溶融させることで基材に対してぬれが発生し、冷却固化させることで短時間で接着強度が発生する。この機構を利用し、段ボールの封函やストローの貼り付けを含めた幅広い用途で使用されている。本講演では、HMAの成分や用途、性能評価方法、および今後のHMA製品開発の方向性について紹介する。
13:10~14:10
テーマ:「製品のトレーサビリティ管理に貢献するマーキングソリューション」
講 師:(株)日立産機システム 事業統括本部省力システム事業部マーキングシステム設計部 主任技師 荻野雅彦 氏
要 旨:産業用インクジェットプリンタは、約70000個/秒のインク粒子を射出、偏向制御することで印字する非接触型の高速プリンタ。印字物の外面形状、素材を選ばず、表面が粗いものや凹凸のあるもの、柔らかいもの、壊れやすいものなどにも高速印字できることが特長。そのメリットや活用事例を交えて紹介する。
14:20~15:20
テーマ:「伸縮ストローの製造工程説明、および開発製品の紹介」
講 師:日本ストロー(株) 開発部 部長 山田好博 氏
要 旨:本講演では、一般的な例として2段伸縮ストローの製造工程ならびに管理体制について説明する。また、近年の顧客ニーズや用途に応じた開発製品(エクストロー:容器から飲料を注ぐためのストロー、逆伸縮ストロー:固形物などを大きく吸入しやすくするためのストローなど)を紹介する。
15:30~16:30
テーマ:「模倣品対策技術のご紹介(印刷技術/ICT・RFID)」
講 師:凸版印刷株(株) 情報コミュニケーション事業本部 セキュアビジネス推進本部セキュア販促部 部長 藤田憲祐 氏
要 旨:弊社は1900年の創業以来、有価証券印刷を手がけて一世紀の歴史と伝統を持ち、原点である「印刷術」を進化させ、様々な技術が融合・進化した印刷テクノロジーを提供している。本講演では、様々な「セキュアデバイス」と「ICT技術」を連動させた、トレーサビリティやCRMなど利便性・拡張性を持ったソリューションを紹介する。
参加費は、維持会員15,000円(注1)、企業に属する個人会員12,000円、その他の個人会員および学校・公的機関の会員7,000円、エキスパート会員 2,000円、学生2,000円、非会員20,000円(注2)。
注1)企業会員で1社2名以上申し込みの場合は、更に1名が無料。4名以上の場合は1名につき10,000円の追加で参加できる。
注2)申込み時に会員登録(年会費8,000円)をしていただければ、個人会員として参加できる。
定 員は100名。申込締切は6月20日(火)。