日本包装学会は、10月6日(木)、きゅりあん 6F 大会議室(東京都品川区)において、「第71回シンポジウム」を開催する。医療関係者による医薬品の調剤、投薬は、様々な医療の現場で行われている。近年、患者の高齢化が進んだことに伴い、訪問看護で投薬が行われる機会も増えるなど、投薬場面はいっそう多様化している。そうした中で、医薬品包装の果たすべき役割は極めて重要である。同シンポジウムでは、各方面の専門家の講演を行い、医療現場が求める医薬品包装を考え、討論していく。
プログラムは次の通り。
10:00~11:10 「医薬品包装と誤飲防止に向けた人間工学探究」
講師:国立大学法人首都大学東京東京都立産業技術高等専門学校 教授 三林洋介氏
内容:スイッチOTC薬化によるセルフメディケーションの実践においては、生活者自らが医薬品パッケージの表記情報に基づいて適切な使用に関する判断をしなければならない。そこで医薬品包装の表記情報と開封性について、誤飲防止を含めて当方らがこれまで行ってきた様々な研究から人間の動作特性および感覚特性を探る。
11:20~12:20 「医療現場が求める開閉性に優れたボトル容器」
講師:エーザイ(株) DI+ユニット 浜本晋輔氏
内容:薬剤師の方々が、医薬品ボトル容器のキャップの開閉作業に煩わしさを感じていることを知り、開閉性に優れたボトル容器の開発に着手した。薬剤師の方々の意見収集を重ねて開発した容器は、キャップを手首1ひねりで開閉でき、内容物の品質保護性も優れている。本講演では、仕様検討から改善実績までの検討内容を紹介する。
13:20~14:20 「大切な情報を『分かりやすく』伝えるために」
講師:一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会事務局長 三村一夫氏
内容:生活者保護のルール化が進み、保険、金融のパンフレットや申込書、通知物の情報は増えている。食品や医薬品のパッケージにおいても同様である。しかし、情報が増えると生活者は見なくなる。生命・財産にかかわる大切な情報を「見やすく、わかりやすく、伝わりやすく」する技術を、事例とともに紹介する。
14:30~15:30 「医療現場で発生するインシデントから考える医薬品デザイン」
講師:地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院 薬剤部兼医療安全部 医療安全室 嘉屋道裕氏
内容:医療事故はシステム全体の不備であるとの考えから、優れたデザインの医薬品が登場し、医療事故の防止に貢献している。しかし、近年も医薬品の誤投与による死亡事故が発生し、撲滅にはいたらないのが現状である。本講演では医療現場で発生している事例から、現場に潜むリスクと医薬品デザインについて考えたい。
15:40~16:40 「在宅における高齢者の医薬品管理・使用の実態と医薬品包装」
講師:オリーブ訪問看護ステーション・二宮 青木伸也氏
内容:高齢者は有病率が高く、ほとんどが薬物治療を受けている。そして、高齢者、ホームヘルパーなどが薬物の管理や与薬を行うケースがある。このようなことからも、高齢者や非医療職種などに分かりやすく、扱いやすい薬剤の包装、表示が求められている。在宅医療を実践する立場から、現状と課題を報告する。
定員は100名。参加費は、維持会員15000円、企業に属する個人会員12000円、その他の個人会員および学校・公的機関の会員7000円、エキスパート会員および学生2000円。非会員は20000円だが、申し込み時に会員登録(年会費8000円)すれば、個人会員として参加できる。申し込み締め切りは9 月26 日(月)。申し込みおよび問い合わせは、日本包装学会(TEL.03-5337-8717、FAX.03-5337-8718)まで。
プログラムは次の通り。
10:00~11:10 「医薬品包装と誤飲防止に向けた人間工学探究」
講師:国立大学法人首都大学東京東京都立産業技術高等専門学校 教授 三林洋介氏
内容:スイッチOTC薬化によるセルフメディケーションの実践においては、生活者自らが医薬品パッケージの表記情報に基づいて適切な使用に関する判断をしなければならない。そこで医薬品包装の表記情報と開封性について、誤飲防止を含めて当方らがこれまで行ってきた様々な研究から人間の動作特性および感覚特性を探る。
11:20~12:20 「医療現場が求める開閉性に優れたボトル容器」
講師:エーザイ(株) DI+ユニット 浜本晋輔氏
内容:薬剤師の方々が、医薬品ボトル容器のキャップの開閉作業に煩わしさを感じていることを知り、開閉性に優れたボトル容器の開発に着手した。薬剤師の方々の意見収集を重ねて開発した容器は、キャップを手首1ひねりで開閉でき、内容物の品質保護性も優れている。本講演では、仕様検討から改善実績までの検討内容を紹介する。
13:20~14:20 「大切な情報を『分かりやすく』伝えるために」
講師:一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会事務局長 三村一夫氏
内容:生活者保護のルール化が進み、保険、金融のパンフレットや申込書、通知物の情報は増えている。食品や医薬品のパッケージにおいても同様である。しかし、情報が増えると生活者は見なくなる。生命・財産にかかわる大切な情報を「見やすく、わかりやすく、伝わりやすく」する技術を、事例とともに紹介する。
14:30~15:30 「医療現場で発生するインシデントから考える医薬品デザイン」
講師:地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院 薬剤部兼医療安全部 医療安全室 嘉屋道裕氏
内容:医療事故はシステム全体の不備であるとの考えから、優れたデザインの医薬品が登場し、医療事故の防止に貢献している。しかし、近年も医薬品の誤投与による死亡事故が発生し、撲滅にはいたらないのが現状である。本講演では医療現場で発生している事例から、現場に潜むリスクと医薬品デザインについて考えたい。
15:40~16:40 「在宅における高齢者の医薬品管理・使用の実態と医薬品包装」
講師:オリーブ訪問看護ステーション・二宮 青木伸也氏
内容:高齢者は有病率が高く、ほとんどが薬物治療を受けている。そして、高齢者、ホームヘルパーなどが薬物の管理や与薬を行うケースがある。このようなことからも、高齢者や非医療職種などに分かりやすく、扱いやすい薬剤の包装、表示が求められている。在宅医療を実践する立場から、現状と課題を報告する。
定員は100名。参加費は、維持会員15000円、企業に属する個人会員12000円、その他の個人会員および学校・公的機関の会員7000円、エキスパート会員および学生2000円。非会員は20000円だが、申し込み時に会員登録(年会費8000円)すれば、個人会員として参加できる。申し込み締め切りは9 月26 日(月)。申し込みおよび問い合わせは、日本包装学会(TEL.03-5337-8717、FAX.03-5337-8718)まで。