ソーラーフロンティア(株)は、2017年5月15日より、50kW未満の低圧連係の太陽光発電(PV)所を対象とした「ソーラーフロンティア 低圧監視モニタリングシステム」の受注を開始した。同システムは、スマートメーター、近隣の気象データ、インターネットクラウドサービスなどを活用し、的確な発電所の監視を実現する。
「ソーラーフロンティア 低圧監視モニタリングシステム」の特長は、以下の通り。
(1)的確な発電診断
スマートメーターで計測した正確な発電量情報をインターネットクラウドサービスに蓄積することにより、発電量や売電金額の累計が確認できるだけでなく、実際の発電量と期待発電量とを比較して、発電量の健全性を高度に確認することが可能。期待発電量は、これまで気象計が設置されていない発電所では算定困難であったが、このたびソーラーフロンティア独自の解析方法による近隣の気象データに基づく日射量の推定とソーラーフロンティア独自開発のロジックにより算定することができるようになった。
(2)いつでもどこでも発電状況をチェック
発電所の状況確認に必要な情報は、PC、スマートフォン、タブレット端末などで、1つの画面に集約して確認することができる。更には、太陽光発電システムに不具合が生じた際の発電異常警告や、日次/週次/月次/年次での発電量や売電金額などをレポートとしてメール配信する。
(3)複数の発電所を一括管理
既設/新設、パワーコンディショナの種類、モジュールの種類などを問わず、発電所の監視状況を一元的に管理する。複数のパワーコンディショナを使用している場合でも、1台ずつの稼働状況を1つの画面で確認できる(料金プラン「プロフェッショナル」を選択した場合が対象)。
太陽電池市場では、電力自由化を背景に正確な期待発電量の算定に対する需要家ニーズが高まっており、同システムはこのようなニーズに対応する。また、このシステムの利用を通じて、発電事業者様はトラブルの早期発見により売電ロスを最小限に抑えることができるほか、メンテナンス事業者様は遠隔で発電異常を認知することが可能になる。
なお、同システムは、エナジー・ソリューションズ(株)の発電監視プラットフォームと、(株)アイアンドシー・クルーズの収納代行システムを基にして提供する。商品ラインアップは、スマートメーターによる発電量計測を行う「スタンダード」と、スタンダードの内容に加えてパワーコンディショナごとの監視も行う「プロフェッショナル」の2種類がある。今後は、同システムを通じた商品ラインアップの追加や新サービスの提供についても、上記協力会社2社と検討していく。
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【PV】ソーラーフロンティア、独自開発の解析方法を導入した低圧太陽光発電所向け監視モニタリングシステムの提供開始
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