デュポン(本社:米国デラウエア州、会長兼CEO:エドワード・ブリーン)およびザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:アンドリュー・リバリス)は、対等経営統合計画についてブラジルの経済擁護行政委員会(Administrative Council for Economic Defense:CADE)より条件付き承認を取得したと発表した。
CADEによる承認は、戦略理論およびすべてのステークホルダーにとっての価値創出を保持する承認条件の実行が前提となっている。承認条件は、ダウ・アグロサイエンスのブラジルにおけるトウモロコシ種子事業の一部を売却することになる。これには、一部の種子加工設備、研究開発センター、ダウ・アグロサイエンスのブラジルでの遺伝資源バンクの情報、モルガンブランドの売却の他、ダウ・シーズブランドを一定期間の間ライセンスすることを含む。
この地域限定の承認条件は、すでに発表されているデュポンのグローバルにおける作物保護関連のポートフォリオ、研究開発品および開発組織の売却や、ダウのグローバルにおけるエチレンアクリル酸コポリマーおよびアイオノマー事業の売却に追加されるもの。これらの対応策は、欧州委員会をはじめとするその他関連当局の承認条件に沿ったもの。
ブラジルにおいて条件付き承認を得たことは、ダウとデュポンが統合完了後、農業、素材科学、特殊化学品において、業界をリードする3つの企業に分割する計画を進めて、すべてのステークホルダーに対して大幅な価値を創出する上で、非常に前向きな結果となる。
ダウとデュポンは、その他の地域における承認に向けて、関連当局との間で引き続き建設的に対応していく。両社は統合の承認を得られることを確信している。また、両社は、2017年8月1日から9月1日の間に統合が完了し、その後18カ月以内に計画されている事業分割が完了することを見込んでいる。さらに両社は、素材化学会社が最初に分割されることを見込んでいる。素材化学会社の分割を先行させることで、統合後18カ月以内における他の2つの事業分割の完了が促されるとともに、分割に伴う企業価値の損失が発生しないと考えている。
統合計画についての詳細は下記ウェブサイトで確認を。
www.dowdupontunlockingvalue.com
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【企業統合】ダウとデュポンの対等経営統合計画、ブラジルが条件付き承認
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