DIC(株)100%子会社のサンケミカル社は、アラビア半島の印刷インキ市場でトップシェアを有するインクプロダクツ社(サウジアラビア・リヤド)と同地域におけるサンケミカルの事業を統合し、出資比率を51%とする合弁会社を設立することに合意し、同社親会社のアライアンスホールディング社と3月17日に契約を締結した。
なお、合弁会社の社名はサンケミカル・サウジアラビア(Sun Chemical Saudi Arabia LTD)とする。
同社グループでは、グローバルでの取り組みとして出版用インキからパッケージ用インキへのシフトを加速している。アラビア半島における印刷インキ市場は、パッケージ用インキが全体の70%以上を占め、パッケージ市場は今後年率5〜10%程度の成長が見込まれているため、グループ戦略上の重要地域と位置付けている。
同社グループでは、従来からサンケミカル社が同市場において印刷インキビジネスを展開しているが、このたびの合弁会社により、同地域に精通するインクプロダクツ社のマーケティング力、およびサンケミカル製品・技術の導入などシナジーを最大限生かし、最高品質の製品と最高レベルのサービスを提供することで、スピード感を持ってさらなる成長を達成できると考えている。
現在、同地域における印刷インキ全体のシェアは両社で3割程度だが、両社の強みを生かして2021年には4割程度まで高めていく計画。