BASFはこのほど、テールガスの新しい処理技術を開発した。4月4日~7日に幕張メッセで開催されるGASTECH 2017で初公開される(BASFのブース: ホール4、ブース12-170)。
この最新技術は、「OASE® yellow T(オーエイス イエローT)」というブランド名のもと、BASFのガス精製ポートフォリオに加わる。この新技術により、製油所における硫黄回収装置(SRU)全体のパフォーマンスを向上できる。OASE yellow Tによりテールガス処理装置からの硫黄排出量を大幅に減少させ、また、アミン溶液循環率とリボイラ―熱量の低減により、運転コストを削減できる。プラント全体の処理能力が引き上げられ、現在導入しているSRUシステムの処理能力も向上する。OASE yellow Tは稼働中のテールガス処理装置に適用でき、既存装置の交換は一切必要ない。
テールガス処理プロセスでは、クラウスプロセスで発生するテールガスに含まれる二酸化硫黄を硫化水素に転換し、これをアミン溶液に吸収させてクラウスプロセスに循環供給する。このため、高水準の硫黄回収率を実現できる。
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【GASTECH 2017】BASF、新しいテールガス処理技術「OASE yellow T」公開
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