<韓国ソウル発、2017年2月24日>LGイノテックは本日、世界初の70mWに達する世界最高出力の殺菌用高出力UV-C LEDを開発したことを明らかにした。殺菌力が従来の40mW級のものより1.5倍も強力になり、流水や空気の殺菌も可能となった。
UV-C LEDは、紫外線(UV, ultraviolet rays) LEDのうち波長が200~280nmと短いため殺菌作用がある。細菌のDNAを破壊することで増殖を防ぐ。LGイノテックの製品は、280nmの範囲でUVを放射する。
これまでUV-C LEDは小型の衛生用品に主に適用されてきた。光出力が低いため殺菌力が弱かったからだ。歯ブラシ除菌器に使用されるLEDが1mW、加湿器の水槽殺菌用が2mWのレベルである。
LGイノテックは、独自開発した垂直型LEDチップ技術を利用して、UV-C LEDの光出力を70mWに改善した。製品は長さと幅がともにわずか6mmよりも小さいが、その殺菌性能は世界最高だ。
同社は特化されたLEDチップ技術でUV-Cの出力限界を克服した。光抽出を最大化するエピタキシャル構造設計と垂直チップ技術は、効果的に熱を排出させ品質への高い信頼を確保した。
LGイノテックの70mW UVC LEDは、製品サイズは小さく、殺菌力は強いため、浄水器や空気清浄器など様々な分野で活用することができる。流れる水や空気を殺菌することができるからだ。また、製造業の現場で、硬化装置に使用することもできる。UV出力が強いほど硬化装置の性能を向上させることができる。
浄水、空気清浄、硬化装置のメーカーは、LGイノテックからUV-C LEDの供給を安定的に受けることができる。LGイノテックが、エピタキシャル・ウェーハからチップ、パッケージ、モジュールまで一貫生産体制を備え厳格な品質管理を経て提供する。
LGイノテックは、殺菌用UVC LEDとともにUVの波長別に一般産業用の365nm、385nm、395nm、405nm UV-A LEDから、殺菌、医療用の305nm UV-B LEDなど、各用途に最適化された製品ラインナップを揃えている。
LEDマーケティング担当常務のHo-rim Jung氏は、「今回の70mWの製品開発にUV-C LED適用分野が本格的に拡大することが期待する。UV-C LED技術をリードする企業として、高品質の革新的な製品を今後も発表していきたい」と語っている。
フランスの市場調査会社ヨール・デベロップメントのレポートによると、世界のUV LED市場は、2015年の約1億3,000万ドルから2017年には2億7,000万ドルにまで成長するとの見通しだ。
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【LED】LGイノテック、 世界初の殺菌用70mW UV-Cタイプ開発
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