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【オフセット印刷】KODAK、SONORA Plate Green Leaf賞受賞企業8社を表彰

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  コダックは、2月2日、全世界の印刷会社の中から、2016年度SONORA Plate Green Leaf賞の受賞企業8社を選出した。2014年に発足したこの賞は、様々な環境対策の実践を通して、環境負荷軽減への取組で特に優れた実績をあげた顧客を表彰するもの。
 2016年度SONORA Plate Green Leaf賞の受賞企業は次の8社。
 Reynolds and Reynolds社(米国)
 Informco社(カナダ)
 Groupe Estimprim社(フランス)
 Royalpack社(ポーランド)
 UVO Communication社(南アフリカ)
 (株)大鹿印刷所(日本)
 Kava Printing社(中国)
 NPE Print Communications社(シンガポール)
 各社ともKODAK SONORAプロセスフリープレートを採用しており、各々の市場で「他社に先駆けて日常業務に環境活動を取り入れている」という点でも共通している。具体的な活動としては、「エネルギー・水消費量のモニタリング」「地域社会のサステナビリティプログラムへの参加」「環境に配慮した材料や消耗品の使用」などが挙げられる。
 コダックのWWオフセットプリントのゼネラルマネジャー兼プリントシステムズ事業部のバイスプレジデント、リチャード・リンド氏は次のように述べている。
 「この栄えある賞をこれら8社のお客様に差し上げられることを光栄に思います。持続可能な印刷が会社の収益力にどんな貢献をするのか、世界中の印刷会社が注目しています。その中で、印刷会社による『SONORAプレートの導入』『ワークフローの効率化』『さらに環境に配慮した材料の採用』といった取組を見ても、サステナビリティが現在のビジネスにも将来の業界にもプラスになることが実証されつつあります」
 この賞の名前は、品質や生産量を落とさずに環境・経済の両面で大きなメリットをもたらすことで定評がある、KODAK SONORAプロセスフリープレートにちなんでつけられた。SONORAプレートは、水や薬品のほかにエネルギーも使い、廃棄物も出す自現機での処理が一切不要。2016年の販売量は、収益力を高めながら新たなアプリケーションやチャンスに取り組もうと、さらに持続可能なプリンティングソリューションを求める業界動向と並行する形で伸びた。ここにきて、環境・経済両面のサステナビリティを投資戦略の中核に据える印刷会社も、増加の一途をたどっている。コダックはこのトレンドが今後も続くと見ており、2019年までにコダックのプレート販売量の30%がプロセスフリーになると予測している。
<SONORA Plate Green Leaf賞受賞企業>
Reynolds and Reynolds社(米国)
 1866年にビジネスフォーム印刷会社として設立され、現在は自動車ディーラー・メーカー向けに自動車販売業務全般を支援するソフトウェアからビジネスフォーム、事務用品、プロフェッショナルサービスまでを提供している。2014年には、SONORAプレートの記念すべき1,000社目のユーザーとなった。同社は総合的な環境戦略の一環としてリサイクルを特に重視。用紙から厚紙、プラスチック、金属、ガラス、木製パレット、電子部品、薬品、箔、インキ、トナーカートリッジまでのリサイクルにより、埋立ごみ換算で約4,360立方メートルを毎年節約している。
Informco社(カナダ)
 65年以上にわたり、各業界の取引先に総合的なコミュニケーションソリューションを提供してきた。企業によってニーズが異なるコミュニケーション向けにデザインから印刷、配送までのサービスを提供する一方で、日常業務に積極的な環境活動を取り入れて18年以上になる。1999年のISO認証取得以来、厳格なモニタリングプログラムによってエネルギー・水消費量およびVOC排出量の大幅削減を達成。同業者のリーダー格であるInformco社は2002年、カナダの印刷会社としてCCME(カナダ環境閣僚会議)汚染防止賞の初受賞に輝いた。
Groupe Estimprim社(フランス)
 同社の環境対策は全社的なサステナビリティ戦略に基づいたもので、その明確な目標はスタッフ研修等によって定期的に評価・強化されている。同社はグローバル・コンパクト・ネットワーク・フランスのメンバーでもあり、エネルギー消費量のモニタリングを実施するとともに、設備には省エネ機能を活用。また、ベジタブルインキやノンアルコール溶剤、リサイクル用紙、さらには持続可能な方法で管理された森林由来の用紙など、環境に配慮した材料を採用している。
Royalpack社(ポーランド)
 2009年創立の比較的若い企業ながら、段ボールパッケージングではポーランド屈指の印刷会社に成長。SONORAプレートで化学処理を撤廃するとともに、太陽エネルギーによる給湯など環境フットプリント削減対策を進めており、生産工程での廃棄物減量化に向けて最新設備への投資も行っている。
(株)大鹿印刷所(日本)
 パッケージ印刷を中心に100年以上の歴史を有する会社として営業を続けてきた。5カ所の工場すべてで省エネ、節水、化学廃棄物減量に具体的な目標を設定した環境戦略を展開している。総合的な省エネ計画の一環として再生可能エネルギーを活用し、ISO14000認証も取得。また、SONORAプレートでインキ使用量の削減にも成功しており、生産工程での化学廃棄物ゼロを達成している。
Kava Printing社(中国)
 1995年の創立以来、中国本土で各業界との協業を進めてきた総合商業印刷会社。高級化粧品ブランド向けの独自の印刷・パッケージング商品の開発や、大手メーカー向けの取扱説明書の生産に注力。SONORAプロセスフリープレートの導入は、持続可能な体制を強化する計画の一環として行われた。
NPE Print Communications社(シンガポール)
 商業印刷会社として数々の受賞に輝き、プロジェクトのコンサルテーションを始め、プリプレスからオフセット・デジタル印刷、後加工ソリューションまで、幅広いサービスを提供している。以前から環境対応の強化に力を入れており、従来型から省エネ型設備へのアップグレードに継続的な投資を行うとともに、年間削減目標の達成に向けてエネルギーや消耗品の消費量を厳しくモニタリングしている。
UVO Communications社(南アフリカ)
 創業から25年以上を数えるレベル1 BBBEEプリントサービスプロバイダーで、オフセットとデジタル双方に対応した総合的なサービスを提供している。環境対応の役員1名を専従配置しており、全社的な省エネ・節水プログラムやリサイクル活動の調整・評価に当たらせている。
■SONORA Plate Green Leaf賞について
 この賞は、コダックの顧客の中でも特に環境対策を先駆的に進める企業様を表彰することを目的に、2014年に発足した。候補者の審査は、「エネルギー・水使用効率の向上に向けた経営陣の取組」「地域社会のサステナビリティプログラムへの参加」「環境に配慮した材料や消耗品の使用」など、多岐にわたる基準によって行われる。また、提出書類はすべてコダックの審査委員会が審査のうえ、採点を行っている。


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