Printable Electronics 2017の開催期間中の初日、2月15日に、第6回プリンタブルエレクトロニクス大賞が発表された。同企画は、プリンタブルエレクトロニクス出展者を対象とし、独創性、アプリケーション、ビジネスモデルの部門に分かれて審査。総合的に評価された出展者を大賞に選出するもの。受賞者は次の通り。
■プリンタブルエレクトロニクス大賞
岐阜県産業技術センター
和紙に近接センサーを印刷形成し、手を近づけることで電源オン/オフができる行灯を出展。和紙という伝統ある地場産業とプリンタブルエレクトロニクスを融合し、新たな産業・市場創出の可能性を期待させる優れた技術として高く評価された。
■独創性部門賞
山形大学有機エレクトロニクスイノベーションセンター
塗布型有機トランジスタとそれを用いたフレキシブルディスプレイ、透明有機ELパネル、有機太陽電池など「フレキシブル&プリンタブル」をキーワードに産学連携で研究開発した多彩な技術成果を出展。先進的で高い独創性を感じさせる点が評価された。
■アプリケーション部門賞
日本航空電子工業(株)
独自の粘接着型接続/実装技術を活用した音センサーモジュールと、樹脂ファスナーを活用した防水構造のコネクターを出展。新たな応用シーンを意識し、防水というPE技術の課題を解決した実用性の高い技術を開発した点が評価された。
■ビジネスモデル部門賞
日本電子精機(株)
これまでにない新コンセプトの印刷技術「付着コントラスト平板印刷」を紹介。製版をオンデマンドで行うことができ、製版コストの低減や少量生産にも対応が可能。プリンタブルエレクトロニクスの市場拡大を加速しうる優れた特徴を持つ点が評価された。
表彰式は16日に執り行われた。
なお、次回のPrintable Electoronics展は、2018年2月14日~16日、東京ビッグサイトで開催される。