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【炭素繊維】帝人の「テナックス」、ドイツの鉄道橋のケーブルに採用

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 帝人(株)の炭素繊維「テナックス」を使用した炭素繊維複合材料(CFRP)が、ドイツのシュトゥットガルトにあるシュタットバーン橋のケーブルに採用された。
 シュタットバーン橋は、鉛直に加わる力を、上方に弓のように反った曲線(アーチ)構造を使って荷重を支えるアーチ橋。全てのケーブルにCFRPを採用したアーチ橋の建設は、世界で初めてのこと。
 シュトゥットガルト近郊のA8高速道路上に架かるシュタットバーン橋は、全長127mの鉄道用のアーチ橋で、重量比強度の高いCFRP製ケーブルを使用することにより、8車線ある高速道路上を支柱なしに横断できる構造を可能とした。
 このアーチ橋の72本のCFRP製ケーブルには、帝人の炭素繊維「テナックス」が使用されており、鉄鋼製のケーブルに比べ、断面積は1/4で同等の強度を持ち、低コスト化を実現している。また、大幅な軽量化により、クレーンを使用せずにケーブルを設置することが可能となり、鉄鋼製ケーブルの使用時に比べてCO2排出量は1/3、エネルギー消費量は1/2になった。
 帝人はこのたびの採用を契機として、炭素繊維の建築・建設用途に向けた展開強化を進めるとともに、持続可能な社会の実現に向けたソリューション提供を強化し、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」を目指していく。


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