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【アップサイクル】セブン&アイ・フードシステムズ、TBM、リコージャパン、IMEXの資源循環モデルを開始

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 (株)セブン&アイ・フードシステムズ(株)TBMリコージャパン(株)は、石灰石を主原料とする新素材「LIMEX(ライメックス)」を用いたシートで作成したメニューを使用後に回収し、店舗で使用するトレーに再生利用する資源循環(アップサイクル(*1))スキームを構築した。

2020 06 03 limex「麴町珈琲」のメニューをLIMEX シートで制作・使用➨使用済の LIMEX 製メニューを回収・再資源化➨「デニーズ」で使用するトレーに 再製品化(アップサイクル)

 近年、EUや中国をはじめとする多くの地域・国々では、経済政策としてサーキュラー・エコノミー(*2)を取り入れており、日本においても循環型社会を目指す方針を掲げるなど、今後、資源循環に向けた体制整備が進んでいくことが予測される。
 TBMが開発したLIMEX(炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料)は、原料に水や木材パルプを使用せず紙や、石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックに代わるシート(ストーンペーパーとは異なるLIMEXシート)やペレット(LIMEXペレット)を製造することが可能。水や森林、石油などの枯渇資源の使用量を抑えながら、紙やプラスチックの代替となる新素材として注目され、多くの企業で導入が進んでいる。
 今回の取り組みは、セブン&アイ・フードシステムズ、TBM、リコージャパンの3社が連携し、これまで検討を進めてきたLIMEXの資源循環スキームを共同で構築することで、サーキュラー・エコノミー(循環経済)の推進に貢献する。

*1 「アップサイクル」とは サスティナブル(持続可能性)なものづくりの方法論の一つで、従来のリサイクルとは異なり、単なる素材の原料化、再利用ではなく元の製品よりも価値の高いものを生み出すことを目的とする取り組みのこと。
*2 「サーキュラー・エコノミー」とは 従来のリサイクルや廃棄物処理にとどまらず、消費された資源を回収し再利用し続けることで、循環をベースとして経済を成 立させ、経済成長と環境負荷削減の両立を目指す試み。また、生産技術や製品設計、消費者の購買に関しても資源効率を 高めるための行動も求められている。


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