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【プラ資源循環】ダウとDoxa Plast、共同で再生可能資源を用いたバイオストレッチフィルム供給。性能を損なわずにCFP削減

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 ダウ(NYSE: DOW、本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:ジム・フィッタリング)とストレッチフィルムメーカーのDoxa Plast(ドクサプラスト)は共同で、よりサステナブルなソリューションの需要増大に応えることを目指した、高性能バイオストレッチフィルムの商品化について発表した。このフィルムには、カーボンフットプリント(CFP)削減に貢献する再生可能原料が使用されている。
SnapCrab NoName 2020 5 19 7 2 17 No 00 ドクサプラストの新たなストレッチフィルムシリーズである「Reborn(リボーン)」は、再生可能原料であるダウの直鎖状低密度ポリエチレン「ELITE™ 5230GC R エンハンスドポリエチレン樹脂」を使用している。この原料は、持続可能な方法で管理されているフィンランドの森林由来の製紙残留物から製造される。他の代替再生可能原料とは異なり、人間の食物連鎖と競合することなく、また、製造するのに土地を増やす必要がない。このフィルムは、スウェーデンにあるドクサの工場で生産されており、サプライチェーンが短いためにCFP削減に役立っている。
 「今回の提携は、リサイクル材料と再生可能原料を製造工程に統合することにより、業界パートナーと組んで循環型経済へのシフトを実現する、というダウの試みの直近の例となります。ダウは化石燃料の使用量を削減するために、継続的に代替原料を模索しています。コンバーター企業やブランドオーナーが包装に関するそれぞれのサステナビリティ目標を達成するため、こうしたソリューションが役立つことを誇りに思っております」と、ダウのパッケージング・アンド・スペシャルティー・プラスチック事業部EMEA(欧州・中東・アフリカ)のマーケティングマネージャーであるカロライナ・グレゴリオ氏は述べている。
 この新しいバイオストレッチフィルムシリーズは、機能性を損なうことなく厚みをダウンサイジングできるよう最適化されている。ドクサプラストは特許取得技術を用いて、積載パレットの安定性を向上させるために高い性能を維持し、包装材を全体的に削減しつつも、4ミクロンまで厚さを抑えた薄いストレッチフィルムを提供する。
 「当社の2020 年ビジョンは、全製品においてカーボンニュートラルなバージョンの選択肢をお客様に提供することです。ダウのバイオ樹脂は、カーボンニュートラルなストレッチフィルムへの前進に大きく寄与します。サステナブルなソリューションを実現する当社の新しいリボーンシリーズは、性能を損なうことなくプラスチックを削減、再利用、リサイクルし、プラスチックを再定義することを可能とします。それにより、お客様のビジネスやサステナビリティのニーズに応えることが可能となります。当社は、妥協することなく、可能性を広げます」と、ドクサプラストのマネージングディレクターであるサンドラ=スティナ・ベスタールンド氏は述べている。
 ダウのバイオポリエチレンのポートフォリオは、トールオイル由来のバイオナフサを使って製造される。これは紙パルプ製造の副産物。バイオ原料を出発点とするこの新しいサプライチェーンは、標準的な化石燃料由来ポリエチレン樹脂よりもCFPを大きく削減できる。また、ダウのポリエチレン樹脂製造は、マスバランスアプローチに基づいており、ISCC(国際持続可能性カーボン認証)を取得している。マスバランスアプローチは、複雑な製造または生産システムにおいてサステナブルな成分の供給源をサポートすることで、諸産業がさらに持続可能となることを後押しする。このアプローチにより、あらゆる段階がトレーサビリティの条件に合致することになる。


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