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【地熱発電所】中尾地熱発電、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾地区でのダブル・フラッシュ方式の発電所建設決定

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 東芝エネルギーシステムズ(株)と中部電力グループの(株)シーエナジーが共同で出資している中尾地熱発電(株)は、このたび、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾地区において「(仮称)中尾地熱発電所」の建設を決定した。なお、地熱発電事業における建設の決定は、東芝グループ、中部電力グループ両者にとって今回が初。
 奥飛騨温泉郷中尾地区は、源泉の蒸気量が豊富かつ高温であり地熱発電に適した地域。中尾地熱発電では、温泉地域と共生した地熱エネルギーの活用を目指して設立以来、地熱資源ならびに周辺環境の調査、地熱発電の事業性の評価を行ってきた。このたび、事業化の目処が立ったことから、地熱発電所の建設を正式に決定した。2020年9月から建設工事開始を予定している。
 今回建設する「(仮称)中尾地熱発電所」は、中部地区では初となるフラッシュ方式(蒸気発電方式)を採用した地熱発電所で、出力は最大1,998kWで、約4,000世帯分の発電を行い、全量を中部電力パワーグリッド(株)へ売電する。
 本発電所は、地下から噴出される高圧蒸気と、それと共に噴出される熱水を減圧沸騰させた低圧蒸気の2種類の蒸気を、蒸気タービンに導いて発電するダブル・フラッシュ方式を採用している。ダブル・フラッシュ方式は、一般的なシングル・フラッシュ方式と比較して約20%効率が高く、本方式を採用する発電所としては世界最小規模注)となる。
 また、噴出された熱水は地熱発電に活用するとともに、地元の温泉事業者である(有)中尾温泉へ配湯する計画としており、温泉事業と地熱発電事業が共存・共栄していくシステムを構築する。今後も、中尾温泉をはじめとする地元関係各所の理解・協力を得ながら、「地域に愛される発電所」を目指し建設を進めていく。
SnapCrab NoName 2020 5 13000  東芝エネルギーシステムズは、小型から大型までのラインナップを誇る地熱をはじめ、水力、太陽光、風力など、多様な再生可能エネルギーによる発電システムやソリューションを提供している。これまで長年培ってきたエネルギー分野における知見・技術力を基に、次世代のグリーンエネルギー活用のパイオニアとなるべく、これからも電力の安定供給と環境負荷低減に貢献していく。
注)2020年5月、東芝エネルギーシステムズ調べ


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