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【Printing】ハイデルベルグ、COVID-19影響下のPrint Media Industry Climate Report初公開

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 独ハイデルベルグ社は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大下の印刷業界において、現在の生産の見込みが昨年と比較してどのくらいかを示す、「Print Media Industry Climate Report(印刷業界状況報告)」を初公開した。
SnapCrab NoName 2020 5 11 19 54 11 No 00 R これは、パッケージ・ラベル印刷と商業印刷市場セグメントの生産量の変化を毎週更新したもの。匿名化されたデータの代表的なベースとなるのは、ハイデルベルグクラウドに接続された世界中のすべての機械サイズから選択された約5,000台のオフセット印刷機。セグメント別の約50カ国のデータは、これによって決められ世界地図に表示される。それぞれの国の上に示された色が、印刷会社における現在の生産の見込みが2019年と比較してどのくらいかを示している。スケールは、1(COVID-19が生産に深刻な打撃を与えている)から、8(昨年のレベル以上の生産をしている)まで。そして、昨年と同じレベルの生産を7で示している。
 ハイデルベルグ社 最高経営責任者のライナー・フンツドルファー氏は「Print Media Industry Climate Reportによって、私たちはお客様の脈拍を私たちの指で触れることができます」と、語る。「このレポートは、特にこのコロナ感染拡大の間、印刷会社をサポートするために毎週更新されます。印刷業界のすべての皆様にとって、どのマーケットセグメントが、そしてどの国々が現在最も影響を受けているかを理解することが重要です。このレポートのベースとなるものは、新しく納品され接続されているすべての印刷機から私たちのクラウドに蓄えられた幅広いデータの蓄積によるものです。私たちは、この情報を業界のため、前例をつくるために、アクセスを制限することなく公開し、世界中の印刷組合やパートナーと情報を交換できることを嬉しく思います。皆様とともに、私たちはこの危機を乗り越えていきます」。
 ハイデルベルグ社のこのレポートは、印刷メディア業界の現状を表す概要をタイムリーに提供し、業界関係者をサポートするために、どこに優先順位を置き、どこに力を入れる必要があるのかを示す。
 過去4週間における最も重要な発見は、コロナ感染拡大の間、中国における印刷生産は通常より最大80%も落ち込んだが、感染曲線が落ちるとともに回復し、今は、商業、パッケージ・ラベル両セグメントとも昨年のレベルまで戻っている。
 パッケージ・ラベルセグメントは、このコロナの時期においても、主に食品、医療関係パッケージの需要増加によって、とても安定している。しかしながら、インドで発生しているような紙生産の停止などによる国単位での供給問題が、このセグメントに対してもネガティブなインパクトを与えている。
 印刷生産は2020年の半ばまでは安定、そして昨年のレベルを上回っていたが、コロナ感染拡大の発生と国々のシャットダウンが、世界中の印刷生産量において、特に商業印刷市場に大きな減少をもたらした。
 2018年に創設されたハイデルベルグデジタルユニットは、PMI Climate Reportによって、そのデータサイエンスの能力を利用できるようにしている。ハイデルベルグの顧客は、ハイデルベルグアシスタントで彼らの印刷機の生産性をモニターすることができる。また、drupa記者会見においては、新しいハイデルベルグアシスタント上において、“ハイデルベルグパフォーマンスベンチマーク”が、世界の他の印刷会社と比較して顧客の印刷機がどのポジションにいるのかなど詳細な情報を提供できることを発表した。


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