Quantcast
Channel: コンバーティングニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

【梱包・包装用紙】大王製紙、三島工場 N7 号板紙抄紙機稼働

$
0
0

 大王製紙(株)は、多様なパルプを活用して複数の紙・板 紙が生産できる三島工場(愛媛県四国中央市)において、スイングマシン(複数品種を生産可能な抄紙機)の特性を活かし、これまで市場の需要動向の変化に柔軟に対応してきた。 2018年5月に公表した、同社第3次中期事業計画では、紙・板紙事業の構造改革として 「メディア用途の紙」から「梱包・包装用途の紙」へのシフトを掲げ、この取り組みの 一環として、洋紙の製造設備である N7号抄紙機を 2019年10月に停機し、需要が堅調 な板紙への設備改造工事を進めていたが、このたび改造工事が完了し、予定通り4月1日より営業運転を開始した。

2020 04 08 daio

1.設備の概要
 1)設備 :三島工場 N7 号抄紙機(板紙 生産能力:月産 2万5000トン)
 2)生産品種 :板紙
 3)設備投資額:約 200 億円

2.今後の展望
 N7 号板紙抄紙機は、国内トップクラスの生産性を有する生産設備です。加えて臨海 立地の三島工場のインフラの優位性を生かして、今後 経済成長によって段ボール需 要の安定的な伸長が見込まれる中国・東南アジアマーケットをターゲットに、次の通り輸出での拡販に重点を置いて取り組む。
 1)輸出販売について
  (1)特に、需要が日本の約 5 倍(3,800 千トン/月)と旺盛で、古紙輸入のVの規制に より板紙生産がひっ迫する中国を中心に輸出販売を拡大していく。
  (2)製品は、アジア諸国で需要が高まる破裂強度が高い板紙等のハイグレード 品を主体に生産・販売していく。

 2)三島工場の優位性について
  (1)三島工場は世界最大級の臨海製紙工場であり、国際貿易港に隣接している ことで、中国をはじめとするアジア諸国への物流コストに優位性がある。
  (2)ハイグレード品の輸出を見据えた改造を施した N7 号抄紙機は、三島工場の コスト競争力の高いパルプやエネルギーに加え、古紙の高度利用等、高い生 産技術・管理ノウハウを活かし、国内屈指の競争力を有する板紙の製造設備 である。
  (3)難処理古紙を活用し、木材繊維はマテリアルリサイクル、ビニール等の 廃棄物はサーマルリサイクルにより、ゼロエミッションを実現する。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

Trending Articles