豊田通商(株)の加留部淳取締役社長が、フランス共和国大統領の名において、レジオン・ドヌール勲章 シュヴァリエに叙された。式典は、1月24日、フランス大使公邸にて執り行われ、ティエリー・ダナ駐日フランス大使より授与された。
同社は1948年創立以来、トヨタグループの総合商社として自動車のみならず、金属、グローバル部品・ロジスティクス、機械・エネルギー・プラントプロジェクト、化学品・エレクトロニクス、食料・生活産業の分野で事業を展開している。
同社とフランスとの関係はかなり深く、1971年に電動工具メーカー、マキタ電気製作所(現(株)マキタ)との合弁会社であるマキタフランス設立がはじまり。その後、2000年代にトヨタ自動車のフランス工場進出にともない、自動車生産を支援する事業を開始。さらに、2012年にはフランスの大手商社であるCFAOに対し、同社にとって過去最大の事業投資を行い、2016年に完全子会社化した。CFAOは特にアフリカ中西部(仏語圏)に強く、東南部(英語圏)に事業基盤をもつ豊田通商がアフリカ全域で事業拡大することに貢献した。さらに、豊田通商は、CFAOとの協業によってヘルスケア事業や消費財事業での新たなビジネス展開を加速している。このことは、アフリカ市場に参入する企業にとって、投資先・提携先としてフランスが魅力的であることを印象づけることとなった。このように、同社のフランスでの大規模な投資、社会への貢献に感謝と敬意を表し、今回の授与が決定した。
<レジオン・ドヌール勲章について>
この勲章はナポレオン・ボナパルトによって1802年の5月19日に創設されたものであり、平時戦時に軍人や文化・科学・産業・商業・創作活動などの分野における民間人の「卓越した功績」を表彰することを目的としている。国家功労勲章とともに、共和国大統領の決定のもと、フランス政府より授与される。
↧
【フランス】豊田通商の加留部社長にレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ
↧