デンカ(株)は、2010年4月に積水化学工業(株)との共同出資で設立したポリビニルアルコール(以下 PVA樹脂)の製造会社「DSポバール株式会社(出資比率:デンカ51%、積水化学49%)」の積水化学保有の全株式を3月末日に買い取り、積水化学との合弁を解消することで合意した。
デンカは経営計画「Denka Value-Up」において、当社は基盤事業のスペシャリティー化を成長戦略のひとつに位置付けている。PVA樹脂は水溶性、ガスバリア性、乳化性、生分解性、生体適合性など様々な特長を持つことから幅広い用途に使用でき、環境負荷低減をはじめとする社会的な課題に対応できる素材である。
デンカは、これまで培ってきた高分子樹脂の精密重合・合成技術等の基盤技術を活かし、塩ビ分散剤や油井セメント用逸水防止剤用途等の高付加価値品の開発に注力し、外部環境の影響を受けにくいスペシャリティーグレードの比率拡大を進めていく。
【DSポバール株式会社概要】
(1)会社名 DSポバール株式会社
(2)本社所在地 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号
(3)工場所在地 新潟県糸魚川市大字青海2209
(4)代表者 代表取締役 田渕 浩記
(5)設立日 2010年4月1日
(6)資本金 10億円
(7)出資比率 デンカ 100% (2020年4月1日以降)
(8)事業内容 PVA樹脂の製造