アイリスオーヤマ(株)は、高圧水銀ランプの製造・輸出入を禁止する「水銀汚染防止法」施行に伴い、高圧水銀ランプの代替製品「高天井用LED照明」のラインアップを拡充する。
水俣条約(※1)を国内で実施するため「水銀汚染防止法」が交付され、2020年12月31日より水銀が使用されている照明のうち一般照明用の高圧水銀ランプの製造、輸出入が禁止される。これに伴い、国内では物流倉庫や工場、体育館で使用されている高圧水銀ランプからLED照明への改修需要が急増している。この需要に対応するため、同社では様々な利用シーンと用途に対応できる高圧水銀ランプの代替製品「高天井用LED照明」の品揃えを強化した。LED照明へ改修することで高圧水銀ランプと比較して消費電力を最大約82%(※2)節電できる。さらに、明るさやエリアを調整する無線制御システム「LiCONEX(ライコネックス)※3」対応製品の使用により最大約90%の省エネを実現できる。
同社では、未だLED照明へ改修出来ていない工場や倉庫等の高圧水銀ランプを使用している施設に対してLED照明への改修提案を更に強化し、環境課題に配慮した社会の実現に貢献する。※1 水銀に関する水俣条約とは(一般社団法人 日本照明工業会JLMAP2017より引用)
水銀の一次採掘から貿易、水銀添加製品や製造工程での水銀利用、大気への排出や水・土壌への放出、水銀廃棄物に至るまで、水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するための包括的な規制を定める条約です。2013年10月に開催された「水銀に関する水俣条約外交会議」で採択され、日本も2016年に条約を締結しました。これにより一般照明用の高圧水銀ランプについては、水銀含有量に関係なく、製造、輸出又は輸入が禁止されます。(メタルハライドランプや高圧ナトリウムランプ、また一般照明用途以外の高圧水銀ランプなどは含みません。)
※2 水銀灯400W(415W)タイプと高天井用LED照明HX200-150N-W-B(75.0W)との比較
※3 LiCONEX(ライコネックス)は、タブレットやスマートフォンなどから無線通信で照明を操作できる同社独自の無線制御システム。照明1台ごと、エリアごとの照明制御により不必要な点灯を制御することでさらなる省エネ効果を実現できる。LiCONEXは、2018年度「省エネ大賞」を受賞(※6)し、 その省エネ効果が評価された。
※4 高天井用LED照明直付型電源内蔵タイプにおいて。2020年2月1日現在。同社調べ。HXR-210-100N-W-B、HXR-210-150N-W-B、HXR210-200N-W-Bの場合
※5 同社にて想定・試算したシミュレーション。LiCONEXによるエリア毎のスケジュール設定や人感センサー、照度センサーによる調光制御を活用した一例。
※6 2018年度 省エネ事例部門 資源エネルギー庁長官賞(節電分野)
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【高圧水銀ランプ代替】アイリスオーヤマ、「高天井用LED照明」ラインアップ大幅拡充
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