コダック・ジャパンは、来る2月5日~7日までの3日間にわたりサンシャインシティコンベンションセンターにて開催される「page2020」において、「Taking Print Further. Together-印刷の可能性をさらなる高みへ-」をコンセプトに、さらなるコスト削減と効率化、自動化に貢献する最新のスマート・プリプレス・ソリューションを紹介する。
資材の高騰や人材の確保など印刷業界を取り巻く環境は依然として厳しい状況にある。こうした状況のなかで、多くの印刷会社は、如何に生産効率の向上を図りながらコストを削減して利益を確保するかという大きな課題に直面している。また、働き方改革やSDGsへの対応も不可欠となっており、社員の労働環境の見直しや環境負荷軽減への取り組みがますます重要となってきている。コダックでは、こうした様々な課題を「経営環境」「労働環境」「自然環境」の3つの側面から解決し、新たなプリプレスワークフローを構築する「スマート・プリプレス・ソリューション」を紹介する。<KODAKスマート・プリプレス・ソリューション>
UV対応完全無処理CTPプレートKODAK SONORA CX2やKODAK CTPおよびKODAK Mobile CTP Control App.やKODAK PRINERGY VME Managed Servicesといったコダックの最新の製品とテクノロジー、ソリューションが、次の3つの大きな環境の改善に如何に貢献できるかを紹介し、新しい時代のプリプレスワークフローの再構築を提案する。
1.経営環境の改善
UV対応完全無処理CTPプレートSONORA CX2に移行することで自動現像機が無くなるため、処理薬品の購入費用から廃液回収費用、人件費までの大幅なコストダウンが図れる。また、“購入”から“利用”へという新たな形態を可能にした業界初のクラウド型サブスクリプションワークフローシステムPRINERGY VME Managed Servicesは、24時間、365日、システムを最適な状態で安全、安心に運用できるため、コスト構造の改善にも大きく貢献する。刷版工程の無処理化とサーバー環境のクラウド化は、企業におけるBCP対策としても非常に有効なソリューションとなる。
2.労働環境の改善
刷版工程でSONORA CX2を採用することで、オペレーターは、自動現像機のメンテナンスや母液交換などの煩わしい作業から完全に解放される。こうした労働環境面の改善は働き方改革の一翼を担うソリューションとも言える。さらにMobile CTP Control App.を活用すれば、スマートフォンやタブレット端末を使って、いつでも、どこでも、だれでもCTPの出力と管理が可能になり、CTPをネットワークに繋がっているプリンター感覚で運用できる。さらに刷版工程の無処理化により配管や給排水設備が不要となるため、従来は1階が印刷室、2階が刷版室という工場形態にとらわれることなく、印刷室にCTPの設置も可能となり、設置場所を選ばない「ロケーションフリーCTP」を実現できる。
PRINERGYもCTPもインターネットにつながるIoT環境での運用が可能になったことで、時間や場所の制約なく、柔軟な形態でプリプレス業務の効率化、合理化が実現できる。
3.自然環境の改善
近年サスティナブルな社会を目指すSDGsなど世界規模で様々な取り組みが行われていますが、SONORA CX2の導入により廃液を出さないクリーンな現場環境が実現できるため自然環境の改善に大きく貢献する。また廃液を出さないだけでなく、給排水や電気設備も不要となることからエネルギー消費量の削減にも大きく寄与する。特に、KODAK ACHIEVE プレートセッターは、消費電力を従来モデルと比べて43%削減しており、イメージグ時のピーク電力がわずか400Wと大幅な省電力化を実現している。
<page2020主な出展製品>
(1)KODAK SONORA CX2
日本全国47全都道府県で500社を超える顧客が導入しているSONORAの新製品SONORA CX2は、従来モデルのSONORA CXの性能をさらに高め、UV印刷における耐刷性を50%向上しただけでなく、視認性・耐傷性もさらに20%向上している。UV耐刷性が大幅に向上し、様々な印刷資材や印刷条件への対応幅が大きく広がったことで、商業印刷や出版印刷のみならずパッケージ印刷市場のニーズにも対応可能となった。ブースでは実際にSONORA CX2の出力実演を行う。
(2)KODAK ACHIEVEプレートセッター+ KODAK Mobile CTP Control App.
KODAK ACHIEVEプレートセッターは、コダックが誇るロングセラーCTPのTRENDSETTERと同じベースフレームを採用し、高い信頼性と経済性、優れたメンテナンス性、省スペース性に加え、大幅な省電力化も実現している。ACHIEVE は、A全印刷機/B2輪転機対応のACHIEVE T400と菊全寸のび判対応のACHIEVE T800をラインアップしており、セミオート(SA)からオートアンローダー(AU)、オートローダー(AL)、シングルカセット(SCU)、マルチカセット(MCU)まで多彩な自動化モデルがニーズに応じて選択可能。
ブースではACHIEVEプレートセッターでのSONORA CX2の出力実演に加え、Mobile CTP Control App.のデモも行う。
(3)KODAK PRINERGY VME Managed Services
PRINERGY VME(仮想マシン環境)は、各ユーザー用に仮想化されたPRINERGYソフトウェアが、コダックによりホスティング、管理される業界初のクラウド型サブスクリプションパッケージ。Microsoft Azureと連携し、ワークフローの中核を成すプリプレスソフトウェアが、24時間365日、最適なレベルで稼働するよう顧客を支援する。コダックはシステムの保護に万全な体制を敷いて、データのバックアップを複数のデータセンターで分散して行う。これにより堅固なセキュリティーはもちろん、災害時の復旧とビジネスの継続を万全な体制でサポートする。オンプレミス(自社内)のローカルサーバーの運用・管理・メンテナンスを直接行う必要がなくなるため、サーバー所有コストの削減、管理・メンテナンスの労力の負荷軽減が図れる。顧客は、自社のITインフラストラクチャーを合理化できるため、システムのコスト面の問題や制約から解放される。
page2020では、KODAK PRINERGY VME Managed Servicesに加え、WebポータルシステムKODAK INSITEや、カラーマネージメントソフトウェアKODAK COLORFLOW、面付けソフトウェアKODAK PREPSといった多彩なPRINERGYソフトウェアファミリーも紹介する。
(4)KODAK PROSPER Plus
新しいインクジェット(IJ)モジュールKODAK PROSPER Plus インプリンティングシステムは、高い信頼性と生産性でコスト効率良く、バリアブルデータを処理でき、オフセットクラスの印字品質を実現している。オフラインレーザー印刷機を追加することなく、オフセットの印刷と同時にインライン印字が可能。ナローとワイド両方の構成を選択し利用できる多目的なPROSPER Plusシステムは、さまざまな素材やアプリケーションにモノクロまたは4色のコンテンツを印刷するのに適している。
page2020では、IJヘッドを展示し印刷サンプルなどを交えてその幅広い応用分野を紹介する。また、UTECO社との共同開発によるパッケージ印刷向けIJプレスSapphire Evoプレスのパネル展示や動画での紹介も行う。
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【page2020】コダック・ジャパン、スマート・プリプレス・ソリューションを提案
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