（一財）大阪大学産業科学研究協会は、2020年6月から「セルロースナノファイバー講習会」 を開講する。セルロースナノファイバー（CNF）の基礎から最先端の情報を系統的に学べるプログラムで、講師には、「透明な紙」の開発で知られる大阪大学産業科学研究所の能木雅也教授、TEMPO触媒酸化CNFの開発でマルクス・ヴァーレンベリ賞を受賞した東京大学大学院農学生命科学研究科の齋藤継之准教授ら4名の研究者が務める。
講義は、6月から10月にかけて月1回、それぞれのテーマに沿って行われる。1日5コマ（1コマ75分）で、全部で25コマのカリキュラムだ。開催地は東京と大阪。CNFに携わって1～2年目の社会人を対象とする。
募集人数は最大20名で、一般的なセミナーに比べて少人数の設定だ。参加者が半年間の講義を通じて学ぶことで、異業種間のネットワークを構築するのも狙い。講義後は、講師と参加者による懇親会も予定している。いずれの講師も各種セミナーで講演を行っているが、この講習会は、オリジナルの講義内容となっている。
会費は、25コマすべてを受講するレギュラーコースと1日（5コマ）のみ受講するスポットコースがある。レギュラーコースは30万円で3月募集開始。スポットコースは12万円で5月募集開始。なお、レギュラーコースで定員に達した場合は、スポットコースの募集は行わない。講習会への申し込みはコチラまで。
また、1月27日よりレギュラーコースの「先行申込」（限定10枠）を受け付ける。先行申込の場合、レギュラーコースの受講料が20万円となる。
★講習会スケジュール（予定）
6月 「木材の視点から学ぶ」 東京農工大学 堀川祥生 氏
7月 「透明になる解繊方法を学ぶ」 大阪大学 能木雅也 氏
8月 「1本の構造と特性を学ぶ」 東京大学 齋藤継之 氏
9月 「樹脂との複合化を学ぶ」 東京大学 藤澤秀次 氏
10月 「電子デバイスへの応用と利点を学ぶ」 大阪大学 能木雅也 氏