(株)三菱ケミカルホールディングスは、数理最適化技術の積極的な活用・普及を目的として、先端技術・事業開発室 デジタルトランスフォーメーション(以下「DX」)グループ内に、このたび数理最適化Center of Excellence(CoE※)を発足させた。
数理最適化CoEとは、数理最適化技術やビジネス・アナリティクスの考え方を活用し、生産や物流など事業活動を最適化する取り組み。このたびの数理最適化CoE発足により、エネルギーマネジメントやグローバルサプライチェーンマネジメントの最適化をはじめとする、従来からのDXの取り組みの強化・加速を図る。
事業のグローバル化や組織横断的な事業の拡大に伴い、三菱ケミカルホールディングスグループにおける最適化実現の必要性は年々増している。また、近年のIT環境(ハードウェア、ソフトウェア)や数理最適化アルゴリズムの急速な進化に加え、データ利活用の環境が整備されつつあることから数理最適化技術の適用可能性が高まっており、その積極的な活用・普及が重要になっている。
三菱ケミカルホールディングスは2017年にDXグループを設置し、事業活動の様々な場面でAIやIoTを活用して事業の革新や効率化に取り組んでおり、その一環として、数理最適化CoEを発足するもの。
数理最適化CoE発足により、以下の効果が見込まれる。
(1)業務変革による利益の最大化
最新の技術を取り入れて、事業・地域を横断した視点で業務変革を推進する。さらに、運用の定着化による持続的な利益の最大化を図る。
(2)三菱ケミカルホールディングス共通技術基盤および推進体制の確立
三菱ケミカルホールディングスグループ内に分散する要員を集約して組織間連携を強化するとともに、適用技術や方法論を共通化する。また、外部の知見を有効活用して検討を加速する。
※CoEとは、特定の分野に集中して高度な研究・開発活動を展開し、人材育成およびビジネス創出の核となる集団・拠点を指す。
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【数理最適化技術】三菱ケミカルホールディングス、Center of Excellence発足
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