Quantcast
Channel: コンバーティングニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

【プラスチック添加剤】BASFの酸化防止剤・光安定剤パッケージ、水中ケーブルの被覆の製造と機能性を向上

$
0
0

 BASFプラスチック添加剤パッケージが、インドの海洋・船舶用ケーブルの大手メーカーであるSiechem Wires and Cablesが開発した水中ケーブルに採用された。このプラスチック添加剤パッケージは、Irganox®(イルガノックス®)シリーズの酸化防止剤とChimassorb®(キマソーブ®)およびTinuvin®(チヌビン®)シリーズの光安定剤から構成されたパッケージで、加工プロセスの安定化と水中ケーブルの被覆の耐用年数の延長に重要な役割を果たす。
 BASFのアジア太平洋地域パフォーマンスケミカルズのシニアバイスプレジデントであるハーマン・アルトホフ氏は次のように述べている。
 「プラスチック産業では、特定の用途における製品の望ましい特性や性能を達成するために、プラスチック添加剤が必要です。当社のプラスチック添加剤は、水中ケーブルの例が示すように、自然現象に対し、より高い耐久性を実現する様々なプラスチック用途に展開できます」
 近年の海底光ファイバーケーブルは、髪の毛のように細いガラス繊維、銅の電力導体、スチールワイヤー強度膜で構成され、これらはすべて高密度ポリエチレン(HDPE)で覆われている。Siechem社は、電子ビーム(EB)架橋プロセスにより、高性能ワイヤーおよびケーブルに使用されるHDPE被覆を製造する。
 プラスチックを高エネルギー電子で架橋するプロセスは、熱性、化学的物性、遮断性、衝撃、その他の機械的特性を改善するために使用され、ワイヤーおよびケーブル事業を手掛けるユーザーが求める用途に応える。
 酸化防止剤と光安定剤を使用することで、ポリマーを最適化し、架橋効率をさらに高め、使用期間中の耐久性を向上させる。BASFのプラスチック添加剤を樹脂に添加することで、色の生成を抑え、ペレット化および押出成形の加工工程を安定させる。これにより、ポリマーは、加工段階およびその耐用年数を通して保護される。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

Trending Articles