(株)TBMは、サウジ基礎産業公社(Saudi Basic Industries Corporation, 本社:サウジアラビア王国リヤド、CEO:Yousef Abdullah Al-Benyan、以下SABIC社)と、SABIC社が実施する「NUSANED」プログラムへ参加する基本合意を締結した。今後TBMは、本基本合意に基づき、SABIC社とともにサウジアラビア国内でのLIMEX(石灰石とプラスチックの複合材らなる合成紙)製品の製造・販売に向けたフィージビリティスタディを進めると同時に、アップサイクルスキームの構築、石油産業以外の産業振興を通じた経済多角化、雇用創出等を目指し、サウジアラビア関係機関・企業と協力の可能性について検討する。なお、2019年10月23日に東京で開催された「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」にて本基本合意の交換式が執り行われた。
持続可能な開発目標(SDGs)やプラスチック問題の課題解決に向けて、企業の対応が求められている。TBMは2015年に経済産業省の支援を受けて、新素材LIMEXを生産する第1号プラント(宮城県白石市)を完成。シリコンバレーの3大アクセラレーターの1つである、Plug and Playにおいて年間を通して「世の中に最も社会的影響を与える企業-ソーシャルインパクトアワード-を受賞。LIMEX製品の実用化に向けて大手事業会社との共同開発やパートナーシップを強化し、4,500社を超える企業や団体等が導入している。世界各地でプラスチック規制が高まる中、プラスチック袋の代替素材として、G20の大阪サミットのごみ袋に、主原料の石灰石と植物由来樹脂でつくられた「Bio LIMEX Bag」が採用される他、全国のアパレル店舗の袋(ショッパー)や自治体のイベント時の袋としてLIMEX製品の導入が進んでいる。紙の代替の導入事例としては「吉野家」「スシロー」「ガスト」など全国の飲食店でのメニュー表に採用、東京マラソンで配布された公式マップ、Brussels SDG Summitの公式冊子、野村総合研究所のサステナビリティブックなど企画印刷物での採用が進んでいる。また、2018年12月、ポーランドで開催されたCOP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加。2019年6月には「G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」の「G20 イノベーション展」に出展した。現在、LIMEXは、世界中から500件以上の引き合いが寄せられている。サウジアラビアでのLIMEX事業については、2017年3月にサウジアラビア国家産業クラスター開発計画庁(NICDP)、日揮(株)とLIMEXの現地製造のフィービジビリティスタディを行う基本合意を締結し、その後、日揮、伊藤忠商事(株)のサポートを得ながら、サウジアラビア国内の企業等との議論を継続してきた。
SABIC社は、サウジアラビア、南北アメリカ大陸、欧州およびアジア太平洋地区など世界50カ国で事業を展開する、中東最大の素材企業。化学品、一次産品、高性能プラスチック、肥料など様々な製造をグローバル規模で製造しており、米国、欧州、中東、南アジア、北アジアの主要5地域にイノベーション・ハブを構え、多くの研究資源を保有している。また、サウジアラビア王国では、「サウジアラビア・ビジョン2030」の下、廃棄物回収・処理に関する制度及びインフラ設備の構築に向けた取組が進められている。
今回、TBMはこうした背景の中で、SABIC社が実施する「NUSANED」プログラムに参加する基本合意を締結した。サウジアラビア国内でのLIMEX製品の製造・販売に向けたフィージビリティスタディを進めると同時に、SABIC社との協力関係の可能性について検討する。
石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代替となる新素材 LIMEX は、紙の製造に必要な水資源や森林が乏しいサウジアラビア国内においても製造することができ、新たな産業と雇用を創出することが可能。サウジアラビアは鉱物資源も豊富な国であり、サウジアラビア原産の石灰石を用いて、紙の代替となるLIMEX シート(LIMEX をシート状に成膜したもの)や、プラスチックの代替となるLIMEXペレット(LIMEXをペレット状に製造して加工したもの)の製造が可能。また、LIMEX は 使用済みのLIMEX製品からLIMEXペレットを高効率につくることが可能であり(石灰石は熱劣化が少ないため)、環境負荷を低減したアップサイクルが可能。サウジアラビア国内で、LIMEXのアップサイクルモデルを構築することで、環境性と経済性を両立し、世界に展開できる循環型経済(サーキュラ・エコノミー)の先行モデルを確立することを目指す。
SABIC社は、サウジアラビア、南北アメリカ大陸、欧州およびアジア太平洋地区など世界50カ国で事業を展開する、中東最大の素材企業。化学品、一次産品、高性能プラスチック、肥料など様々な製造をグローバル規模で製造しており、米国、欧州、中東、南アジア、北アジアの主要5地域にイノベーション・ハブを構え、多くの研究資源を保有している。また、サウジアラビア王国では、「サウジアラビア・ビジョン2030」の下、廃棄物回収・処理に関する制度及びインフラ設備の構築に向けた取組が進められている。
今回、TBMはこうした背景の中で、SABIC社が実施する「NUSANED」プログラムに参加する基本合意を締結した。サウジアラビア国内でのLIMEX製品の製造・販売に向けたフィージビリティスタディを進めると同時に、SABIC社との協力関係の可能性について検討する。
石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代替となる新素材 LIMEX は、紙の製造に必要な水資源や森林が乏しいサウジアラビア国内においても製造することができ、新たな産業と雇用を創出することが可能。サウジアラビアは鉱物資源も豊富な国であり、サウジアラビア原産の石灰石を用いて、紙の代替となるLIMEX シート(LIMEX をシート状に成膜したもの)や、プラスチックの代替となるLIMEXペレット(LIMEXをペレット状に製造して加工したもの)の製造が可能。また、LIMEX は 使用済みのLIMEX製品からLIMEXペレットを高効率につくることが可能であり(石灰石は熱劣化が少ないため)、環境負荷を低減したアップサイクルが可能。サウジアラビア国内で、LIMEXのアップサイクルモデルを構築することで、環境性と経済性を両立し、世界に展開できる循環型経済(サーキュラ・エコノミー)の先行モデルを確立することを目指す。
■「NUSANED」プログラムとは
「サウジアラビア・ビジョン2030」の下でSABIC社が進める、現地産業の発展および更なる産業のローカライゼーションに向けた総合的な取組。各案件のアイデアから実行に至る各段階において、現地および海外企業が直面する課題の解決を目的としている。各案件は、サウジアラビア経済、労働市場、貿易収支改善への貢献、長期的な競争力、事業の持続可能性等から評価され、事業性が認められる場合には、SABIC社他から資金、調達、販売、人材育成等各方面での支援が受けられる制度となっている。
「サウジアラビア・ビジョン2030」の下でSABIC社が進める、現地産業の発展および更なる産業のローカライゼーションに向けた総合的な取組。各案件のアイデアから実行に至る各段階において、現地および海外企業が直面する課題の解決を目的としている。各案件は、サウジアラビア経済、労働市場、貿易収支改善への貢献、長期的な競争力、事業の持続可能性等から評価され、事業性が認められる場合には、SABIC社他から資金、調達、販売、人材育成等各方面での支援が受けられる制度となっている。