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【冷凍冷蔵システム用冷媒】マックスバリュ西日本、ディスカウントストア「ザ・ビッグ鴨方店」にハネウェルの次世代冷媒「ソルスティスN40(R-448A)」採用

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 ハネウェル(NYSE: HON /日本法人:日本ハネウェル(株))は2019年10月10日、同社のソルスティス® N40(R-448A)冷媒が、マックスバリュ西日本(株)(本社:広島県広島市)が運営するディスカウントストア「ザ・ビッグ鴨方店」(岡山県浅口市)の冷凍冷蔵ショーケースシステムに採用されたことを発表した。この採用は、R-22冷媒を用いる既存設備の入替に伴うもので、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン、特定フロン)であるR-22冷媒は2020年以降、新規品の生産および輸入が廃止される。
 マックスバリュ西日本は、国内流通最大手であるイオングループの企業で、西日本8県でスーパーマーケットなど185店舗を展開している。マックスバリュは、国内10社全体でおよそ900の流通小売店舗を運営する国内最大のブランド。ザ・ビッグ鴨方店は、マックスバリュで初めてソルスティスN40を用いるシステムを採用した店舗。
 現在、HFC(ハイドロフルオロカーボン、代替フロン)の削減を目指すキガリ改正などの国際的な取り組みに則し、国内ではフロン排出抑制法(略称)※などによる規制の厳格化が進んでいる。このような中、食品流通産業では信頼でき、実践的でカーボンフットプリントを低減する代替技術に対する高いニーズがある。ハネウェルのソルスティスN40は、従来冷媒を代替する低GWP(地球温暖化係数)冷媒として、日本をはじめ世界の食品流通産業で最も選ばれている次世代冷媒。
 日本ハネウェル、アドバンスド・マテリアル事業部の竹田 学部長は、「国内の食品流通業では環境にやさしく、持続可能な店舗運営に向けた積極的な取り組みが進む中、新技術の導入については経済性も大きな判断材料の1つです。今後は、再生R-22冷媒やHFC冷媒の流通量の減少化に伴う冷媒価格の上昇によって、設備管理コストも影響を受けることが予想されます」とコメントしている。
 ソルスティスN40(R-448A)は、ASHRAE34基準 クラスA1(不燃・無毒)で、国内では不活性ガスに分類される冷媒。ソルスティスN40のGWPは1,387(IPCC、AR4)で、R-404A冷媒(GWP: 3,920)に比べてシステムのエネルギー効率性を最大16%向上する能力を有している。スーパーマーケットなどの冷凍冷蔵用途でR-404AおよびR-22(GWP: 1,810)を代替するソルスティスN40は、既に世界中で23,000店以上のスーパーマーケット店舗に導入されている。ソルスティスN40は、R-404AおよびR-22と類似した特性を有しているため、冷媒配管などの既存設備を継続して使用することができ、また設備メンテナンスについても従来冷媒と同様の方法で取り扱うことができる。
 今回マックスバリュ西日本は、パナソニック製ショーケースシステムを採用した。
※ 「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」(略称:フロン排出抑制法):コンデンシングユニットおよび定置式冷凍冷蔵ユニット(圧縮機の定格出力が1.5kW以下のものを除く)の低GWP化目標は2025年度にGWP値1,500(製品区分ごとの加重平均にて達成)。


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