大塚ホールディングス(株)の子会社である大塚包装工業(株)(代表取締役社長:小松 喬一、以下「大塚包装」)は、環境問題に対応するため、(株)環境経営総合研究所(代表取締役社長:松下 敬通、以下「環境経営」)が製造する紙パウダーを主原料とするシートを使用した環境配慮型包材の開発に成功した。
本来シート成形では、高さのある深絞りは難しいとされており、今回は、紙パウダーが主原料のため、さらに高度な技術を要する。そこで、大塚包装の長年にわたる成形のノウハウを活用し、高さが高くなっても安定した品質を保てる製造方法を確立したことにより、日本で初めて化粧品用深絞りトレイの製品化が決定した。
今回の技術により、世界的な環境問題の一つとされるプラスチック原料を従来の同製品に比べて約5割削減することが可能になります。2019年9月16日から販売する(株)コーセーのスキンケア商品、雪肌精の限定キット用トレイに採用されました。トレイはしっとりと、やわらかい触感で高級感がある。
大塚包装では、日頃より自社の成形技術を応用し、様々な形状の容器、包材の開発に取り組んでいる。同社の代表取締役社長の小松喬一は「環境負荷の低減を可能にする製品を開発できたことは大変有意義と考えています。今後も環境配慮型の製品を他の分野にも展開し、社会に貢献してまいります」と述べている。
環境経営は、1998年に創立し、紙パウダーと合成樹脂の混成ペレットを成形したペレット、シート、発泡断熱材・緩衝材等の各種紙製の製造および販売を行っています。代表取締役社長の松下敬通は「当社の技術・製品が世界主要国で流通し、MADE IN JAPANを高らかに唱えることができるよう、精進したいと思います」と述べている。
大塚包装は、1912年の創立。製品価値をより効果的に伝えられるパッケージづくりを目指し、企画・開発・製造・販売までを総合的に行っている。代表的な製品として、食品の付着低減台紙、改ざん防止箱、テープレス箱、冷凍食品用の超耐寒耐熱トレイ等がある。
【製品概要】