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【自動車向け複合成形材料事業】帝人、Benet Automotive社の買収完了

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 帝人(株)は、2019年7月に発表したチェコのBenet Automotive s.r.o.(ベネット・オートモーティブ社)の買収について、株式譲渡に関する諸手続きを完了し、8月30日(欧州時間)に完全子会社とした。
 帝人は自動車向け複合成形材料事業において欧州展開を進めているが、ベネット・オートモーティブ社がこれまで培ってきた技術や販売実績を活用することにより、欧州の自動車メーカーの部品供給パートナーとして、さらに展開を強化していく。
 また、かねてより強力に推進しているマルチマテリアル戦略においても、ベネット・オートモーティブ社の知見を加え、さらに帝人およびContinental Structural Plastics社(2017年に買収した北米最大の自動車向け複合材料部品メーカー、以下「CSP社」)、Inapal Plasticos 社(2018年に買収したポルトガルの自動車向け複合材料部品メーカー、以下「イナパル社」)と、素材、成形技術、人財などを融合することにより、軽量性や強度のみならず、デザイン、生産性、コスト効率など幅広い顧客ニーズに応えるソリューション提供力を拡充していく。
 こうした取り組みを重ねることにより、帝人は2030年近傍に、自動車向け複合材料製品事業として2,000百万米ドル規模の売上を目指す。
 帝人の中石昭夫複合成形材料事業本部長は次のようにコメントしている。
 「このたびベネット・オートモーティブ社が帝人グループの一員となることで、欧州における自動車向け複合成形材料事業のさらなる強化が可能になりました。当社およびCSP社、イナパル社がこれまで北米、欧州、アジアの3極で培ってきた、軽くて強い高機能素材やデザイン、設計能力を駆使したマルチマテリアルでの提案力に、ベネット・オートモーティブ社の技術と販売チャネルを加え、Tier1サプライヤーとして自動車向け複合材料事業を一層拡大していきます」
 ベネット・オートモーティブ社のKamil Suchan CEOは次のようにコメントしている。
 「当社はこれから、機能性に優れる自動車向け複合成形材料市場におけるグローバルプレイヤーの1社である帝人グループの一員となります。これにより、これまで当社が培ってきた技術をより広い市場に展開していくために、大きな一歩を踏み出せることを心より楽しみにしています」


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