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【エネルギー】三井化学、大阪石油化学、大阪ガスのLNG冷熱を利用した省エネプロジェクトがIPEEC第1回国際トップテンに選出

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三井化学(株)、その100%子会社の大阪石油化学(株)(以下「OPC」)および大阪ガス(株)が共同で導入した「エチレンプラントとLNG冷熱の融合による大規模省エネプロセス」が、このほどIPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)の第1回国際トップテン事業「省エネ優秀事例(Best Practice: BP)」に選出された。この省エネプロセスは、エチレンプラントにおいて世界で初めて大規模にLNG冷熱を利用した省エネルギープロセスとして2010年10月から運用を開始している。3社は今後も、生産活動にともなう環境負荷を低減し、GHG(温室効果ガス)の削減に取り組んでいくとともに、省エネ技術の向上と拡大推進に貢献していく。
■IPEECトップテン事業とは
 IPEEC(国際省エネ協力パートナーシップ)は、急増するエネルギー需要やそれに伴う地球温暖化問題を背景に、省エネ促進の情報交換や政策の共有に向け、IEA(国際エネルギー機関)に加盟していない主要エネルギー消費国を省エネルギーの国際的な枠組みに組み込むことを目的に2009年発足しました。加盟国は: 豪、欧州連合、伊、南ア、ブラジル、仏、日本、韓国、カナダ、独、メキシコ、英、中国、印、露、米。
 省エネトップテン事業は、IPEEC主催による、各国の優れた省エネ事例や技術を選出・表彰する事業で、2016年6月27日に開催されたIPEEC政策会議(北京)にて、省エネ優秀事例(Best Practice: BP)と省エネ優良技術(Best Available Technologies: BAT)の選考結果(第1回トップテン事業)を公表、さらに2016年6月30日のG20エネルギー大臣会議(北京)にてリーディングプログラムの1つとして取り組まれた。
■エチレンプラントとLNG冷熱の融合による大規模省エネプロセスとは
SnapCrab NoName 2016 8 24 6 51 23 No 00 R LNG(液化天然ガス)は、輸送、保管のために、気体である天然ガスを超低温(-160℃)に冷却することによって液体にしたもので、蒸発させて天然ガスに戻る際に周囲から熱を奪うことで冷却する能力(冷熱)を有している。
 三井化学大阪工場内にあるOPCのエチレンプラントでは、ナフサ(粗製ガソリン)等を高温で熱分解した後、分解ガスを冷却することによりエチレン、プロピレンなどの基礎原料を分離精製している。三井化学大阪工場に隣接する大阪ガス泉北製造所より、-160℃のLNGをOPCエチレンプラントに受け入れ、LNGが保有する冷熱を効率的に回収利用することにより、大幅なCO2削減を実現した。
 なお、この省エネプロセスは、「平成23年度省エネ大賞『経済産業大臣賞』」(財団法人省エネルギーセンター主催、経済産業省後援)を受賞している。

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